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十時愛梨を考えるブログ。




【デレステ】十時愛梨はプリンセス。~恒常SSR カップオブラブを見直してみる~

【デレステ】十時愛梨の変わらない「ハート」~エレガンス・プラスを見つめる~f:id:kqnagasawa:20200805235847p:plain

今回は[カップオブラブ]十時愛梨について何点かお話してみようと思います。

デレステには十時愛梨SSRは4種類実装されていますが、[カップオブラブ]は出会いやすい恒常SSR。それを意識してか、オーソドックスな十時愛梨が凝縮されています。

 

 

Introduction:モバマスからの流れを汲んだ衣装

カップオブラブ]の衣装を眺めると、モバマスの衣装の流れを汲んでいることに気づきます。

 

まずベースになっている衣装は、モバマス1周年で開催されたイベントでの上位報酬だった[アニバーサリープリンセス+]。ベースカラーが黄色である点や腰にリボンが付けられている点、ツインテールをくくるリボンも同様のデザインである点など、多くの要素が[カップオブラブ]に受け継がれていることがわかります。

なお、愛梨以降もシンデレラガールが[アニバーサリープリンセス]として周年イベントの上位報酬を務めるのが恒例となっています。すなわち、[アニバーサリープリンセス]はシンデレラガールだけに許された称号であり、「[アニバーサリープリンセス]の衣装をベースにすること」は、「十時愛梨がシンデレラガールであることを表現していること」と、同義だとも言えます。

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しかし、[カップオブラブ]にあって、[アニバーサリープリンセス+]に無いものがあります。それは、頭上に輝くティアラです。ティアラは[シンデレラガール+]で付けていた他に、そこから派生したデザインのダイスDEシンデレラやグランブルーファンタジーでも付けていました。ある意味で、ティアラも十時愛梨にお馴染みのアイテムだとも言えます。

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モバマスデレステ世界線が別なので」というフレーズは、様々な場面で多用されるところではありますが、少なくとも十時愛梨を語る上でモバマスデレステは切り離すことができず、むしろ積極的に紐付けようとする意図が感じられるところもあり、「ひとつの愛梨」として考えていくのが自然だと言えます。 

では、[カップオブラブ]がモバマスとどのように結びついているのか、そしてそれが何を表しているのか、考えてみましょう。

 

1-1:シンデレラガールな愛梨

衣装が[シンデレラガール+]と[アニバーサリープリンセス+]を意識したものであることは先述したとおりですが、ここで十時愛梨が初代シンデレラガールになるまでの道のりを振り返ってみましょう。

 

まず初期レア[十時愛梨]が登場したのは、モバマスがサービスインした2011年11月28日のこと。出会って初っ端に「誰のプロデューサーさんですか?え?アタシ?ええっ?」という迷言を残しつつ、訳もわからずにPに付いていくうちにアイドルのお仕事の楽しさに魅了されて、「とりあえず、トップが目標です!」と宣言するに至りました。

続いて2012年2月に開催されたイベント「バレンタインパーティー」の上位報酬に抜擢され、キッチンでのエプロン姿と、お菓子の家風セットでのパティシエ風衣装姿を披露しました。内緒で作っていたケーキを見せて「自信作なんです!あっ、これヒミツですっ!」と言ったりと、うっかりな一面を覗かせつつ、「Pさん、隠し味に私の特別なハートをどうぞっ!」とか、「トッププロデューサーさん限定あいり、先着おひとり様ですっ!」なんてストレートに愛を伝えてくれたりしてくれました。

 

それで、この次が[シンデレラガール]です。そう、もうシンデレラガールなんです。

 

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偶然、「アイドル」という存在に出会った女の子が瞬く間にトップの座へと駆け上がった様は、まさに「シンデレラストーリー」と呼ぶにふさわしいものでした。

 

冒頭で紹介したティアラについても、ホーム画面で愛梨はこう言っています。

ティアラは、Pさんの手で…。えへ、似合いますか?

