Think Airi 011 十時愛梨のもう一つのステージ「グラビア」について
アイマスシリーズのアイドルといえば例えば歌唱力であったり、歌への思いや取り組み方であったりという面が注目されがちですが、ここでは十時愛梨にとっての「グラビア」について考えてみたいと思います。
・ グラビアクイーンとして
十時愛梨とグラビア、といえば2015年に開催された「アイドルプロデュース おいでよ!海の家」(いわゆる「海の家アイプロ」)を思い出す方もいらっしゃるでしょうか。このイベントは、前半ではアイドルが海の家を開き、後半では浜辺でグラビア撮影をする、という内容となっていました。共演したのは、大沼くるみ、及川雫、藤居朋、桐生つかさの4名。
このイベントに関しては別の稿で改めて取り上げたいと思いますが、特にこのイベントではポーズや表情に関して他のアイドルから一目置かれている点を紹介しておきたいと思います。例えば、こんな感じ。
さすが笑顔でグラビアの頂点獲っただけあるコメントだな。このあとのグラビア撮影が楽しみだわ。勉強させてもらうぞ。(桐生つかさ)
愛梨ちゃんはいろんなポーズをとってますねー。グラビアクイーンの座はさすがですー(及川雫)
愛梨ちゃん、さすがの笑顔ねぇ…さすがグラビア界のトップアイドル!(藤居朋)
・これまでの豊富な実績
これまでにモバマスとデレステで「撮影」のシチュエーションとして登場したカードは7回あります。
さまざまな場面で様々な衣装を着ていることがわかりますが、それぞれの大まかな概要は以下のとおりです。
・プリンセスバニー
ふわもこの白うさぎ衣装で少し拗ねた「甘えん坊」
・ふわふわメイド
和風メイド衣装で愛嬌たっぷりな「ご奉仕メイド」
・夏のお届け
夕日輝くビーチでビキニ姿を惜しみなく披露する「グラビアクイーン」
・ホーリーリゾートナイト
南の国からたくさんのプレゼントを持ってやってきた「ビキニサンタ」
・空のおくりもの
満点の星空の下で綺羅びやかなドレスを身にまとった「大人な愛梨」
・プライベートメイド
アドリア海の船上でも変わらず愛嬌たっぷりな「あなただけのメイド」
・はずむ花の湯
切なくも雄大な自然に囲まれながらみんなを「優しく見守る愛梨」
グラビアの撮影ということもあってか衣装の露出度は高めですが、「笑顔」以外にも様々な表情をしていること、そして直近では「かわいらしさ」から「大人な雰囲気」へとテーマが変化していることが目を引きます。
ただ、これを「十時愛梨が可愛い路線からオトナ路線に転向した」と捉えるのは早計だと思います。直近のR[あまほわギフト]で久しぶりに可愛い路線の衣装を披露していますから。
ではなぜ大人な衣装を着たり、可愛い衣装を着たりしているのかと言えば、先述した海の家アイプロのこんな発言が影響しているのかもしれません。可愛い愛梨も大人な愛梨も、色々な愛梨をファンに見てもらいたいという希望が、彼女のグラビアを豊かなものにしているのではないでしょうか。
・十時愛梨にとっての「グラビア」とは
ところで「グラビアクイーン」としての評価と過去に様々な撮影を経験したという実績があることはこれまで述べたとおりですが、十時愛梨にとってのグラビアとは何なのでしょうか。
ここで、海の家アイプロでの大沼くるみの発言を引いてみたいと思います。
愛梨しゃんが、ぐらびあはたくさんの人が見てくれて、好きになってくれるよ~ってぇ(大沼くるみ)
また、グラビアや撮影に関しての愛梨の発言も拾ってみましょう。
- 今日はせっかくの和風でメイドな愛梨だから、かわいく撮ってくれたら嬉しいですっ♪よろしくお願いしますねっ♪ところでこの衣装も、胸元がきついんですけど…あのぅ、ご主人様~!?
([ふわふわメイド]+)
- 今回は、海辺でグラビア撮影なんですねっ!えっと~、このあたりに寝転がったらいいのかな? よいしょっ……と♪えへへ、かわいく撮ってくれたら嬉しいです!マーメイド愛梨ですよ~っ♪
([夏のお届け]+)
- 『夜空に散らばる星屑を集めて…煌めきのパフュームが、貴方を彩ります』…ふふ。とてもロマンチックで、ドキドキしますっ。いつもは元気な私ですけど、今日の撮影は…オトナな愛梨をお見せします♪
([空のおくりもの]+)
ずらりと並べてみると気づきますが、「かわいく撮ってほしい」「オトナな愛梨を見せたい」など、グラビアの仕上がりを気にしている様子が伺えます。とくに顕著なのが[ホーリーリゾートナイト]の以下の発言。
- 最高のプレゼントだと思ってもらえるよう、撮ってくださいっ♪
([ホーリーリゾートナイト]+)
ビキニサンタ姿で写る愛梨のグラビアが、ファンにとってのプレゼントになってほしい、という気持ちが伝わってきます。
もう少し関連する発言を並べてみましょう。
- グラビアも好きですよ!たくさんの人に見てもらえるからっ!
([夏のお届け]+) - 撮影のお仕事も、楽しいなぁっていつも思うんですっ。なんでだか、わかりますか? 『愛梨ちゃんのグラビアで元気が出ました』ってファンレター、やっぱり嬉しいですから♪えへへ…
(海の家アイプロ パーフェクトコミュ)
つまり十時愛梨にとってのグラビアは、ライブステージと同じく、自分の姿を沢山の人に届けるためのステージのひとつだと言えるのではないでしょうか。そして、ファンからもファンレターという形で声援が届く、コールアンドレスポンスが成立していることからも、愛梨がグラビアの仕事を大切にしていることがわかるかと思います。
ところで、余談ですが十時愛梨のサインには「いつもありがとうございます」と書き添えられていることを、このブログでも数回、取り上げてきました。でも、よく考えてみると、このフレーズ込みでサインが成立しているということは、初対面の人にも「いつもありがとうございます」って書いているんですよね。きっと。
でも、例え初めて会った人であっても、十時愛梨にとっては「いつも」なんじゃないかと思います。なぜなら、十時愛梨にとってはグラビアも大切なステージだから。
直接会ったことがなくても、どこかで自分を見てくれて応援してくれる人は大事なファン、という思いも、そしてファンじゃない人にもどこかでお世話になっているだろう、という気持ちが「いつも」という三文字に込められているんじゃないかと、そう思います。
アイドルといえば、特にアイドルマスターにおいては「ステージで歌って踊る」というイメージが強いですが、歌と踊りだけがアイドルじゃないということを示している一人が十時愛梨なのではないでしょうか。特に最近はデレステを始めとするリズムゲームが注目されているため、どうしても歌唱力や歌に懸ける思いといったものが話題に上りがちですが、それ以外の魅力にも着目する人が増えることを、グラビアを愛するアイドルの担当として願うばかりです。