think Airi project

十時愛梨を考えるブログ。




さあ、今日から始めよう。Think Airi.

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 プリンセスな女の子がいる
彼女の笑みに心をうたれる人がいる
可愛いと言う人も あざといと言う人も 天然だと言う人もいる
しかし 彼女を無視することは誰もできない

彼女はパッションだと言われるが 私たちは天使だと思う
世界すべてに心から感謝し本気で愛する人こそが
本当に世界に愛されるのだから

Think Airi.
さぁ、十時愛梨を考えよう



このブログは十時愛梨について考察・解説するブログです。

 

十時愛梨について知りたい

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■COIの開示

・このブログに関して、資金の提供などは受けていませんが、モバマスデレステにそこそこ課金しています

・著者は十時愛梨のほか、三村かな子諸星きらりの担当を兼務しています

Memo:「空想旅行」とは何だったのか ~第39回アイロワの考察~

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さあ、この列車の行き先は?

 

第39回アイドルLIVEロワイヤルでちょっとした出来事がありました。

対戦相手として「序章/Little Devil」(白坂小梅、遊佐こずえ)と「空想旅行~序章~」(八神マキノ、長富蓮実)というユニットが初日に登場したのですが、これが第二章、第三章、そして終章と4部構成のサイドストーリーを織り成していたことが判明していったのです。

具体的には以下の組み合わせでした。

序章/Little Devil

白坂小梅、遊佐こずえ

空想旅行~序章~

八神マキノ、長富蓮実

二章/Dark Magic

藤忍、榊原里美、兵藤レナ

空想旅行~二章~

喜多見柚、長富蓮実

三章/Hide & Seek

衛藤美紗希、有浦柑奈、涼宮星花

空想旅行~三章~

十時愛梨、長富蓮実

終章/Endless Story

白坂小梅、長富蓮実

空想旅行~終章~

八神マキノ、喜多見柚、十時愛梨

 

左側は白坂小梅から始まるストーリー、右側は長富蓮実が旅をするストーリーと言うことができます。ここでは仮にストーリーAとストーリーBと呼ぶことにしましょう。そして終章で小梅と蓮実が巡り合うことで、ストーリーAとBが1つになる、という大きな流れがあることがわかります。

 

 

・ストーリーBとは何か

先にストーリーBについて考えたいと思います。

 

ストーリーBの主人公である蓮実の発言に注目すると「汽車」「駅」「旅」といった単語が登場することに気が付きます。それもそのはず。今回登場した蓮実の衣装は[夜空に祈りを]長富蓮実+という、銀河鉄道をイメージしたカードのものだからです。

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そしてもう一つ注目すべきは、蓮実と共演した八神マキノ、喜多見柚、そして十時愛梨の発言です。

マキノ「あら、迷い込んでしまったのね。私たちの、或る物語の世界に…」

柚「黒魔術の道へ誘惑しようとする魔女たち、その結果や、いかに!?」

愛梨「う~ん、ホントにただの夢なんでしょうか~?油断は禁物ですよ♪」

 

この三人の発言に共通するのは、自分たちの居る世界が物語の世界だと認識した上で干渉しない、という点です。そしてその答えは終章でマキノが明かしています。

 

マキノ「私たちは語り部に過ぎない。どう帰結するかは、あのヒト次第ね」

 

つまり、ストーリーBは、語り部たちと蓮実が物語を傍観するストーリーだと言えます。

 

 

語り部たちに注目すると

ではここで、語り部たちに注目してみましょう。

まずマキノ。諜報活動をしている、という本人の特徴もマッチしていますが、今回登場した[光と共に]というカードがトークバトルショーの上位報酬として登場したものであり、「語らいましょう。夜は長いわ」なんてセリフもあることも踏まえると、まさに語り手としてうってつけのチョイスだと言えます。

 

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次に愛梨は[ほのぼの花歌]。こちらは手に巻物を持っていて「昔の人が綴ってきた想いが、たくさん詰まってるんですね。私、大切に読みます。」なんてことも言っていました。これもまさに語り部ですよね。

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さて、柚はどうでしょうか。この柚は「LIVEツアーカーニバル 人魚公演 南海のファンタジア」の上位報酬として登場した、人魚を演じている時のものです。

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演じている時の…と書くと「語り部」では無いように思えますが、「人魚公演」の内容を思い出してみると「島に住む神官と海に住む人魚が、人間と人魚の壁を乗り越えて協力して苦難に立ち向かい世界は救われ、人間と人魚は共生するようになりました」という物語でした。しかし、人魚より寿命が短い人間である神官は先立ってしまい、ユズは浜辺で神官のいた日々を思い返すのでした…という構成になっていました。

そう、人魚ユズは、神官との思い出を語り継ぐ「語り部なのです。

 

 

・ストーリーAの正体

さて、人魚公演で神官を演じていた榊原里美は、ストーリーAで工藤忍と兵藤レナが扮する魔女が住む館に迷い込んでいます。それを見守る柚と蓮実のやりとりが、ゲストLIVEとして登場したときの以下の会話になる、というカラクリです。

 

蓮実「ここが、次の駅…。どんな物語が待ち受けているのでしょう?」

柚「おっ!ナイスタイミング♪ちょうど今、面白いことが起きてるんだ!」

 

つまり、ストーリーA-2は、ストーリーB-2で柚と蓮実が眺めている物語の中身になっているわけです。メタ的な視点に立つと、第二章はストーリーAとストーリーBの関係性を我々に示すための章だとも言えます。

 

 

さて、そうするとストーリーA-3も同様に、ストーリーB-3で愛梨と蓮実が眺めている物語の内容だということになります。ここで登場したのは[ラビングヴィラン]有浦柑奈[小悪魔お嬢様]涼宮星花、そして[フェミニンチアー]衛藤美紗希です。

ストーリーA-3の話の流れは、A-2ほどには明瞭には描かれていませんが、「美紗希が目覚めたら柑奈と星花がいた(ゲストLIVE発生時)。導かれるままに付いて行って(対戦時)、夜に染まれば何も怖くない、と思ったりもした(LOSE時)が、「よくわかんないけど…あたし、行けないかなぁって」と言ったところ柑奈に「ムダですよ。あのヒトからは逃れられません。そう、私たちも…」と言われた(WIN時)」ということがわかります。

 

要約してみましたが、さっぱりわからないと思います。愛梨もこんなことを言ってましたし。

 

愛梨「この物語が、あなたに何を伝えたいのか、伝えたくないのか」

蓮実「難しいです…けれど、惑わされません。しっかり見極めます…!」

 

ちなみに[ラビングヴィラン]有浦柑奈のカードに「…聴こえますか?ヴァンパイアの目覚めの歌が。ダメ…声を出したら見つかりますよ」というセリフがありますが、今回の柑奈の「しー…。墓守に見つかってしまわないよう、慎重に行きましょう」とか、星花の「あのヒトに見つかる前に、こちらへ…」というセリフとリンクしているようです。

とすると、[ラビングヴィラン]有浦柑奈の「声を出したら見つかりますよ」の続き、「仲間にされてしまわないよう…今はただ、私に魅了されてください。」という部分がヒントなのかも知れません。ヴァンパイアのような存在がいて、それから逃れるように、柑奈は美紗希の手を引いた。でも、柑奈は柑奈で、美紗希に自分と同じく「夜に染まる」ようにさせたので、美紗希は拒んだ、という流れと解せます。

 

さあ、この ヴァンパイアのような存在とは何なんでしょうか。

その手がかりを求めて、敢えて始発駅に戻ってみたいと思います。

 

そう、長富蓮実が「銀河鉄道」に乗った、という点です。

 

 

・ストーリーBの正体

銀河鉄道」といえば何を思い出しますか?

