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十時愛梨を考えるブログ。




【デレステ】メイド服の十時愛梨 ~プライベート・メイド フェス限SSRに詰まった気持ち~

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[プライベート・メイド]についてご紹介しましょう。2017年夏に登場したこの愛梨は「シンデレラフェス」限定(いわゆるフェス限。といっても数ヶ月周期での開催ですが)でお迎えできます。

デレステでのフェス限アイドルは、特定のスキルが強化されていたり特殊な特技を持つようになっていますが、この愛梨も編成のアイドルが三種類の属性全てをカバーした時に、全員の特技発動確率が50%アップする、という特技を持っています。というのが音ゲーとしてデレステを見たときの説明ですが、この愛梨の特徴はそれだけではありません。

 

 

1-1:メイド服を4回着たアイドル

仲間のスキル発動をサポートする、という点を踏まえてか、この愛梨は「感謝と奉仕」という面にフォーカスが当てられているのが特徴です。衣装のメイド服も、そのコンセプトに合わせたものだと言えます。

実は愛梨がメイド服を着るのはモバマスから通算してこれが3度目です(ローソンコラボ含めると4度目)
まず最初はメイドカフェ風のファンシーな色合いのメイドさん、そしてその特訓後が和風メイド。ローソンは青色ベースの落ち着いた*1風合いと、どれも違った魅力をみせてくれていました。 そして今回が4回目のメイド服になります。

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言い換えれば、4回もメイド服を着るほど、メイド服、そして「感謝と奉仕」という単語が似合うアイドルだ、とも言えます。思い返してみると、十時愛梨のサインには「いつもありがとうございます」という感謝の言葉が添えられています。感謝の気持ちを伝えるアイドル・十時愛梨にとって、メイドというのはピッタリの役だと言えるのではないでしょうか。

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さて、過去のメイド服と今回の衣装を見比べてみましょう。

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いずれもメイド衣装という同じジャンルの衣装なので、[プライベート・メイド]の衣装ともデザインが似通っている箇所が多いのですが、とりわけ、[ふわふわメイド]のネームプレートは[プライベート・メイド]のものとデザインが似通っています。

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ところで、よく考えてみると、[プライベート・メイド]の撮影地はイタリアのアドリア海です。海外でのロケなのに、ひらがなで「あいり」と書いたネームプレートをわざわざ付けているわけですが、それは[ふわふわメイド]を意識しているからなのでしょう。デザインも衣装に合わせて新調されていますが、[ふわふわメイド]を踏襲していて、衣装をデザインした方のこだわりが垣間見えるところです。

 

また、「チェック柄のリボン」に注目すると、こちらは色を変えて3ヶ月後にモバマスに登場した[ほろふわシフォン]の衣装にも取り入れられています。ネームプレートはモバマスからデレステへ。そしてチェックリボンはデレステからモバマスへ。

実は十時愛梨、思いがけないところで昔の話を引っ張り出してきたりするのですが(その傾向は特に[エレガンス・プラス]において顕著*2ですが)、一貫性*3という単語もまた十時愛梨のテーマのような気もします。

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ここまでは衣装の共通性についてご紹介しましたが、言動についても比較してみたいと思います。例えば、共通するものとして「用があったら呼んで下さい」というものがありますが、[ふわふわメイド]では、いつでも側にいる、[プライベート・メイド]では用がなくても呼んで欲しいし、指示がなくても勝手にお世話する、と付け加えている点も似通っています。もっと言えば、これ、「アップルパイ・プリンセス」の「いつでも一緒がいいんだもん」に通じる部分でもあるんですよね。

[ふわふわメイド]

Pご主人様、なにかご用があったらすぐにお呼びつけくださいね♪
愛梨はいつでもお側にいますけどっ♪えへっ♪

[プライベート・メイド]

今の私はメイドさんですから、なんでも申しつけちゃってください!

用がある時は「愛梨」って呼んでください。ない時も、呼んでください♪

ご指示がなくても、勝手にお世話しますっ♪ダメメイドかなぁ?