 

カップオブラブ] で愛梨の頭上に輝くティアラは、Pが十時愛梨をアイドルとして育て、シンデレラガールへと導いた(そしてメタ的にも、Pが総選挙で愛梨に投票した)、その物語を表しているのです。

 

 

ところが。

 

カップオブラブ]で愛梨は一度も「シンデレラ」とは言っていません。いえ、[カップオブラブ]に無いどころか、実はモバマスの[シンデレラガール]以外のカードでは「シンデレラ」という単語を口にしていないのです。*1

 

その代わり、[カップオブラブ]で繰り返し出てくる単語があります。

それが「プリンセス」です。

 

1-2:プリンセスな愛梨

十時愛梨における「プリンセス」といえば、「アップルパイ・プリンセス」。

 

カップオブラブ]で愛梨が「プリンセス」という単語を繰り返し口にしている以上、このSSRを語る上で、「アップルパイ・プリンセス」は避けて通ることができません。

 

それでは、「アップルパイ・プリンセス」とは何でしょうか。

 

「アップルパイ・プリンセス」は十時愛梨のソロ曲、ですが、十時愛梨にとっての「アップルパイ・プリンセス」はただのソロ曲ではない存在なのです。例えば[プリンセスバニー]では、「毎日プロデュースしてください♪いつでも一緒がいいんだもん♪」というように歌詞が引用されていますし、2017年のホワイトデーでは「思い出いっぱいのアップルパイ」なんて発言もありましたし、2019年のエイプリルフール企画でも「今日のおやつは、アップルパーイ♪」でした。「アップルパイ・プリンセス」が十時愛梨のパブリックイメージをつくる一つの要素になっていて、かつ、愛梨本人も「アップルパイ・プリンセス」という曲を気に入っていることが伺えます。

 

1-3:十二時でも解けない魔法

ところで、「アップルパイ・プリンセス」には「十二時でも解けない魔法」というフレーズがあります。これって、「アップルパイ・プリンセス」(=十時愛梨のアイドルとしての物語)は12時で魔法が解ける「シンデレラ」とは別の物語だということ示しているんですよね。別の言い方をすると、「シンデレラ」だったらプリンセスになって物語は終了だけれども、十時愛梨は「シンデレラガール」になっても、その物語は止まらないということです。

 

そして、「十二時でも解けない魔法」には「君となら そう 私はプリンセス」という一節が続きます。ここで重要なのは「君となら」という部分です。

例えば、初期レアの親愛度MAX演出は、こうでした。

Pさん、あのプロデューサーと一緒に居れば
トップアイドルになれると思うんですけど、
ずっと一緒に居てもいいですか?

 

以降も、[シンデレラガール]では「やっぱり私はPさんがプロデュースしてくれなきゃ、ダメみたいですっ!」、[アニバーサリープリンセス]では「どんなに時間が経っても、十時愛梨はプロデューサーさんだけですっ」とあることからも、愛梨はシンデレラガール=プリンセスになった後の物語も、Pと一緒に紡いでいきたいという思いを抱いていることがわかります。

カップオブラブ]でも親愛度MAXコミュや特訓エピソードで同様の発言をしています。

まだ考え中のお話なので、この先は、
私とプロデューサーさん、ふたりで♪

童話は、お姫様になったところでハッピーエンドかもしれません。
でもアイドル愛梨とPさんのお話は、ここからが本番ですよね♪
まだまだ、もっともっと!

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そして、「君となら」というフレーズが指しているのは、Pだけではありません。十時愛梨を応援してくれるファンからの愛も、愛梨をプリンセスにしてくれるのです。

愛情をいっぱい注いでもらうこと!
それが全部、愛梨の中で、気品やキラキラに変わって、
プリンセスみたくなれるんですっ☆

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Pとファンからたくさんの愛を受けて、煌めくプリンセス。

それが、アイドル・十時愛梨なのです。

 

 

なお、「アップルパイ・プリンセス」の他の歌詞についても、十時愛梨を理解する上で興味深い箇所が多々あります。[カップオブラブ]を読み解く上で優先順位は下がるため今回は言及しませんが、別の項で扱っていますので併せてご覧ください。

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1-4:けれども、ドレスは脱ぎ捨てる

 ですが、[カップオブラブ]で愛梨は気になる発言をしています。

プリンセスは、ドレスを1枚1枚脱ぎながら、ステキになっていくんです!

