think Airi project

十時愛梨を考えるブログ。




Think 特別編 黒埼ちとせが、わからない。

結論から書くと、現状、わからなくて当たり前なんです。
開示されてないものが多すぎるので。


さて、このブログでは頭の体操がてら、十時愛梨以外のアイドルを話題にしていますが、今回は黒埼ちとせをテーマにします。
なぜなら、個人的に今一番アツいから。
というより、ひょっとすると今後、面白い展開があるかもしれないからです。

 

 

黒埼ちとせがわからない、とは何か

シンデレラガール総選挙のシーズンって、いろいろなアイドルのダイマを見ますよね。その大半は、以下の思考パターンで作られて、この流れ、もしくは一部を切り出して作られているかと思います。

A.○○は、アイドルになる前は[   ]というような女の子だった
B.それがPとの出会いで[   ]になった/[   ]を目指すようになった
C.最近では[   ]といった活躍をみせている
D.頑張ってるので応援してね

例えば島村卯月は、「養成所でアイドルを夢見る女の子」だったのが、Pとの出会いで「夢見ていたアイドルになれた」、っていう感じですよね。このメソッド、よく考えると企業の投資を募る説明会とかもこれなんですよね。企業の沿革、現在の事業、そして将来の計画と展望を示して、投資してください、ってやる。言い方を変えれば、ビジネスでも使うくらい、人に何かを説明するときに使い勝手がいいやり方なんですよね、これ。

 

ところが、これを黒埼ちとせに適用しようとすると、CはVelvetRoseが書けるとして、AとBが埋まらないんです。過去と将来展望の部分です。

 

なぜ、黒埼ちとせの過去がわからないのか

これはひとえに、黒埼ちとせの身の上が語られていないからです。

「いや、デレステでイベントやっただろ」というのはごもっともなんですが、その肝心のFascinateコミュ、あらすじを思い出してみると、ちとせはレッスンでダウンしてしまってましたよね。学校でのシーンは千夜とは別行動でしたし、それに、白雪千夜には過去についての回想とかもありましたし、話の軸は完全に千夜サイドでした。

ただ、これはちとせの意向に沿った展開でもあります。

そう、黒埼ちとせは、自身の余命が長くないと感じて、「黒埼ちとせの僕ちゃんでしかない白雪千夜」を他の何者かにしてあげたい、と考えていました。そして、Fascinateコミュが、まさにそれに該当します。言い方を変えれば、千夜に黒埼ちとせ以外の生きがいや居場所を与えて、誰かに託す、という、いわば黒埼ちとせの「終活」がFascinateコミュのメインテーマだったのです。だから、黒埼ちとせは自身について語る場を持たなかったんですね。千夜が最優先課題だったので。

とはいえ、2019年9月上旬時点で、黒埼ちとせの身の上に関する情報は、「吸血鬼の末裔らしい」というウワサや「クォーターであること」「かつてはブカレストにいた」等、ほんの一握りしかありません。*1

 

「困ったときのぷちデレラ!」と思ってコミュを全部開けてみても、身の上に関わる話はさっぱり出てきません。他の子だったら「学校では△△って言われて…」とか言ってて普段の暮らしぶりが垣間見えるのに、黒埼ちとせは「魔女の言葉」とか言い出してきたぞ…どういうこっちゃ。まぁ、本当に魔女と交流できる環境にあったらしい、ってのは、ぷちデレラ内の他の発言からもわかりますし、デレステ側の情報からも察せれるんですけどね。

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ここまで綺麗に描写が回避されているのを見ると、「黒埼ちとせの過去」って、2019年9月時点では未解禁情報なんじゃない?って思えてきます。いや、たぶんそうなんですよね。

 

なぜ、黒埼ちとせの未来がわからないのか

これは単純明快。未来があるかわからないから、です。

繰り返しになりますが、黒埼ちとせは自身の余命が長くないと感じているフシがあります。だから「こういうアイドルになりたい!」みたいな話が出てこないんでしょう。先がわからない以上、立てた目標が達成できるかもわからないですし。

「劇場わいど」でも、「何になりたいわけでもない」と言ってますし。

 

ただ、気をつけておきたいのは、余命に対する予感は「諦め」には繋がっておらず、残された人生を楽しみ尽くしてやるんだ、という酔狂な強い意志に至っているところがポイントです。

ちなみに、たまに「北条加蓮が病弱キャラを卒業したから、その座に黒埼ちとせが入ったのだ」という趣旨のコメントを見かけますが、実は違っていて、加蓮は「病気を理由に色々なことを諦めていた自分を乗り越える」ことがテーマになっていますが、現状のちとせは「余命は余命として受け入れて、でも残りの人生は楽しく生きる」と、病弱な自身との向き合い方が正反対なんですよね。

 

ところで、「何になりたいわけでもない」と言っていた黒埼ちとせですが、「ぷちデレラ」の言動をよく見てみると、「ステージに立ったときの自分」や「観客の反応」を想像していたり、違和感を覚えつつも、「ずっと先」に期待を持っていることがわかります。

まいったなぁ。最近の私、ずっと先の未来を期待しちゃってる。
おかしいな…おかしいよ

似たような発言はデレステSSRにも見出すことができます。黒埼ちとせの気持ちが少しずつ「未来」にも向けられるようになっているのは確かなようです。

 

 