 

メイドとして何をしたらいいか、というのは[ふわふわメイド]で勉強したからか、[プライベート・メイド]では色々と出てくるようになっています。

[ふわふわメイド]

ご奉仕って肩もみとか?モミモミ…

[プライベート・メイド]

お掃除洗濯お料理…その他のご奉仕って、何をすれば?…トランプとか?

 

あとは、こんなのも実はリンクしています。

 [ふわふわメイド]

ところでこの衣装も、胸元がきついんですけど…あのぅ、ご主人様~!?

[プライベート・メイド]

ちゃんとサイズ測ってもらったのに、やっぱりきついのは…どうしてっ

 

 

1-2:プリンセスでもあり、メイドでもある

さて、今回のSSR[プライベート・メイド]は、以前の2回、つまり[パンプキンパーティー]や[カップオブラブ]と異なり、特訓後が「撮影のお仕事」になっています。モバマスでの愛梨は[プリンセスバニー]や[夏のお届け]など撮影の仕事も多く、それぞれの表情も非常に魅力的ですが、この[プライベート・メイド]でも存分にその実力を発揮しています。

 

カップオブラブ]では、ライブステージで大勢のファンを前に歌って踊る愛梨ですが、[プライベート・メイド]の愛梨は1対1であなたを見つめる…それがグラビアでの十時愛梨です。カメラ越しとはいえ、ファンと1対1で向き合う、まさにプライベートな愛梨が[プライベート・メイド]の愛梨なのです。

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また、[カップオブラブ]では愛されるプリンセスという面に軸が置かれていましたが、[プライベート・メイド]では感謝の気持ちを伝えるメイド、つまり、愛を受け取る側と愛を与える側と、ちょうど対になるテーマであるところも特徴です。

このことは[カップオブラブ]と[プライベート・メイド]の親愛度MAX演出で顕著です。[カップオブラブ]では、ファンからの愛を受けることでアイドルとして輝ける、ということを、[プライベート・メイド]ではアイドルとして活動することで、ファンに尽くしたい、ということを語っていますが、これは即ち、ファンから貰った愛を、愛で返している、ということでもあります。

十時愛梨は愛されるだけでも愛するだけでもない。その両方を、ずば抜けた規模で兼ね備えたアイドルなのです。

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ところで、[プライベート・メイド]の衣装で背中に付けた大きなリボンをよく見ると、腰には「Airi Totoki」裾には「(Apple)Pie Princess」の文字があしらわれていることがわかります。ほかにも、ボタンやアクセサリーに「濃いめのミルクティー」「ビスケット」「レモン」そして「アップルパイ」と、「アップルパイ・プリンセス」の歌詞を連想させるようなモチーフが取り入れられています。

メイド服の中に散りばめられた「アップルパイ・プリンセス」。そう、この[プライベート・メイド]の衣装自体も、メイドであり、プリンセスでもある十時愛梨を表しているのです。

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1-3:「プライベート」…?

ところで。そもそもですがメイドというのは住み込みで家事を行う人のこと。ご主人さまのために仕えるお仕事な訳ですから、「プライベート」じゃないメイドはいないように思えます。なので「プライベート・メイド」という言葉は、少し奇妙なようにも思えます。

ではなぜ「プライベート・メイド」なのかといえば、「あなただけの」というプライベート感を強調しているからではないかな、と思います。 

たーっぷりの私の愛…いっぱいいっぱい、受け取ってください♪ 

Pさん、私だけのご主人様になってくれますか?

 

もしくは、特訓前のオフの姿を指しているのかもしれません。 特訓前はいつも以上にベッタリと甘々な感じになっています。

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えへへ、オフの時間があるって聞いて、新しい水着買っちゃったんです♪ 

プライベートでも、Pさんと一緒に行ってみたいなぁ 

今度水着を新調する時は、Pさんが選んでください♪

 

このように、[プライベート・メイド]の「プライベート」という単語には、「あなただけの」という意味と、「仕事のオン/オフ」のオフの意味の2つが込められているようです。

 

 

2-1:ところで、なぜアドリア海なのか

ところで、今回の[プライベート・メイド]の舞台って、どこでしたっけ。

 

そう、イタリアのアドリア海です。

 

でも、なぜアドリア海なんでしょうか?