 

みんなから愛情を注いでもらって輝くプリンセス、というテーマからすると、そのドレスを「脱ぐ」というのは、一見矛盾した要素に見えます。

 

ここでヒントとして、他の場面から2つの発言を引用します。

Pさんが着せてくれた星空のドレスは…脱ぎませんよ

([空のおくりもの])

みんなと一緒に水着になるなんて、なんだか学校みたいですねぇ♪

もしスクール水着でも、
Pさんが着せてくれるなら、私の一番になりますけどねっ♪

(「海の家アイプロ」)

前者での「ドレス」は、お仕事で着ているドレスそのものを指しているとも解せますし、もしくは「Pが持ってきてくれた仕事」とか「アイドル」を指して「これからも、アイドルを続けていきますよ」という意味と解釈することも可能です。*2

そして後者からは、十時愛梨の仕事や衣装というものへの考えが垣間見えます。Pが愛梨を想って選んだものなら喜んで受け入れる、というもので、その裏にはPへの厚い信頼も伺えます。また、愛梨の側には、衣装のディレクションに対する何か強い拘りがある訳ではなく、「かたち」にこだわらないスタンスも感じられます。

 

さらにもうひとつ、「海の家アイプロ」から。

ここなら誰もいませんから、人目を気にせずに
ダイタンなポーズだってできちゃいそうですっ

いろんな愛梨の姿を、ファンの人が見て、喜んでくれたら…
アイドルとして、それが一番ですねっ

(「海の家アイプロ」)

ここではグラビアのポーズが話題になっていますが、いろいろな姿を見て欲しい、という思いや、どんな形式のお仕事であってもファンに喜んでもらいたい、という愛梨の思いが伝わってきます。

 

つまり、「ドレスを1枚1枚脱ぎながら」というのは、Pやファンに注いでもらった愛情は大切にしつつ、でも一つの形に拘るのではなく色々な姿を見せていくことが、十時愛梨のアイドルとしての進む道なのだ、ということではないでしょうか。

実際に、愛梨はその後、ツインテールを解いた[エレガンス・プラス]、メイド服を纏った[プライベート・メイド]と、[カップオブラブ]のドレスを脱ぐことで、[カップオブラブ]とは別の一面を魅せてくれています。 

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2-1:キッチンに立った十時愛梨

さて、ここまでは特訓後にフォーカスを当ててきましたが、特訓前について言及していきたいと思います。

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場所はキッチン。完成したカップケーキをこちらに見せてくれる、という場面です。

十時愛梨がキッチンに立つ場面、といえば[スイートバレンタイン]ですよね。

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[スイートバレンタイン]は、先述したとおり、モバマスでは[シンデレラガール]の一つ手前のカードです。言い換えれば、十時愛梨はバレンタインでエプロン姿を見せた5ヶ月後に、シンデレラガールの座を射止めたわけです。

つまり、特訓前でキッチンに立ち、特訓後でプリンセスになるカップオブラブ]の十時愛梨は、バレンタインにキッチンに立ってから、そのまま一気にシンデレラへの階段を駆け上がった2012年の十時愛梨の再演だとも言えます。

 

2-2:ケーキは完成品で

ところで、「完成したカップケーキをこちらに見せてくれる」と書きましたが、この点についても触れておきたいと思います。

実は、先に引き合いに出した[スイートバレンタイン]を含めて、愛梨がケーキを作っている途中の場面は、これまで描かれたことがありません。ケーキを作ってきてくれたことは多々あるのですが、いずれも完成した状態で持ってきています。

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そして、更に言えば、愛梨は練習風景やレッスン風景といったところも描かれる機会が少ないのです。これが、その後の[エレガンス・プラス]にも影響するのですが、詳細は別の稿で扱っていますので、そちらをご参照下さい。

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2-3:キッチンで語る「家族」への思い

カップオブラブ]の特訓エピソードでは、「ゆくゆくはお嫁さんになりたい」という想いが語られます。そして、子どもたちに語り聞かせられるような、キラキラした物語をアイドルとして紡いでいきたい、とも話しています。

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家庭へのあこがれが、何となくPを向いているような気が、するような。

じつはー…Pさん好みの甘さになってます♪

いつか私のキッチン衣装も…Pさんに決めてほしいな

もっと聞かせてください。Pさんの理想の家庭…

 

ところで、愛梨が「家族をとても大切にしている」というのは、過去にも何度か言及されていました。例えばCD「アップルパイ・プリンセス」の付録の「目指せ!シンデレラNo.1」では、休日に故郷の秋田に帰って、お父さんに誕生日ケーキを作ってあげた話が語られていましたし、デレステの「十時愛梨のウワサ2」では両親の結婚記念日にケーキを作っていることも明らかにされています。

 

なぜ愛梨は家族を大切にしているのか、といえば、それは愛梨が家族からたくさんの愛情を受けて育ったからだと思います。そして、それはアイドルとしての十時愛梨と、Pやファンとの関係とも同じです。[カップオブラブ]は、家族に愛されて育ち、家族を愛してやまない一人の女の子としての十時愛梨を特訓前で描き、ファンに愛されて、ファンを愛するアイドルとしての十時愛梨を特訓後で描いている、というわけです。