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜、そして松本零士の「銀河鉄道999がありますよね。

 

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では、ジョバンニとカムパネルラが、気づいた時には銀河を走る汽車に乗っていた、という旅の始まり方をしています。そして停車時間で降りた駅で出会った人や、汽車に乗り込んできた人たちとの会話を交えながら、汽車は天上に向かっていることが明かされます。*1そして、天上へ向かう人達が降りたあと、汽車にはジョバンニとカムパネルラだけが残り、会話を幾つか交わした後、ジョバンニが目覚めます。自分は夢の中にあったこと、そしてカムパネルラは川で溺れて死んでいたことを知るのです。

一方、松本零士の「銀河鉄道999」は、裕福な人間など特権層が自身の体を機械化することで永遠の命を手に入れ、一方、生身の人間は機械化人に虐げられる、といった時代を描いたSF作品です。物語は星野鉄郎の母親が機械化人に殺され、その直後に鉄郎がメーテルに出会うところから始まります。*2初めは母を殺した機械化人への復讐心と、母が遺した、銀河鉄道に乗って終着駅で機械の体を手に入れなさい、という遺言のために999に乗り込んだ鉄郎でしたが、999が途中で立ち寄る星での出会いと別れと通して成長し、終着駅の手前では、機械の体を拒否し生身の人間でいることを選びます。

 

さて、今回の蓮実の辿った物語は、宮沢賢治銀河鉄道のような始まり方をしていました。しかし、一方で宮沢賢治銀河鉄道は終着駅はありませんでしたが、蓮実は終着駅へと向かっていることが、第三章の愛梨との会話から伺えます。

 

蓮実「答えは、終着駅に…?」

愛梨「物語が終わる、その時に…」

 

松本零士の「銀河鉄道999」では、鉄郎は終着駅に着けば「機械の体を手に入れられる」と言われていたのですが、そこには実は機械化帝国の中枢があり、銀河鉄道は機械化帝国を維持するために必要な生贄を連れて越させるための列車だったのです。

銀河鉄道999」は、原作の漫画とアニメとで設定が異なりますが、漫画では機械人間に必要なエネルギー源は、生身の人間から抜き取った魂、命の火だとされていました。そして鉄郎は、命の火からエネルギーを取り出す装置の部品にされるために、999で連れてこられた、という展開でした。

 

さて、「命の火」という単語が出てきましたが、どこかで見覚えはないでしょうか。

 

 

いらっしゃい…外は、寒かったでしょう…?
でも…もう、大丈夫。じきに…寒さも、辛さも…何も、感じなくなるから…。

あなたの魂はね、ここで…
孤独を照らす、燈火になって…燃え続けるよ

 

そう、デッドリーチェイス白坂小梅です。これで話が繋がりました。つまり、空想旅行の列車から長富蓮実が見届けてきた光景は、人々が集められて小梅のコレクションとして並べられていく、その過程だったのではないでしょうか。

 

 

・小梅は何をしようとしていたのか

それでは、小梅のコレクションの正体は何だったのでしょうか。

 

マキノ「結局、こうなってしまうのね。物語を膨らませすぎじゃない?」

柚「うーん。確かに、あのヒト、誰でも引きずり込んじゃうもんね〜」

 

柚「物語の住人になっちゃった子たち、そろそろ全部忘れたかな?」

マキノ「もう忘れたでしょうね。あの可憐な旅人さんも、きっとすぐに…」

 

終章での語り部たちの会話から推測するに、これは「銀河鉄道の夜」にも「銀河鉄道999」にもないオリジナルの要素のようです。小梅の元に集まっていたのは、「物語」だったのです。

そして物語に引きずり込まれたのは、神官サトミのような物語の登場人物だったかもしれませんし、物語の登場人物ではない生身の人間も含まれていたのかも知れません。ただ、確かなのは、ここでの小梅はデッドリーチェイス白坂小梅]と同様に、孤独だったということです。

 

愛梨「おトモダチがいっぱいいれば、寂しくないですもんね〜。ふふっ♪」

柚「気持ち、わかるよ!忘れ去られた物語なんて、悲しすぎるもん!」

 

もしかすると、この物語での小梅は、忘れ去られた物語の主人公で、その孤独を埋めるために、他の物語の登場人物たちを自分の物語へと引きずり込んでいたのかも知れません。

 

 

・長富蓮実の旅立ち

さて、物語のアウトラインが掴めたところで、終章の小梅と蓮実のやり取りを見てみましょう。

 

ゲストLIVE発生時

蓮実「あなた、以前もどこかで…?あれ、あれは…どこだったっけ…?」

小梅「ふふ、馴染んできたね…。大丈夫、あなたの居場所は、ここだよ…」

対戦時

蓮実「でも、汽車の時間が…」

小梅「まだ、完全じゃない…か」

 

終章でも蓮実は物語に取り込まれず、旅、つまり自分の物語を続けようとします。終章のタイトルは「Endless Story」、永遠の物語です。しかし、小梅は「永遠を知ったら壊れてしまう」と言います。もしかすると、小梅は物語の中での自身の孤独を踏まえて発言しているのかも知れません。

 

DRAW時

蓮実「長い長い物語…ラストページには、色あせた押し花を飾りましょう」

小梅「最後は…今はまだ、ヒミツ。永遠を知ったら、壊れてしまうから…」

WIN時

蓮実「夢の続きを見させて…。だって、私…このままは帰れないの…」

小梅「うん…帰れないよ。続きは、一緒に紡ごう…ずーっと、一緒に…」

 

ところでこの会話、蓮実の発言は「色あせた押し花(続・赤いスイートピー)」、「夢の続きを見させて(夢の続きを見させて)」、「このままは帰れないの(赤いスイートピー)」と、松田聖子の曲の歌詞のオンパレードになっています。*3

それはもちろん、長富蓮実が渚のバルコニー赤いスイートピーを抱えてたような人だからなのですが、第三章までは語り部との会話が成立していたのに、終章で急に小梅との会話がすれ違っています。これは、もしかすると蓮実が終章で蓮実らしいセリフを連発したのは、蓮実が小梅の物語に組み込まれることを拒んで、蓮実自身の物語を続けていくことの暗示なのかもしれません。

「長富蓮実 バルコニー」の画像検索結果"

 

余談ですが、このストーリーの外での長富蓮実本人は「昭和のアイドル」という文脈に深く関わっているアイドルです。生身の人間がやっていたはずのアイドルが、本人は引退しても語り手によって永遠に語り継がれる伝説になる…と考えると、今回のロワのストーリーAと同じ構図だと思います。そして、それをストーリーBのごとく眺めてきたのが蓮実本人と重なるようにも思います。

しかし、アイドルとしての蓮実自身は「昭和のアイドル」のコピーではなく、あくまで、今の時代のアイドルとして生きていく意思があります。[夜空に祈りを]の一つ手前、デイトレスピース]では「昔と今が出会って、恋して、新しい夢が生まれる…素敵ですね♪」とか「戻らず、受け継ぎたいんです!」といった発言があるのが、その証拠でしょう。

 

 

というわけで、[夜空に祈りを]長富蓮実と[デッドリーチェイス白坂小梅が出会ったからこそ生まれた物語。それが「空想旅行」だったのです。

いやもうこれ、LIVEツアーカーニバルで公演をやってもよかったんじゃないかな。モバマスのライターさん、すげえわ。

 

 

・余談:十時愛梨は永遠を目指している件

さて、今回登場した愛梨の[ほのぼの花歌]については以前解説していますが、そこで「永遠」がテーマだと書きました。奇しくも、「空想旅行」のテーマでしたよね。永遠に愛されるアイドルになった時、十時愛梨本人はどうなっているのか…ちょっと想像してみると面白いですよね。

think-airi.hateblo.jp

 そして、一つ前の世代の「伝説のアイドル」を語り継ぐ存在でもあり、今を生きるアイドルでもある長富蓮実と、十時愛梨が共演できたことは、すばらしい機会だったんじゃないか、と思います。

 