 

 

ここで、[プライベート・メイド]が登場するまでの、パッション属性のフェス限定SSRとその舞台を振り返ってみましょう。

 

[ワンダーエンターテイナー]本田未央
ラスベガス・噴水広場前/ナイトショー風ステージ

グロリアス★グロウ]城ヶ崎美嘉
ニューヨーク・シティホテル/ニューヨーク・ブルックリン橋

[ソル・パライソ]大槻唯
スペイン・イビサ島/LIVEステージ

[プライベート・メイド]十時愛梨
イタリア・隠れ家的ビーチ/イタリア・アドリア海の船上

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本田未央はラスベガスで「ショービジネスの本場」を体験し、城ヶ崎美嘉は「日本のギャル」代表としてニューヨークへ乗り込んでします。そして大槻唯が向かったスペインのイビサ島はクラブやダンスミュージックで有名な島で、彼女の代表曲「Radio Happy」をイメージさせるものです。

また、パッションアイドルのフェス限での海外行きは、直後の諸星きらりで途切れてしまいますが、その後も佐藤心がファッションの本場・パリを、喜多日菜子はメルヘンな町並みを求めてベルギーとデンマークを訪れています。

 

と、いうように、パッションのフェス限で海外に行く際には、各アイドルにとっての憧れの地、もしくは本場、といえるような場所へ向かうのが、大まかな傾向として見て取れます。*4

 

 

2-2:十時愛梨にとっての「イタリア・アドリア海」とは

では、十時愛梨にとってのイタリア、もしくはアドリア海って何なのでしょうか?

 

まずイタリアといえば、フィアットランボルギーニなどの自動車やグッチ、アルマーニなどのファッションブランドでも知られますし、ルネサンス文化やオペラ、バレエ、ヴェネチアの映画祭といった文化面でも注目すべき国です。さらに、サッカーの強豪国の一つにも挙げられ、代表チームは青いユニフォームにちなんで「アズーリ」とも呼ばれます。が、特にイタリアの特徴と十時愛梨との関連は無さそうです。

また、モバマスでは2013年3月に「アイドルLiveツアー in イタリア」という、まさにイタリアが舞台となったイベントもありましたが、十時愛梨は全く参戦していません。趣味の「ケーキ作り」も、その世界大会はフランスでの開催ですし、今回の衣装の「メイド服」もルーツはイギリス…というように、十時愛梨とイタリアを結ぶ接点は見当たりません。*5

さらに言えば、[プライベート・メイド]での愛梨が、イタリアに関してどのような発言をしているかというと、料理は食べたらしいけれども、建物とかは見ていないらしいことがわかります。このあたりからも、愛梨とイタリアの接点は無さそうだということが伺えます。

イタリアの海って、日本のと少し違いますよね?えっと、色とか匂いが?

さすが世界三大料理の美味しさでしたね♪え、イタリアは違うんですか? 

歴史のある建物とか、次は見に行きましょう。歴史詳しくないですけどっ 

今なら焦がさない気がします。イタリア料理、たくさん食べましたしっ

 

そもそも、今回の衣装が「メイド服」というコンセプトが先に決まっていたなら、そのロケ地は、メイドがいそうなお屋敷とかが第一に思い浮かぶはずです。

なぜ、メイド服でイタリア・アドリア海なのか。

 

この問いは、もしかすると、こう考えるべきなのかも知れません。

 

愛梨が行きたかったのは「イタリア」でも「アドリア海」でもなく「海」だった。

 

この仮説と上手く馴染むのが以下2つの発言です。

Pさんのお誘いなら、いつでも海に行きますよ♪

海しかないから…海とPさんしか眺められませんっ♪

海しかない、という場所は、世界中を探せばイタリア・アドリア海以外にも見つかりそうですよね。 イタリアやアドリア海という具体的な地名との結びつきがあった訳ではなく、単に「海」という要素が十時愛梨にとって重要だったのではないか、というわけです。*6

 

2-3:十時愛梨にとっての「海」~[夏のお届け] [ビーチガール]との比較~

それでは、なぜ十時愛梨は「海」へ行こうとしたのでしょうか。

海へ行くことは、Pとの約束だったからです。

 