 

つまり、[カップオブラブ]のテーマは「愛」です。

 

 

3-1:十時愛梨は「シンデレラ」なのか

さて、十時愛梨の初期の歩みが「シンデレラストーリー」だったことは、先述のとおりですが、ところで「シンデレラ」って、何でしょうか。

綴りは「Cinderella」。「Cinder」は炭を燃やしたときに出てくる灰のことで、日本語では「灰かぶり姫」と訳されています。ヨーロッパでは古くから知られていた物語で、様々な書き手によって書籍化されており、シャルル・ペローの「サンドリヨン」やグリム兄弟の「アシェンプテル」など、さまざまなバリエーションが知られています。*3

 

そう、バリエーションがある、つまり、「シンデレラ」は、細部はおろか結論さえも書き手によって異なるのです。ですが、大筋では以下のような物語だとされています。

・実の母ではない継母にいじめられ、灰を被りながら苦労を重ねてきた

・ある日、舞踏会に出る機会を得る

・王子に見初められるが、事情があって帰ることになる

・帰りに落とした靴を手がかりに、後日、王子と再会する

 

概ね、シンデレラは継母にいじめられるところから物語が始まります。

しかし、十時家は先述の通り円満でしたよね。

 

もしくは、「苦労」という部分に注目してみても、十時愛梨は「悩みとかなさそうって、お友達にもよく言われて」いるわけで、その面でも童話「シンデレラ」とは遠い存在のように思えます。

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3-2:ペロー版「シンデレラ」と十時愛梨

バリエーションが多数ある「シンデレラ」のうち、「ガラスの靴」や「かぼちゃの馬車」というモチーフが登場し、「シンデレラ」のパブリックイメージに近いと言われるのがペローが書いた「サンドリヨン」です。実は、このペローが書いた「サンドリオン」にはペロー本人による「教訓」が書き添えられています。*4

その「教訓」によれば、「シンデレラ」の主題は「才能をいかす、名付け親の代父や代母」の存在、つまり、シンデレラ本人の行動や性格がテーマなのではなく、シンデレラを取り巻く環境が教訓だと言うのです。(※「サンドリヨン」においては、「名付けの親の代母」(洗礼に立ち会う教母)がサンドリヨンに魔法を掛けている)

 

思い返してみれば、サンドリヨンに与えられたものは、ドレスや馬車、つまり「舞踏会に参加するためのチャンス」だけで、その先で王子様と出会ったことや、もしくは王子様に気に入られたことは、魔法の直接の影響ではありませんでした。サンドリヨンは才能自体を与えられた訳ではないんですね。でも、元々持っていた、容姿や性格の美しさが代母によって引き出されたことで、サンドリヨンは輝けたのです。逆に言えば、それほどの才能を持っていても、舞踏会に行くことが出来なければ、サンドリヨンは一生灰を被ったままだった、というわけです。ペローが指摘している点は、まさにこの部分で、「才能を活かすチャンスが与えれる重要性」が主題なのです。

そして、その目線で語れば、十時愛梨も「サンドリヨン」に通ずる部分があることに気づきます。十時愛梨は家族に愛されて育ち、そして、勝手にオーディションに応募した友人がいたからこそPと出会った、という点で、家族や友人という存在は、ペローが言及していた「才能をいかす、名付け親の代父や代母」の存在とイコールなのです。

 

十時愛梨を語る上で、家族や友人といった、身近な人たちから受けている愛というのも欠かせない要素です。「逆境」という要素がなくても、十時愛梨は確かに「サンドリヨン」でペローが語った教訓を体現する存在なのです。

 

 

まとめ:2つの「カップ

ところで、このSSRの名前である[カップオブラブ]の「カップ」とは何でしょうか。

特訓前の愛梨が差し出してくれているカップケーキ」。これは間違いなく「カップ」です。

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でも、特訓後はカップケーキ持ってないですよね。

と、すると。「カップケーキではないカップ」があるんじゃないでしょうか。

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そう、十時愛梨にとっての「カップ」といえば、コレ。

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優勝者に贈られる「杯」も「カップですよね。

 

奇しくも歴代8人のシンデレラガールのうち、モバマスの[シンデレラガール]で「カップ」を手にしているのは十時愛梨が唯一です。言い換えると、「カップ」という単語が、シンデレラガールという栄冠と結びつくのも、十時愛梨が唯一だということです。

そのカップに注がれるのは、愛。だからカップオブラブ、なんじゃないでしょうか。

 

 

キッチンで愛情たっぷりのカップケーキを差し出す女の子、ライブで沢山の声援と愛を受けるシンデレラガール。その両方が、十時愛梨なんだと説明してくれているのが[カップオブラブ]と言えるでしょう。

丁寧に組み立てられた「スタンダードな十時愛梨」。十時愛梨の入門編として、まだ所属していないPさんは次回のスカウトチケットの候補にして頂けると幸いです。また、もうお迎えされている方は改めて向き合って頂くきっかけになれば嬉しいです。

 

 

 

おまけ1:客席のペンライト

こちらの画像を見比べてください。

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なにか気づきませんか?