十時愛梨を、時を越えて愛されるアイドルに、したいなぁ。

*1:ちなみに、途中で汽車に乗り込んだ人物の中に「かおる子」という少女がいる。もしかすると、龍崎薫が主役のロワで空想旅行のストーリーが展開されたのは、「銀河鉄道の夜」の「かおる子」が影響しているのかも知れない。いや、そこまで考えてライターさんが脚本書いてたら怖すぎるぞ…

*2:ちなみに、メーテルが使った偽名に「星野芽衣子」という名前がある。これが並木芽衣子の名前の由来だと噂されている。

*3:ちなみに、「赤いスイートピー」と「続・赤いスイートピー」の歌詞を引いているのは、両曲が駅を舞台にした歌だという点も影響している気がする。

Memo 十時愛梨の謎を思いつくままに挙げてみる 2020-01-25

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以前に黒埼ちとせで似たような話( 黒埼ちとせが、わからない。 - think Airi project )を書いたことがあったんですが、そういえば十時愛梨で書いてなかったな、と思って。

 

というわけでさっそく、わからないリスト。

 

1.そもそも何でツインテールなのか

十時愛梨と言えばツインテール。でもツインテールにしている理由って語られてないんですよね。そのせいか、ツインテールを解いた理由もわかっていません。例えば、デレステの[エレガンス・プラス]では「帽子、似合ってますか?」と帽子を気にしていたのに、髪型に関しては何も言っていません。

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2.どのようにケーキを作っているのか

十時愛梨の趣味は「ケーキ作り」。ですが、ケーキを作っている最中が描かれたカードはありません(=Pにケーキを作っている様子を見せたことはありません)。手にしているのは常に完成したケーキなんです。

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敢えて言うならSweet Witches' Nightのコミュの冒頭で、かな子と乃々が見ているところでアップルパイを作って「手際が良い」「しぐさが可愛い」と言われて「順番を守るのがコツ」と返していますが、意外とあっさり終わってしまうシーンです。

でも、オーディションのときには、力いっぱい混ぜておいしくなーれって混ぜるとか言ってて割と力技な感じ。結局、愛梨がどうやってケーキを作っているのか謎。

 

 

3.ブレザーだったのか、セーラーだったのか

十時愛梨は女子大生。ですが、高校時代にブレザーだったのか、セーラーだったのか謎です。というか、高校時代のことがさっぱりわかりません

このことはいろいろな疑問の原因になっています。例えば「キャンパスでは、常に、女友達が一緒らしい」ことは判明していますが、じゃあ高校時代はどうやって生きてきたんだ、とか。

また、大学進学の際に上京してきたわけですが、なんで東京の大学を選んだんでしょうか。なまはげをやったことがあったりするので、地元が嫌で飛び出した、とかでは無さそうですが。

 

 

このほか、意外とメンタルが強くて勝負強かったりとか、アドリブに強かったりするという話もあるんですが、そのあたりも後々書ければと思います。

Memo 十時愛梨は何故羽根つきで優勝できたのか

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あけまして、おめでとうございます。
2020年って、10の位の数が変わると、なんだか時代が変わったような感じがしますが、いつの時代でも十時愛梨が愛されるように、魅力を伝えるために頑張っていきたいと思いますので、今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、今、十時愛梨に関して皆さんが関心を持っているのは「羽根つき」だと思います。

 

1月5日のデレぽで、羽根つき対決が唐突に始まったからなのですが、なんと、十時愛梨が優勝したのです。

 

たしかに愛梨って、テニス部所属なんですよね。

でも、担当Pだとむしろ不思議に思うわけです。

愛梨って、運動神経よくなかったよな…? と。

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(きらめけ!アイドルスポーツ祭 思い出エピソード より)

 

というわけで、ちょっと考えてみましょう。

 

つわもの揃いの参加者

一連の投稿をしたアイドルが羽根つき対決の参加者だとすると、錚々たるメンバーであることに気づきます。

真鍋いつき:大学時代はスポーツ教育専攻

愛野渚:バスケ部キャプテン

新田美波ラクロス部所属の才色兼備

喜多見柚:バドミントン部副部長

十時愛梨:テニスサークルのマネージャー

 

喜多見柚の「副部長」という役職に関しては諸説ありますが*1、「羽根」を相手にしているという点では、一番有利と言えます。

 

これだけの強敵相手に、十時愛梨が優勝したのは、なぜでしょうか。

 

実は2つルールがある羽根つき

先に断っておきますが、筆者は羽根つき未経験者です。*2

なのでWikipediaでルールを調べたのですが、実は羽根つきには2つの方法があるんですね。

追羽根[編集]

2人が向かい合って羽子板(はごいた)と呼ばれる木製の道具を持ち、羽根を打ち合う。打ちそこなった場合には顔にを付ける罰が与えられることもある[1]

揚羽根[編集]

1人で羽子板を用いて羽根を打ち上げその回数を競い合うもの[1]

羽根突き - Wikipedia

 

そして、ここで思い出しておきたいのは参加したメンバーです。

そう、5人。奇数なんです。

羽根つきって2人で1対1で対決するものだと思っていたのですが、奇数だと、どういう形式で対決したのか考えないといけません。

 

さて、ここで注目したいのは真鍋いつきと新田美波の発言です。

 「最後に残ったのは、美波ちゃん、愛梨ちゃん、柚ちゃんですねっ!」

 「負けちゃった。ふたりとも強い!」

いつきの「残った」というニュアンスから考えると、この対決は総当たり戦ではなく、5人で対決がスタートして、2人脱落して3人になり、そして新田美波が脱落して柚と愛梨の一騎打ちになった、という格好だということがわかります。

一方、美波の「ふたりとも強い!」という発言からすると、美波は2人と直接対決をしているようです。つまり、トーナメント形式では無さそうだ、ということもわかります。

 

ゆえに、ここから導き出される対決の方式は2つ考えられます。

ひとつは、揚羽根の回数で勝負をしていた、というもの。

もうひとつは、Wikipediaのルールは無視し、5人で向かい合って羽根を打ち合って、羽根を落とした人から順次脱落する、というものです。

 

そう、このルールであれば、愛梨に勝機があります。

 

意外な愛梨の長所

まず1つが、「勝負運」

実は第6回シンデレラガール総選挙のおまけコンテンツとして公開された、「アイドル紹介」というコーナーで、「(兵藤)レナが見出す勝負運の強そうなアイドル」として、鷹富士茄子や依田芳乃と並んで、愛梨の名前がノミネートされていました。

たしかに、友人が勝手に応募したオーディションでアイドルが何なのかもよくわからない中で合格を勝ち取ったりするあたり、物事に動じずペースを崩さない長所があると言えます。

 

そしてもう1つが「人を惑わす能力」

これは、このブログでも何度か取り上げてますが、愛梨ってちょっと誤解を招きがちな言い回しがあったりとか、逆に、意図的にフェイントを掛けてきたりとか、わりと人を惑わしがちです。(詳しくは 十時愛梨の限定SSR パンプキンパーティー その特異性について - think Airi project 参照)

 

以上から、相手には相手にはフェイントを掛けて、自身は自分のペースを崩さない、という、駆け引きの強さがあるんじゃないか、と思います。

 

というわけで、単純な体力や運動神経では及ばない強敵を相手に、メンタリズムで勝った、というのが、私の考えた十時愛梨の勝因です。駆け引きが出来るってことは、スタンドが使えたら愛梨もジョジョに出れるかもしれないですね。

*1:「バドミントン部、副部長!という名の、ただのムードメーカー♪」[ハイテンションスマッシュ]喜多見柚

*2:京都が生んだパリジェンヌだから仕方ない。

Think Airi 024 モバマスのカップオブラブを語る

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年の瀬ですね。
2019年、色々とありましたが、今年最後の謎を解いておきたいと思います。

それはモバマスの[カップオブラブ]です。

 