Pさんと一緒に泳ぎたいです♪今日はダメなら…次は約束ですよっ♪
「海の家アイプロ」

 

愛梨にとって「海」といえば、2015年夏にモバマスで開催された「アイドルプロデュース おいでよ!海の家(通称、海の家アイプロ)」を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。このとき、愛梨は絆レベル達成報酬([ビーチガール])と上位報酬([夏のお届け])として登場しています。

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タイトルに「海の家」とある通り、舞台は夏のビーチで、イベントの前半では海の家でのお仕事、後半は水着でのグラビア撮影に挑戦していました。また、「ファンに楽しんでもらう気持ちが大事」という愛梨のアイドルとしての心の持ちようが語られたり、共演したアイドルをリードする場面が見られたり、と、それまでの愛梨では語られてこなかった話題に触れられており、「海の家アイプロ」は、十時愛梨を語る上で外せないイベントと言えます。詳細については別の稿で触れていますので、そちらをご参照下さい。

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think-airi.hateblo.jp

 

さて、「海の家アイプロ」と[プライベート・メイド]の関連を語る上で、最も外せないポイントは、冒頭でも取り上げたこちらです。

ほら!Pさんも、水着になりませんか?ほらほら、脱いじゃいましょうっ♪

Pさんと一緒に泳ぎたいです♪今日はダメなら…次は約束ですよっ♪

そう、「海の家アイプロ」では度々、愛梨はPに水着を着せようとして、それが叶わないとわかると、次に海に行った機会に…と言っていました。[プライベート・メイド]は、「海の家アイプロ」で叶わなかった愛梨の願いを叶えた、言わば続編と言えます

わぁ~、Pさんの水着姿、すごく似合ってますよっ♪

 

また、「海の家アイプロ」での特別編エピソードには、このようなくだりもあります。

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愛梨がアイドルとして人前に立っているとお仕事気分になってしまう、という愛梨の気遣いで「プライベートな十時愛梨」として、Pに接してくれます。しかも場所は、人目につかない「静かな岩場」。これ、まさに[プライベート・メイド]の特訓前のPlaceである「隠れ家的ビーチ」と似た場所ですし、状況もPと愛梨で2人っきりで、同じです。

えへへ、のんびりする時間をくれてありがとうございます♪
プロデューサーさんもお仕事までは自由時間なんですから、
私とのんびりイタリア気分、しましょうねっ♪

([プライベート・メイド])

また、先述の「海の家アイプロ」特別編エピソードでは、続けてPに愛梨がサンオイルを塗ってくれようとするのですが、[プライベート・メイド]特訓前のホーム画面のこれとか、サンオイルが日焼け止めになってますが同じ状況が起きています。

日焼け止めですか?はいっ、横になってください。愛梨が塗りますからっ

 

一方で、「海の家アイプロ」では、愛梨がファンに対する思いを語っている、という点も見逃せません。ライブで直接会ったファンはもちろん、グラビアで写真越しに見てもらってファンレターをくれたファンに対しても、精一杯喜んでもらおうとする…この、「ファンを愛する」という姿勢も、[プライベート・メイド]の大きなテーマであることは先述したとおりです。

撮影のお仕事も、楽しいなぁっていつも思うんですっ。
なんでだか、わかりますか?

『愛梨ちゃんのグラビアで元気が出ました』ってファンレター、
やっぱり嬉しいですから♪えへへ…

ここなら誰もいませんから、人目を気にせずに
ダイタンなポーズだってできちゃいそうですっ

いろんな愛梨の姿を、ファンの人が見て、喜んでくれたら…
アイドルとして、それが一番ですねっ

 

 

ところで、冒頭で[プライベート・メイド]は[ふわふわメイド]の流れを汲んでいる、と述べましたが、実のところ、[ふわふわメイド]の頃は、まだ「愛梨のファンに対する想い」という部分は十分には語られていませんでした。

 

そう、[ふわふわメイド]をリメイクするだけでは、「メイド」にしかならない。「ファンを愛するメイド」になるためには、「海の家アイプロ」がなければ成立しない[プライベート・メイド]には[ふわふわメイド]と「海の家アイプロ」の両方が組み込まれているんです。