この先はただの私の妄言ですが、そのうち、黒埼ちとせは「なりたい何か」を見出すんじゃないかと思います。「バベル」コミュに登場してましたけど「別の子とユニットを組むこと」にインスピレーションも受ける、なんていう、あからさまにフラグを立ててたわけですし。 

余命との関係はどうなるか、想像できませんが、とりあえず、そのうち黒埼ちとせには具体的な「将来」の話が出てくるはずです。

 

というわけで、現時点でわからないことリスト

・「吸血鬼の"末裔"」とは、どういう意味なのか

吸血鬼、ではなく「末裔」と付くのがどういう意味なのか。

ちとせが夜型の体質だからと勝手に言いだした自称なのか、それとも吸血鬼伝説が伝わる歴史ある家系の出自だという意味が含まれていたりするのか、それとも本当に祖先に吸血鬼がいるのか(クォーターだから血は薄まっているという意味なのか)、割とキーポイントになりそうな予感。

ちなみに私は、歴史ある家系の出自、という説を考えています。いい家に住んでいるし、魔女から占いを教えてもらえる環境にいたし、あとは発言の端々に垣間見える浮世離れしたところ、とか。

 

・黒埼ちとせは、なぜ、日本に帰ってきたのか

東京都出身だが、幼少期はブカレストにいた。そして千夜がやってきた。しばらくして日本に帰ってきた。というところはわかるのに、なぜ家族と離れて、日本に帰ってきたのかが触れられてないんですよね。

これは個人的には2択かな、と思っています。黒埼ちとせが死に場所を日本と決めたから、または、白雪千夜の居場所を探す場所として日本を選んだから、かな、と。後者のほうが有り得そうですけど、これもどこかで話題に上がるんじゃないかな、と思っています。

 

・黒埼ちとせは、なぜ余命が短いと予感しているのか

この問いは2つの命題を含んでいます。1つは「黒埼ちとせの健康状態そのものは、どのような状態か」という点、そしてもうひとつは「黒埼ちとせは、自身の健康状態をどう感じていたのか」という点です。

まず前者について。単に虚弱体質なのか、不治の病に冒されているのか、治る見込みはあるのか、といった問題です。場合によっては黒埼ちとせと死別するストーリーも見えてきてしまうような、クリティカルでデリケートな話題なので、どの時点で明かされるのか(もしくは明かされないのか)注目です。

そして後者ですが、もし黒埼ちとせの健康状態が思いの外悪くない(命に別条はない)場合に、なぜ黒埼ちとせは終活をするほどにまで、余命が短いと感じていたのだろう、という問題が浮上します。

 

・黒埼ちとせは、何になりたいのか

そして究極の問いはこれ。

この答えが出た瞬間に、ようやく黒埼ちとせの物語が始まる、って感じですね。

 

と、いった感じで、黒埼ちとせが、わからない。というお話をしました。

きっと、近々、新しい展開があるんじゃないかと思っています。いや、大阪公演までには着てほしいかなー。黒埼ちとせの物語が動き出したのを見てから、ライブに行きたい感じはあります。

 

このつづきで、「TRUE COLORS」のコミュ4に触れます。

 

 

「TRUE COLORS」は、まだその時じゃない

さて、ここで「TRUE COLORS」のお話。

コミュ4で、城ヶ崎美嘉と黒埼ちとせが1対1で話す場面が出てきます。今回のコミュは人数も多いので、1対1での会話というのは目を引きますが、内容が、実は私、所見のときにすごい違和感があったんです。その違和感の正体について考えてみます。

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まず「自分のこと考えるの、苦手だから」で会話が途切れ、そして、「私たちと仲良くしてくれて、ありがとう」に続く場面。

黒埼ちとせが、自分のこと考えるのが苦手なのは察しが付くんですよね。自分のことを考えると、その先に見える「死」がちらついてしまうから。そして、「自分のことやお客さんのこと」を考えるには、どうも「余命の短さ」が邪魔になってしまう。だって、先の計画が立てられないから。現状のちとせは、余命と向き合いつつ、アイドルとしての将来像は描きたい、という、難しい状況にあることが、改めて感じられる場面です。

 

で、「仲良くしてくれてありがとう」へと続き、更に千夜を宜しく頼んだわけですが、なぜそこに繋がったのかというと、推測ですが、自身の将来を考えるよりも千夜の今後を考えるほうが容易だったからじゃないでしょうか。自身の今後はさておき、とりあえず千夜はよろしく、と。

冷静に考えると「"私たち"と仲良くしてくれてありがとう」と言ったのに、途中から「千夜ちゃんを可愛がってあげて」って、ちとせが話題からフェードアウトしてるんですよね。私が、一番違和感を覚えたのはここです。

でもそれは「(これまでは)"私たち"と仲良くしてくれてありがとう、(私はどうなるかわからないけれども)千夜ちゃんを可愛がってあげてね(よろしく)」って意味なのかな、と思います。ちとせ自身は今後が有るか無いかわからないので、自分自身はよろしくね、の対象に入れてないんじゃないでしょうか。

 

とにもかくにも、美嘉ねえが「もちろん!」としか答えなかったので「いや、ちとせ、お前はこれからどうなるんだよ!」という部分が聞けてないわけですが、これは「TRUE COLORS」は、まだ黒埼ちとせの物語が動き出す時じゃない、ということなのかな、と思います。

 

さあ、どうなる黒埼ちとせ。

*1:ある意味、見た目は情報過多なのに初期情報は全然ない、という点はデレマスらしい子だとも言える