 

そう、客席側のペンライトの色が、パッションカラー一色から、ピンクが入り混じるようになったんです。

モバマスではグラビアの仕事が多かったり、客席側の様子がわかりにくかったりしていたので、はっきりと十時愛梨のライブ中の客席側にピンクのペンライトが確認できたのは今回が初めて、と言っていいと思います*5

 

このピンクこそ、十時愛梨の個人ペンラの色なんですよね。5thで販売されたペンライトはこちら。この通り、濃いピンク色をしています。

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余談ですが、私は5th SSA Day1を現地参戦したのですが、ぱっと見パッションオレンジの割合が多くて、ピンクのペンライトは少なかったような記憶があります。愛梨はアップルカラーを振るんだよ、ということを周知していきたいなぁ、と担当として思っている今日このごろです。

 

なお、十時愛梨役の原田ひとみさんは元々3rd出演予定だったのですが、残念ながら転倒による不慮の怪我のために出演キャンセルになったので、実際にプロデューサーが手にできたペンライトは、現時点ではこの5thのものが唯一のものになっています。ちなみに、3rdのときに予定されていたデザインはこちら(の右から3つ目)。この時もちゃんとピンクだったことがわかります*6

ãå¬å¼ã³ã³ãµã¼ãã©ã¤ã 9è²ã»ãã (3rdLIVE Ver.) @MAKUHARI 1128ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

ちなみに5thペンラを「実際にプロデューサーが手にできたペンライト」と表現しましたが、その半年前、バーチャルなものとしては2017年1月にVIEWING REVOLUTIONに追加された仮想ペンライトがDLCとして販売されています。こちらもちゃんとピンクでした。

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というわけで、今後のライブでは、ぜひ十時愛梨にはピンクを振ってください。

 

おまけ2:舞うハートの紙吹雪 

特訓後のステージでは金色のハート型の紙吹雪が舞っています。

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実は色違いのものが[スウィートトゥスウィート]の特訓後でも使われています。

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ちなみに衣装も胴回りの意匠も[スウィートトゥスウィート]と近いことがわかります。

 

おまけ3:実は意外な組み合わせ

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モバマスに比べてデレステは横に画面が伸びたので、他の子が映り込みやすくなっていますが、今回は三村かな子諸星きらりが登場しました*7

 

実はこの組み合わせ、なかなかユニークなんです。

十時愛梨三村かな子は「スウィートラヴァーズ」というユニットを組んでおり、デレステでもかな子のストーリーコミュに愛梨が登場しています。一方、三村かな子諸星きらり双葉杏のストーリーコミュで共演しています。

しかし、十時愛梨諸星きらりの絡みはゲーム内では皆無に等しく、[カップオブラブ]を除けばアニメの「とときら学園」が目立つ程度です。あとはルームで「とときら」と言っていることくらいでしょうか。

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*1:例えば1stアニバアイプロで「 こんな私をシンデレラにしてくれたPさんはきっと王子様かも♪」というのがあったりする程度

*2:この発言は親愛度MAX演出の中での一幕で、最終的に「Pさんがくれる、キラキラした幸せも一緒に…私の宝物ですっ♪」と続く。「ドレス」を「アイドル」の比喩だと解しても、Pからもらった幸せが宝物、と続くので大きな矛盾は生じない訳である

*3:https://wonder-club.jp/posts/56735

*4:http://dream.navi.ryukyu/cinderella/

*5:[アニバーサリープリンセスもピンクの光に包まれていますが、これが十時愛梨個人に対して振られたペンライトの色だとは気付きにくい]

*6:以前Twitterカップオブラブが初出なのでは、と書きましたが、今回3rdのペンラの画像を見つけたので訂正

*7:余談ですが、二人とも私の担当なので、とくにユニットでもない担当の子たちが1枚のSSRに揃うというミラクルが起きています。