[プライベート・メイド]でメイド服を着た愛梨の後ろに、海が広がっているのは、[ふわふわメイド]と「海の家アイプロ」の両方の文脈を受け継いでいる証なのではないでしょうか。

 

Pさんと愛梨の夏の思い出…この胸にい~っぱいですよっ!
うれしいなぁ…♪

「海の家アイプロ」

Pさんとの大事な思い出、また増えてくれました!
[プライベート・メイド]

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3-1:親愛度MAXコミュ -十時愛梨の真髄-

いろいろな面で[プライベート・メイド]についてご紹介してきましたが、やはり最大の見せ場は、間違いなく親愛度600のコミュです。

もうこれはノーカットで載せるのが、いちばん十時愛梨がうまく伝わるんじゃないかと思います。感謝と奉仕の心に満ちた十時愛梨を、一文字ずつ噛み締めながらご覧あれ。

 

 

 

「LIVEを見守ってくれた、会場のご主人様、みなさんのために歌いましたっ」

 

言い過ぎだって思います?

でも、本当のことですよ。

 

メイドさんがご主人様のために一生懸命お世話するのは、

喜んでくれる顔が見たいから……。

 

今の私は、その気持ちがわかっちゃうんです♪

 

誰かの笑顔が見たくて頑張ると、つらいことなんてなくって。

今日できたことを、明日はもっと良くやってあげようって、

そんな毎日を一緒に過ごせるのが、幸せだからなんです♪

 

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(余談)ジェラートの謎

ところで。

十時愛梨の趣味はケーキ作りですが、料理はどうやらあまり上手くないらしいことが言葉の端々に出てきています*7。そして今回判明したのが、ジェラートを知らなかったらしい、という話。

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にも関わらず特訓後には自作できちゃっているところがえらい(えらい)。

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ちなみにルームで、こんなことを言っていますけど、「最後にそっと投げキッス」ですよね。

ジェラートの仕上げには…ちゅっ♪
えへへ、愛情を入れてみましたっ!

 

 

(余談)愛梨にとっての「もうひとつの海」 ~ホーリーリゾートナイト~

さて、本文で「愛梨にとって海といえば「海の家アイプロ」」とご紹介しましたが、実はもうひとつ、海辺での印象深いエピソードがあります。それは[ホーリーリゾートナイト]の特訓前。そう、ツインテールを解除した、あの場面です。

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このときに訪れたのは南半球のビーチ。きっかけは、愛梨が「寒くないクリスマス」をおねだりしたから、でした。つまり、これも完全に「プライベート」。

 

ちなみに、愛梨は「寒くないクリスマス」をリクエストしただけで「海外」とは一言も言っていません。ということは、もしかして今回も、海の家のときに「海に行きたい」って言っていた愛梨のおねだりにPが応えて、わざわざ海外の海を選んだ、かも知れませんよね。

*1:胸元バックリ開いてて落ち着きませんけど

*2:

十時愛梨の新・恒常SSRエレガンス・プラスを見つめる - think Airi project

*3:ほろふわシフォンはモバマス内の別カードからも「とある話の流れ」を受け継いでいるので、その点でも連続性がキーワードになっている

*4:もうひとつ、「十時愛梨だけ特訓前後のどちらも青空の下にいる」という特徴がある。他にフェス限で海外を訪れたパッションアイドルは、ほとんど夜、朝焼け、夕焼けまたは室内での光景が描かれており、明確に青空が見えるのは佐藤心の特訓前と十時愛梨だけ。

*5:強いて言うなら、愛梨が付けているネックレスを「ティファニーのオープンハート」だと仮定すれば、それが接点とは言える。(オープンハートをデザインしたエルサ・ペレッティはイタリアの出身)しかし、ティファニーの本店はニューヨークの5番街であり、また特訓前に付けているネックレスはオープンハートではなく貝殻の形をしているので、この可能性は低いと思われる。

*6:なお、十時愛梨は「お仕事に対して具体的なリクエストをあまりしない」という傾向がある。「お仕事の形は問わず、ファンを喜ばせることが第一」「具体的な形あるものを作ることよりも、思い出を作ることに重きを置いている」といった様子は、まさに「海の家アイプロ」で垣間見ることができる。