■見た目は同じ。

モバマスの[カップオブラブ]は、初出がデレステ。いわゆる「逆輸入」と呼ばれるSレアです。

しかし、見た目は同じですが、すべてのセリフが再収録されており、微妙に言動が異なる点が特筆されます。今回は「逆輸入」にあたって何が変わったのかを中心に考えてみたいと思います。

 

■何度も作ったカップケーキ

と言っても、「みんなで焼いたカップケーキをPにおすそわけする」という点は変わりありません。一緒にケーキを焼いてたかな子に味を褒められる、という点も同じ。

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ですが、親愛度MAX演出を見ると、ちょっとした違和感が生まれます。

 

作るたびに、Pさん好みの味に近づいてる気がするんです。
それとも、味覚が似てきたのかなぁ?えへへ♪

 

そう。「作るたびに」という箇所から、モバマスの[カップオブラブ]では、既に何度かカップケーキを作っていることが伺えます。そして、これがデレステでどう言っていたかというと…

じつはー…Pさん好みの甘さになってます♪

デレステではP好みの甘さを狙って作る、いわば決め打ちのような格好になっているわけです。これがモバマスだと、繰り返し作ったことで自然とP好みの味に近づいた、ということで、やはりカップケーキを繰り返し作っているという点が目立ちます。

 

■ラストのパラダイムシフト

続いて特訓後。これも親愛度MAX演出で意外な展開を迎えます。

Pさんは王子様っていうより、騎士様みたいです♪

まじかーーー!!!!!

このブログをご覧の方にはお馴染みだと思いますが、『アップルパイ・プリンセス』には「君とならそう私はプリンセス」という一節があり、そしてデレステ版の[カップオブラブ]では「P=王子様」という構図での言動が、愛梨の発言の端々に登場していました。


しかし、モバマスでは王子様というより騎士様、という新しい概念が登場したのです。

 

「逆輸入」で一見何ら変わらないように見せて、最後の最後に親愛度MAX演出という場面でパラダイムシフトが起きる。

十時愛梨、やっぱり油断ならねぇな、って思います。

 

■プリンセスではない愛梨?

さて、続きを見ていきましょう。

Pさんみたいにいつも一番近くで守ってくれる人がいるから、
優しく笑えるんですよ♪
プリンセスも、アイドルも…愛梨も!

 

デレステでは「じゃーん、おてんばプリンセス愛梨ですっ☆」とか、「アイドル愛梨とPさんのお話は、ここからが本番ですよね♪」という発言がありました。プリンセスである愛梨とか、アイドルである愛梨とか、そういったものが念頭に置かれています。

そして、確かに、モバマスでの[カップオブラブ]でも、アイドルコメントは「プリンセス愛梨がみんなを夢中にしちゃいますっ!」というような発言もあり、「プリンセス愛梨」というワードも登場しています。

 

しかし、それゆえに親愛度MAX演出が不思議に思えます。最後に「プリンセス」と「アイドル」と「愛梨」の3つが並列されていて、あたかも、プリンセスでもアイドルでもない愛梨がいるようにも見えます。

 

以上をまとめると、こうです。

デレステでは「プリンセス=愛梨」「王子様=P」という構図を徹底していましたが、モバマスでは、Pは王子様ではなく騎士様であり、愛梨もプリンセスではない面があるかもしれない、ということで、どうやらデレステモバマスでは構図が違うようです

 

■「騎士様」とは?

さて、「騎士様」という概念が突然出てきたように言いましたが、実は伏線がありました。それは特訓前のアイドルコメントです。

癒しのティーパーティーでゆっくりしてください、働き者のPさん♪

「働き者の」と言っていますよね。これが特訓後の親愛度MAX演出の「Pさんみたいにいつも一番近くで守ってくれる人がいる」という箇所に繋がり、そして、「一番近くで守ってくれる人」を指して「騎士様」というワードが出てくるわけです。

 

ところで、デレステでの[カップオブラブ]では、Pは、プリンセス愛梨とともに歩き、時に手を引く存在としての「王子様」でした。一方、モバマスでの[カップオブラブ]では、Pは「一番近くで守る」存在に位置づけられています。

 

そういえば、今回の特訓前と特訓後で共通するセリフで、こんなものがありました。

好きなことができて幸せですっ

これはあくまで推測ですが、デレステの[カップオブラブ]とモバマスの[カップオブラブ]とでは、愛梨の意識の違いがあるように見えます。デレステでは「Pに手を引かれる存在としての愛梨」ですが、モバマスでは「Pに守られながら自分の意志で進む愛梨」とでも言えるでしょうか。

ところで、自らの意思で進む、というテーマは、愛梨にとっては最近のモバマスではお馴染みのものですし([ほのぼの花歌]とか)、頑張っているPを愛梨が癒やしてあげる、というシーンも、モバマスでは定番になっています([はずむ花の湯]とか)。モバマスの[カップオブラブ]は、モバマスでの流れと合致していると言えます。

 

と、いうわけで、モバマスの流れの中では、「王子様」よりも「騎士様」のほうが、合理的だったと言える、かもしれません。

 

■まとめ:もしかするとループ2周めかもしれない

デレステモバマスでは、どうやら構図が違うようだ、ということがわかりました。そして、どうやらモバマスのほうが、デレステよりも、もう少し先の話をしているような気がします。

モバマスで作ったカップケーキが、それまでに何度か作っていたようだ、という話を先述しました。もしかすると、デレステで作ったカップケーキが一回目、モバマスはその何度か後、と解釈できるかもしれません。

 

デレステの[カップオブラブ]とモバマスの[カップオブラブ]。見た目は確かに同じです。ですが、台詞はすべて新録されているだけでなく、その内容も新しく組み立て直されています。単なる流用や移植という範疇を超えた手間が掛けられていることが伺えます。

モバマスでは2020年初旬に恒常ガチャに追加予定の[カップオブラブ]。デレステでお迎えしたことがある人こそ、モバマスでもお迎えしてみて欲しい、と思います。

 

余談:即断即決の愛梨

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シンデレラガールズ劇場1371話より。

そういえば愛梨が何かに迷ってる場面って無くて、割と即断即決ですよね。頑固なところもあったりしますし、意外とふわふわしてない面があるんです。

 

余談:あっ、スウィートシロップだ。

右側が初期レアの衣装(スウィートシロップ)

初期の衣装も大切に着てるんだ…っていうところがエモいですよね。

【おしらせ】冬コミに、でます。

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書籍化ですよ、奥さん!!!

 

というわけで、このブログから本が出来ました。

タイトルは「詳説・十時愛梨

表紙は「10時の時計を持った愛梨」になっています。超わかりやすい。

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内容は文字が主体で、ところどころイラストが入っている、という感じです。扱ったテーマは「デレステのSSR4種類から読み解く十時愛梨」と「『アップルパイ・プリンセス』から『ヒトトキトキメキ』へ至る過程から読み解く十時愛梨」の2つ。この2つだけですが、104ページの分量になりました。

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12月30日、コミックマーケット3日目で頒布します。1冊500円ですが、「愛梨P本人」もしくは「愛梨Pのおつかい」であることをおっしゃって頂ければ100円引きで400円になります。この機会にぜひ愛梨Pになってください。

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また、有明遠いよーという方向けに、メロンブックスさんに委託をお願いしてますので、そちらも併せて活用頂ければ、と思います。

www.melonbooks.co.jp

 

あと、年明けの神戸のシンステにも出る予定なので、そっちにも持っていくつもりです。

 

 

さて。

ここからは「なぜ本にしたのか」ということと「本にしてよかったこと」を話します。

 

■そのそも、なぜ「Think Airi」なのか。

私が愛梨Pを始めたころって、いわゆる「担当Wiki」が流行っていた頃で、とにかく担当に対する情報を集めよう!っていう雰囲気があった気がします。

 

けれども、十時愛梨にはWikiが無かったんですよね。

 

なので、どこから手を付けたらいいか、かなり大変でした。それで、とりあえず片っ端からモバのカードを集めていくわけですが…、集めて、テキストを読んでもよくわかんないんですよ。

なぜかといえば、このブログでも度々言及していますが、十時愛梨の本質って「変わらないこと」だから、なんですよね。「変化」がテーマの子であれば、過去のカードのあらすじを追うだけで「かつてはAだった少女がBになった」というストーリーを理解できるわけですが、十時愛梨は「かつてAだった少女が、変わらぬ想いを貫いている」っていうタイプなわけで、漫然とあらすじを追ってもわかんないんです。

 

だから、考えないと、十時愛梨は理解できないんだと、そう思います。

 

もう一つ。

十時愛梨って「かわいい」とか「セクシー」とか、見た目で好きになってくれる人が多いと思うんですよね。でも、見た目で止まっちゃう人も、多いんじゃないかって思うんですよね。

そういう人たちに、見た目だけじゃなくって、もっと奥深い面白さがあるんだぜ、って言える人になるには、見た目だけじゃない良さを考えてみるしかないわけです。

 

だから、考えないと、十時愛梨の良さは伝わらないと、そう思います。

 

まとめると。

 

見た目がいいから、見た目で好きになる。

でも、よく考えないと、よくわからない。

だから、十時愛梨は考えないといけない。

 

端的に言えば、十時愛梨をもっと好きになれる人が増えるようにするための活動が、Think Airiなんです。

 

■なぜ「本」なのか。

次の話題はこれ。

本じゃなくてもよくね?って話です。

 

そうなんですよ。実際、ブログだとこうしてタダで読めてしてる文と同じ書き手が書いた文章を、紙に印刷するだけで印刷費って掛かるし、ビッグサイトなりメロンブックスさんなりに買いに行ったりする電車賃も掛かる。お金の話をすると、本にする意味って無いんですよね。

それに、ソシャゲって随時更新じゃないですか。本って一度印刷したら、もう中身は変えらんない。だから、ソシャゲの話をするのに「本」って、本質的にすごく相性が悪いはずなんですよね。

 

それでもなぜ「本」にしたかといえば、目に見える形を持っているからなんですよね。

 

例えばわかりやすいのは、人に見せるタイミングだと思います。スマホで「こんなブログ書いてます」って画面を見せるよりも、本を1冊手元に置いて「こんなん出来ました」って言うほうが、まだ2019年時点だと人に伝わりやすい(気がする)。それは「本」が実世界でのリアルな形を持っているからなんですよね。

勉強だって、似たような問題を無限に出してくれるシステムのほうが勉強になるはずなんです(そういうのをやってるとこもありますよね)。でも、参考書っていう「本」が依然として売れている。それは「この一冊を解ききれば大丈夫」っていう安心感があるからなんですよね。もしくは、「とりあえずこの一冊を終わらせよう」っていう明確な目標が立てられるから、かもしれません。

 

そういう意味で、「とりあえずこれだけ知ってたら、十時愛梨を理解ったって言っても大丈夫じゃないですか」っていう目安を目に見える形で示せる、というのが、「本」という媒体の利点じゃないかと思います。

 

もちろん、現時点で、という但し書きは付けるべきではありますが。

 

■「本」にして気づいたこと

一番勝手が違うのは「リンクが貼れないこと」でした。

ブログだと「前にも書いたから読んどいてね」ってリングに丸投げできるんですが、本だと一々ページ戻ってもらうのが面倒なので、そこを丁寧に説明しないといけなかったんです。

でも、書籍化のために丁寧に加筆して気づいたんですが、ブログの文章って、引用とかリンクとかを羅列すれば何となく仕上がってしまっていたわけですよ。「こんなのがあって…こんなのがあって…だから…わかってよね!」みたいな雑な話の流れになっていた箇所もあって、そこを綺麗に出来たのは書籍化のいいところでした。

 

あと「分量が有限である」というのも影響は大きかったかな、と思います。ブログは無限に書けるし、記事を追加していけるけど、本には「一冊」という枠組みがあって、その中に全てを収めないといけない。

だから、出来る限り十時愛梨の魅力を網羅できるように、「この話題はここで触れて、この話題はこの話の続きで…」というように、色々と調整しました。

本のテーマを「4つのSSR」と「楽曲」という二本立てにしたのも、この2つの切り口なら、十時愛梨を一番効率よく語れると思ったからです。「4つのSSR」では十時愛梨の人柄に様々な側面があることを、そして「楽曲」では十時愛梨が魅せるアイドルとしての進化について語ってみました。

 

敢えてモバマスの歴史を追わなかったのは、冒頭で触れたとおり、時系列を追うだけではわかりにくい面があるから。そして、デレステからのPさんも増えている中で、やはりデレステから話し始めるのが理解してもらいやすいんじゃないか、と思ったからです。

 

こんな感じで、どうすれば十時愛梨の魅力が伝わるかなーって、考えていることを整理できたのも、書籍化のいいところでした。

 

というわけで、ちょっとスケジュール的にムチャをしつつ仕上げた一冊です。愛梨Pさんも、そうでない方にも。何かインパクトを撃ち込む一冊になれば幸いです。

Memo 君はもう、十時愛梨からサングラスをもらったか?

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いやーーー!来ましたね[ホーリーリゾートナイト]!!!

 

モバマスでは2016年のクリスマスに登場したのですが、それの移植、ということになります。

 

 

 

とにかく今回、モバマスから持ってきて欲しかったものが、ほとんど入ってたのが特筆すべきところかな、と思います。

 

という話をする前に、モバマスのコミュを振り返っておきましょう。

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で、デレステで、こう。

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という感じで、バッチリ押さえてくれています。

他にも色々とあるので「あーーー!ちゃんとこの要素入ってる!!!」って感じになります。すごくよい。

 

 

一方で、モバマスで見なかったのも。

「みんなには内緒」ってところは、「ヒトトキトキメキ」ですよね。

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それともう一つ触れておきたいのが、特訓エピソード。

ほら、デレステのコミュって「日常の出来事から、アイドルとは何かを知る」みたいな、ちょっと昭和なお決まりの展開があるじゃないですか。

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テンプレートな展開が来たか?と思ったら…ここからが愛梨節。

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「ファンから貰った応援を返したい」というところがとても愛梨らしいですし、個人的に一番ポイントだと思うのは、特訓後がグラビア撮影だという点です。

 

煌めくランタンがライブの光景、という話の取っ掛かりでしたが、愛梨にとってはファンに愛を伝える場所はライブにこだわらないのが愛梨らしいところ。ライブでのパフォーマンスも、ライブ以外の場面でも、場所にこだわらずどこでもファンからもらった応援に返していくのが愛梨らしいところで、それが表現されているのが、良いところでした。

 

あぁ、これただの感想だわ。

 

 

ところで、モバマスから2つ入ってきていない要素があります。

ひとつはサンタさんフードを被せようとしていたこと

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その代わり、サングラスをくれました。

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貰った以上は、掛けないとね…。

 

 

もう一つは、南半球のビーチへ行った経緯なんですが…

Pへの無茶振りに近いおねだりがきっかけ、なんですよね。

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だからこそ、モバマスでもデレステでもPを「私のサンタさん」と呼んでいるわけですね。

 

ということで、モバマスもやろう!(雑なまとめ)

Think Airi 007 限定SSR パンプキンパーティー その特異性について

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今回は [パンプキンパーティー] について語ろうと思います。デレステでは1番目のSSRですが、モバマスからの十時愛梨の中では特殊な立ち位置にあります。詳しく見ていきましょう。

  

 

Introduction:[アニバーサリープリンセス]との衣装の類似性

[パンプキンパーティー]の衣装は、背中が開き、おへそも出て、さらにスカートの丈も短い!と、とにかく布面積が少ないのが特徴です。一方で、胸元やヘッドアクセサリーは[アニバーサリープリンセス]を意識している部分も見られ、過去からの流れも感じられる衣装になっています。

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ところで、[アニバーサリープリンセス]といえば、恒常SSRカップオブラブ]も同じく[アニバーサリープリンセス]の流れを汲んでいます。

ひとつの衣装をベースに生まれた[パンプキンパーティー]と[カップオブラブ]。この2つの衣装について考えると、十時愛梨のひとつの魅力が浮かび上がってきます。

ひとつずつ、順を追って見ていきましょう。

 

 

1-1:他3つのSSRでは語りきれない十時愛梨

十時愛梨には4つのSSRがあります。

恒常のSSRカップオブラブ]のテーマは愛されるプリンセス。家族に愛されて育った少女が、ファンに愛されて輝くアイドルになった…という、十時愛梨のシンデレラストーリーを表しています。

フェス限SSR[プライベート・メイド]はご主人さまにお仕えするメイド。プリンセスに対してメイドはお仕えする側ですが、それでもメイド服が似合うのは、十時愛梨がファンに愛される一方ではなく、ファンを愛し、ファンのために尽くすアイドルでもあることを示しているのです。

そして、もう1枚の恒常SSR[エレガンス・プラス]はファッションモデルに挑戦した姿。ツインテールを解きつつ、胸元にはお馴染みのハート型のネックレスが光る様子は、新しい装いの中にも、ファンをまっすぐに愛し、アイドルとしての高みを目指していく「変わらないハート」を胸に進化し続ける十時愛梨を魅せてくれました。

 

この3つのSSRから見ると、十時愛梨は「ファンに愛され、ファンを愛し、進化し続けるアイドル」だと言えます。アイドルとして優等生なように思えます。

 

でも、十時愛梨って、それだけでしょうか。

 

モバマスを振り返ってみると、[スイートバレンタイン]では「配るのはケーキにしましょうよー」と駄々をこねてみたり、「海の家アイプロ」では「私に隠れてアイスとか食べてませんでした?ずるいですっ!」と怒ってみたり、[ほのぼの花歌]では和歌っぽいものを詠んでみたりしています。十時愛梨って、従順で聞き分けが良い単純な子、ではなくて、意外とフリーダムなんですよね。

 

実は、十時愛梨のトリッキーな一面が色濃く出ているのが[パンプキンパーティー]なのです。

 

 

1-2:ハロウィンがモチーフ

十時愛梨が秋に登場するのは[スウィートトゥスウィート]で焼き芋をして以来で、ハロウィンがモチーフのお仕事はモバマスから通しても[パンプキンパーティー]が初めてのことです。

特訓後は非常に艶めかしい雰囲気で、これまでの愛梨とは一味違った一面が現れています。顔がどことなくジャック・オ・ランタンっぽくなっていますが、よく見ると、ちょろっと舌を出していることがわかります。

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ところで、特訓エピソードでは「いつも、いたずらをされる側ばかりなので、いたずらをしてみたい」という愛梨の想いが語られています。

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やってみたかったけれども出来なかったこと、といえば「海の家アイプロ」でも海の家の看板娘という仕事についても、「アルバイトとか、あんまりやらせてもらえなかった」「周りのお友達に、「愛梨ちゃんは座ってるだけでいいから」って言われて」といった発言をしていました。また、[いっしょにえいっ!]のエピソードコミュでは、スポーツをするとドジで大変なことになることが多い、と語りつつ「普段は見学が多いんですけど、身体を動かすの自体は好きなんですよっ!」とも言っていました。

これらに関しては、周りに止めらたり気を遣われたり、自重して出来なかったということで、ハロウィンのそれとは経緯が異なります。しかし、色々なものに対して興味を示しているところや、見ているだけだったものに対して楽しそうに取り組む愛梨の姿は[パンプキンパーティー]に通じる部分があります。

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1-3:[パンプキンパーティー]は「魔女」なのか?

さて、 ハロウィンのいたずらをやると決めた愛梨ですが、何をするか、という話になって選んだのが「魔女」でした。

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でも、なぜ魔女なんでしょうか。なまはげをやってみても怖がられないからモンスターは無理、というところまでは理路整然としていますが、その次の瞬間に「魔女っ娘ならできますっ」という結論まで一気に飛んでいます。

 

そして最大の謎は衣装です。

 

魔女、といえば「黒い服」を着て「つばの広い帽子」を被っているのがステレオタイプなイメージかと思います。そう、翌年の佐久間まゆが着たような。

もしくは愛梨本人も2019年のエイプリルフールで着ていたマルーンの衣装のごとく、マントのようなデザインの衣装とか。

というか、特訓前にいるじゃないですか!

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一方、[パンプキンパーティー]で愛梨が着ている衣装は「ピンク」「オレンジ」「グリーン」の3色をベースとした、鮮やかな色合いになっています。そして、冒頭でも触れたとおり背中と腹部を大胆に見せるデザインとなっていて、ステレオタイプな魔女のイメージとはかけ離れているように見えます。

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それでありながら、愛梨本人は「魔女っぽいですね~」とも発言しています。

 

なぜ[パンプキンパーティー]は「魔女」なんでしょうか?

 

 

1-4:「ハロウィン衣装を着ている」のではない

その謎を解く鍵も、愛梨の発言に見出すことができます。

 

えへへっ、ここまで脱いでもおっけーなんて、さすが魔女っ娘ですねっ♪

 

この発言から推測するに、愛梨がイメージしている「魔女っ娘」の衣装は、少なくとも先述した「黒いマントにつばの広い帽子」というイメージとは全く異なっていることが伺えます。*1

 

ここで改めて愛梨の言動を振り返ってみると、一つの事実に気付きます。

実は、愛梨は「魔女の仮装をする」とも「魔女の衣装を着る」とも言っておらず、単に「魔女」になるとしか言っていないのです。

その目線で見返すと、「顔が真っ赤になっちゃうような、困ったイタズラしますよっ」とプロフィールコメントで発言している通り、衣装が「魔女」なのではなく、悪戯っぽい自身の言動を指して「魔女」だと言っているように思えます。

 

 

そして、衣装に関係なく言動が「魔女っぽい」のだとすると、[パンプキンパーティー]の衣装は「魔女」とか「ハロウィン」をイメージして起こされたデザインではないのかも知れません。*2

 

では、仮に[パンプキンパーティー]が「魔女」のだとしたら、この衣装はどこからやってきたのか。それは[アニバーサリープリンセス]です。[アニバーサリープリンセス]から布面積を減らす、言い換えれば「脱ぐ」ことで、[パンプキンパーティー]になる、と考えることができます。

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ここで、新たな疑問が浮かびます。

[パンプキンパーティー]の衣装は、なぜ露出度が高いのでしょうか。

 

 

1-5:「Strip or treat」

[パンプキンパーティー]でのLIVE開始前のセリフは2通りあります。

・「Strip or Treat? えへっ、間違えちゃった?

・「カボチャのお面を脱いで…っと。え~?もう出番?

 

どちらにも、「Strip/脱ぐ」という要素が入っています。

 

特に前者の「Strip or Treat?」については、特訓前のルームでも「お菓子くれないと、えーっと…あっ、脱いじゃいますよ」と類似の発言があります。これらを踏まえると、[パンプキンパーティー]においては、Trick」と「Strip」は同意義で扱われていると考えられます。

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ちなみに、実は愛梨が「服を脱ぐ」という動作でPを翻弄するのは初めてではありません。1stアニバアイプロでは「私もあっつくて…………脱ぎませんよっ! ひっかかったーっ!」とフェイントを掛けていました。

そして、この文脈に沿うと、衣装の露出度も「イタズラ」の一貫だと考えることができます。つまり、ちょっと目のやり場に困るような衣装で人を惑わす、それが魔女っぽい、という解釈です。

 

この仮説が正しければ、愛梨のスクショを眺めて鼻の下を伸ばしていた人は、完全に愛梨の策に嵌っていたのかも知れない、というわけですね。なんということだ。

 

 

…いや。本当にそうなのか?

 

 

1-6:十時愛梨は「あざとい」のか?

プロフィールコメントを見返すと、もうひとつの解が浮かび上がってきます。先述した箇所は、以下のような続きがあるのです。

あれ~、まだなんにもしてないのに、なんでみんな真っ赤に…?

この部分を見ると、衣装を着てファンの前に表れただけなのにファンが真っ赤になっているのは愛梨にとって意外なことだった、と読み取れます。*3とすると、愛梨はファンの反応を予想せずに、露出度の高い衣装を着ていた、ということになります。

 

では、意図的でないならば、なぜ衣装の露出度が上がっていたのか。

それは、やはり愛梨が暑がりだから、というところに理由を求めるべきでしょう。事実、特訓前には「このドレス、着るのも歩くのも大変で~…」と漏らしていたので、特訓後は涼しい衣装にしたがったのかもしれません。

 

「魔女っ娘だからおっけー」という発言も、「おっけー」って単語はあくまで許容のニュアンスなんですよね。もし「魔女だから人を惑わすために脱ぐ」という理屈だとしたら、「ここまで脱ぐなんて、さすが魔女っ娘」みたいな発言になるはずです。そうではなくて露出度が高いことを肯定するために、「魔女だから許される」と言い訳をしている、と考えれば、「おっけー」という単語のニュアンスも含めて辻褄は合います。

似たような発言としてはルームで「Pさんの物、いろいろ見ちゃお♪いたずらっ娘だしっ」というのもあります。ある意味で、「魔女」という単語を免罪符のように使っている訳です。

 

まとめると、「Strip or Treat?」や「お菓子くれないと、えーっと…あっ、脱いじゃいますよ」といった発言は愛梨本人の意図的なものだと思われますが、特訓後の衣装の露出度が高くなってファンを驚かせてしまったのは、愛梨の意図したところではなかった、と考えられます。

 

 

なお「脱ぐ」という単語は、このブログでも以前に触れましたが、十時愛梨というアイドルを語る上で重要なキーワードのひとつです。 

think-airi.hateblo.jp

 

アイドルである以上、自分が他人からどのように見られているか、メディアでどのように取り上げられているかは十時愛梨本人の耳にも入っていることでしょうし、愛梨本人が自分が「脱ぎキャラ」だと思われていることも自覚してるんだろうなぁ、と思われるような発言もエピソードコミュなどで見受けられます。

[パンプキンパーティー]の後には、イメージを逆手に取って「Pさんが着せてくれた星空のドレスは…脱ぎませんよ([空のおくりもの])」といった発言も出てきています。一方で、本当に暑くて脱いでいる場面も多々あり、全カードを概観してみても、「脱ぐ」というワードが「単に暑がりなだけ」という場合と、何か特殊な意味を持つ場合が混在していることがわかります。

 

すべてが「うっかり」というわけでもなく、しかし、すべてが計算された「あざとさ」でもない。意図と不意図と無意識が入り混じっていて、そして、その予測できない点が人の心を揺さぶり、自然と人を惹き付けてしまうのが十時愛梨なのです。

そして、従来のモバマスでは「十時愛梨ってそういう面もあるよね」という取り上げられ方だったのですが、[パンプキンパーティー]では、テーマの一つとして取り扱われて、鮮烈な印象を残しています。これこそが、[パンプキンパーティー]の特異的な点だと、私は思います。

 

 

 

2-1:ハロウィンの舞踏会

さて、特訓後のほうから話を進めてしまいましたが、ここからは特訓前について触れていきたいと思います。特訓前の舞台は「ハロウィンパーティー」。見渡す限りカボチャで溢れかえっていますし、愛梨のドレスにもジャック・オ・ランタンがアクセサリとして取り入れられています。まさにパンプキン一色。

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さて、ここで「シンデレラ」のあらすじを思い出すと、シンデレラが乗ってきた馬車って「かぼちゃ」でしたよね。そして、シンデレラが王子に出会ったのは、カボチャの馬車に乗って訪れた舞踏会でした。

ちょうど、親愛度MAX演出ではこのような発言をしています。

ほらっ、Pさん、下にカボチャの馬車が!
じつは私、あれに乗って、この会場に来たんです♪

えへへっ、まるでおとぎ話ですよねっ。

 

ハロウィンがテーマの限定ガシャで登場したSSRではありますが、特訓前は「舞踏会のシンデレラ」という面が強く出ているのが特徴です。

 

 

2-2:「シンデレラ」を打ち破っていくシンデレラ

ところで、先述の親愛度MAX演出の面白いところは後半です。

 

で、こうして、Pさんとお話して、12時の鐘がなったら…

えっと、どうするんでしたっけ?
忘れちゃいましたから、ずっといてもいいですよねっ。
終わらないハロウィンもいいかも♪

 

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シンデレラといえば、敢えて言うまでもなく「12時の鐘が鳴ったら帰らなければならない」という点が物語のキーポイントです。それを「忘れちゃいましたから」の一言で、しかも初代シンデレラガールでもある十時愛梨が、「シンデレラ」のお約束を無かったことにしてしまう大胆さが、このコミュの肝になっているわけです。

 

しかし、こういった言動も[パンプキンパーティー]が初めでではありません。例えば[スイートバレンタイン]では、撮影セットのお菓子のおうちが食べられないと知って「食べられるお菓子のおうちに変更しましょうよーっ!」と言っていますし、1st Anniversaryアイプロでは「今からおうちに帰るまで…私とPさんは…手をつなぎますっ! いいですよねっ?」だなんて言ってきたりもしています。

 

 

意外とわがままで、意外と強引なところも十時愛梨の魅力。

それが凝縮されているのが特訓前の親愛度MAX演出なのです。

 


2-3:「もう出番?」

さて、[パンプキンパーティー]でのLIVE開始前のセリフは2通りあることは先述した通りですが、先で触れなかった「カボチャのお面を脱いで…っと。え~?もう出番?」について取り上げておきたいと思います。

実はこの、「出番」というのも十時愛梨にとってはお馴染みの単語で、「脱ぐ」という単語とともに初期レアのころから度々登場していました。

次は誰の出番…私!? 十時愛梨

あ、衣装がズレ…で、出番!? シンデレラガール+

いらっしゃい…え、出番!? [ふわふわメイド

 

このように、何度も出番をトチっていた十時愛梨でしたが、ついに[シンデレラドリーム+]では「今度こそ…出番ですねっ!」と、バッチリ出番を決められるように、アイドルとして成長したのでした。

…と、思いきや、[夏のお届け]では「へ?店番の時間ですかっ?!」と言っていたので、やっぱり十時愛梨のドジは変わらないようです。

 

ところで、十時愛梨の言動には「意図と不意図と無意識が入り混じっている」と先述しましたが、「出番をトチる」のは意図しないドジに当てはまりますよね。

[パンプキンパーティー]では「Strip or treat」のような意図的な発言のインパクトが強く、ややもすれば「あざとい」という印象を与えてしまうところでしたが、そこに「出番」という要素を織り込むことで、十時愛梨はすべてが「うっかり」というわけでもなく、しかし、すべてが計算された「あざとさ」でもない、ということを表しているのかな、と思います。

 

 

3-1:「妖しさ」と十時愛梨

[パンプキンパーティー]の特訓後で艶めかしい雰囲気を醸し出した愛梨ですが、翌2017年1月末に「Sweet Witches' Night 〜6人目はだぁれ〜」の歌唱メンバーに抜擢されます。

ところが、メルヘンチックな楽曲という触れ込みで登場したこの曲ですが、5月末に開催された5th Live「Serendipity Parade!!!」の石川公演で重大な事実が発覚します。

 

「Sweet Witches' Night 〜6人目はだぁれ〜」はダークメルヘンだったのです。

 

そして、2017年8月。SSA公演Day1にて、さらなる事実が判明します。

 

法子:秘密の秘密のお話

乃々:キミに特別に教えましょう

かな子:おうちの中には入れても

愛梨:「そう、わかるでしょ」

雫:出口はないの

 

そう、この曲の肝とも言える「そう、わかるでしょ」というセリフ。

この部分の担当は、十時愛梨だったのです。

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このセリフ、ポイントなのは「わかるでしょ」と、こちらに状況を悟らせるところにあると思います。つまり、全くなにも知らない人に告げるのではなく、この家はひょっとして出られないんじゃないか、と感づいた人に事実を突きつける、ということです。

逃げようと思っても逃げられない。いやむしろ、逃げることができたとしても、逃げようだなんて思わなくなる。十時愛梨って、そういう子だからこそ、「そう、わかるでしょ」というセリフを割り当てられたのかもしれません。そして、十時愛梨に魅せられた我々は、「甘い香りに誘われて不思議なおうちにやってきた」6人目に他ならなかったわけなのです。

 

そういえば、[パンプキンパーティー]で十時愛梨はこんなことを言っていました。

なにをされたら一番困るか、そ~っと教えてくださいねっ♪

何をされたら困るか教えろ、と言われること自体、反応に困ります。でも、何をいたずらされたいのか、わざわざ訊いて来るところが非常に可愛い。困る。

 

ところで構ってちゃん的な振る舞いと言えば、[プリンセスバニー]の「毎日プロデュースしてください♪いつでも一緒がいいんだもん♪」という発言を思い出します。ただ、こちらは「愛してください!」と半ば強引に迫ってくる単純なものでした。

しかし、繰り返しになりますが、[パンプキンパーティー]は「意図と不意図と無意識が入り混じっている」十時愛梨で、どこまでがわざとで、どこからがうっかりなのか判りません。まるでこちらが手玉に取られてしまっているような、翻弄されてしまっているような面もあります。そのあたりの影響で、[パンプキンパーティー十時愛梨には、妖しい魅惑で囚われて動けなくなってしまうような、そんな不思議な圧を感じる部分があるんじゃないかな、と思います。

そういった「妖しさ」を描いた点で[パンプキンパーティー]は特異であり、その延長線上に「Sweet Witches' Night 〜6人目はだぁれ〜」があるという意味で十時愛梨にとっての一つのエポックメーキングなSSRだったと言えるのではないでしょうか。

 

 

3-2:「表情」と十時愛梨

そんな妖しい表情で人を魅了する[パンプキンパーティー]の十時愛梨

ですが、初期レアの頃はキリッとした表情が全然できていませんでした。

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そこから考えると、[パンプキンパーティー]や「Sweet Witches' Night 〜6人目はだぁれ〜」で見せている表情は、とんでもない進歩です*4

話をモバマスに移すと、2017年5月にはモバマスで[空のおくりもの]が登場。夜空をバックに紫色の綺羅びやかなドレスを身にまとい、大人びた表情を見せてくれました。これも、時系列的には[パンプキンパーティー]の後になります。

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以降、「大人な愛梨」というテーマはモバマスで掘り下げが続いていき、そしてデレステに還って[エレガンス・プラス]として一つの完成形に到達します。

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[パンプキンパーティー]から始まり「Sweet Witches' Night」に至ったデレステと、[空のおくりもの]を経由して[はずむ花の湯]へ進んだモバマス。一見違う歩みを辿っているようにも見えますが、どちらも磨きがかかってきた十時愛梨の表現力がベースにあることは違いありません。

なお、その表現力の進化の裏には、その進化を表現しようとしていらっしゃるCV担当 原田ひとみさんの演技があることも、触れておきたいと思います。詳しくは「ヒトトキトキメキ」の解説記事で触れていますので、そちらをご参照下さい。

 

 

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4-1:「スウィートラヴァーズ」としての側面

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さて、この[パンプキンパーティー]は、[ホワイトウイッチ]三村かな子と同時の登場でした。この二人が「スウィートラヴァーズ」としてユニットを組んでいること、またモバマスでの「アイドルトーク」が発生する組み合わせであることは、ここでも改めて言及しておきたいと思います。

面白い点としては、2人とも特訓前は同じ系統の色使いの衣装だったのが、愛梨はカラフルな魔女、かな子は特訓すると「白い魔女」と、全く違った印象の衣装になります。

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なお、十時愛梨三村かな子のユニット「スウィートラヴァーズ」については、別の稿で詳しく述べていますので、そちらも併せてご覧ください。 

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ちなみに余談ですが、翌年に登場した佐久間まゆが「禁断の黒魔女」でしたから、[ホワイトウィッチ]三村かな子と[トリートオアトリート]佐久間まゆで白と黒の魔女ペアが出来ます。

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もうひとつ面白い点としては、愛梨を含めた3人がそれぞれ「Trick or treat」をもじっていることが挙げられます。かな子は「トリート・アンド・トリート」と発言していますし、まゆはカード名が「トリートオアトリート」、そして愛梨は「Strip or treat」です。

周りにお菓子と癒やしを配るかな子と、Pのために健気に尽くすまゆ*5、そして前述のとおり「Strip」にアイデンティティと独特の想いを込めた愛梨。それぞれの個性がよく出ている点ではないかと思います。

 

 

まとめ:[パンプキンパーティー]の衣装について

ところで衣装に話を戻すと、[アニバーサリープリンセス]と[パンプキンパーティー]の違いといえば、緑色が占める面積が増えたこともポイントです。

この緑、[アニバーサリープリンセス]で愛梨が乗っているゴンドラの色でもあるのですが、初期レアの特訓前で愛梨が着ていた私服と特訓後に着ていた衣装「スウィートシロップ」にも緑色が入っているんですよね。単に衣装のバランスとして緑が入っているのだとも考えられますが、「脱ぐ」や「出番」というワードとともに、初期レアとの繋がりを感じさせる要素になっています。

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冒頭で、[パンプキンパーティー]と[カップオブラブ]は、同じ[アニバーサリープリンセス]の流れを汲んでいると書きました。

カップオブラブ]は愛されるプリンセスとしての十時愛梨だとしたら、[パンプキンパーティー]は人を惑わせて、時に困らせて魅了してしまう十時愛梨です。

一見、[パンプキンパーティー]は、他のゲームで言うところの「オルタ」のようにも見えます。しかし、どちらも同じ衣装から派生している衣装です。

 

これはすなわち、[パンプキンパーティー]がハロウィンの熱に浮かされた十時愛梨なのではなくて、元々の十時愛梨が[カップオブラブ]と[パンプキンパーティー]の両面を持っている、という意味なのかも知れません。

 

十時愛梨というアイドルの幅の広さを知らしめるきっかけになった[パンプキンパーティー]。お迎えした際には是非プロデュースしてみてください。

 

  

おまけ1:契約を迫る十時愛梨

女の子には、たった一度の魔法があるんです、Pさん 

はーい、魔法の契約、ハンコいただきました、Pさん

…一体、何の書類に捺印させたの?!

 

 

おまけ2:ランタンを迫る十時愛梨

愛梨のランタンに灯をくれたのは…Pさんですねっ

Halloween Code」にこんなやりとり無かったっけ…?

*1:余談だが「魔女っ子」という表記では東映登録商標に触れる

*2:実は魔女をイメージしていたんだよ!というスタッフさん、いらっしゃいましたら、ごめんなさい。

*3:もちろん、愛梨が状況を把握した上で敢えてとぼけている、と解することもできる

*4:この「キリッとした表情ができない」様子は、モバマスではぷちデレラのぷちエピソードで、デレステではアイドルコミュで触れられており、両方で出てくるほど重要な要素、なのかもしれない。

*5:もしくは「オア」と言いつつPに選択肢を与えてくれない狂犬時代のまゆとか、(まゆからの)トリートオア(Pからの)トリート、という意味でも解せるかと思う。