参照: Think Airi 023「海の家アイプロ」を振り返ってみる。夏なので。 - think Airi project 

*7:どうやら我流のアレンジを色々と入れてしまうのが原因らしい。普通に作ったらうまく焼きそばが作れたり等の実績はある「海の家アイプロ」

Memo014 初期R 十時愛梨について

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十時愛梨ってどんな子だろう、っていうのを考える上で、やっぱり最初に立ち返るのがすごく大切だと思うんです。

なぜなら、十時愛梨は最初から一貫して十時愛梨だから。

 

アイドルに興味津々な「お仕事」セリフ

ç»å

アイドルが何なのかもわからずにPと出会い、そしてアイドルを目指すようになったのが初期Rの十時愛梨なのですが、それにしても、すぐにアイドルのお仕事に興味をもって、楽しそうにウキウキ気分なのが伝わってきますし、「アイドル」という新しい環境に前向きに突き進んでく様子が、わかりますよね。

実際、この好奇心が強くて、どんなお仕事でも楽しんで挑戦してしまうところは、「海の家アイプロ」なんかでもそうでしたし、他でも多々見受けられるところです。

最近では[エレガンス・プラス]もそうでしたよね。エレガンスがプラスされても、十時愛梨は、十時愛梨で変わらない魅力も持っている、ってことです。

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特訓前も特訓後もデレステにも出てくる「とある発言」

ところで、

頑張るんですっ

これ、モバマスの特訓前も、特訓後も、デレステの特技発動時にも言っているの、知ってましたか?

十時愛梨にとって、「頑張るんですっ」って、意外に重要なワードなんですね。

 

そしてモバマスの特訓後とデレステのルームでも、この発言が共通しています。

Pさんが真面目に仕事してるなら私も頑張らなきゃモバマス

Pさんも頑張ってるし、私も頑張らなきゃっデレステ

 Pが自分のために色々と世話を焼いてくれた恩に報いたい、という気持ちが初期Rの十時愛梨の特徴的な部分なんですが、それがアイドルとして活躍していくうちに、Pだけでなく沢山のファンも応援してくれるようになって、そのファンの声援にも応えるために頑張りたい…というふうになっていくんですよね。そう、[プライベート・メイド]がそんな感じでしたよね。

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それで、何するんでしたっけ。

もうひとつ、モバマスデレステで一貫している点があります。

それは特訓後のアイドルコメント。

プロデューサー!私分かりました!
私がトップアイドルになればプロデューサーはトッププロデューサーになって、
それでえーっと私がトップになって、アレ、どうするんでしたっけ?
とりあえず、トップが目標です!

プロデューサーさん、わかりましたよっ。
アイドルは、トップアイドルになるんですよねっ。
それで、プロデューサーさんがトッププロデューサーになって…
それで、何するんでしたっけ

 

この、唐突なトップアイドルを目指す宣言が、十時愛梨十時愛梨たらしめているところなのかな、と思ったりしています。

 

そもそも、シンデレラガールズって、もっと主語をデカくするとアイマスって、
なんでアイドルはトップアイドルを目指すんでしょう?

 

メタ的に言えば、アイドルのレベルやファン数が増えればプロデューサーのレベルも上がるから、なんですが、プロデューサーのレベルを上げること自体が目標だ、っていう前提があるじゃないですか。十時愛梨はとんでもないことに、「それで、何するんでしたっけ」という一言で、アイマスの前提にうっかり触れてしまっているんですね。

ただ、そこをモバマスでは「とりあえず、トップが目標です!」と勢いで言い切っていて、その迷いのなさは十時愛梨らしいところだと思います。

 

そして、一転してデレステですが、モバマス十時愛梨との最大の違いは、メタ的には「初代シンデレラガールになる未来が確定していること」です。つまり、デレステでは「とりあえず、トップ」とは言えないんですね。

なぜなら、十時愛梨は「初代シンデレラガール」として、実際に「とりあえず、トップ」になってしまったわけで、じゃあトップになった後はどうするのか?十時愛梨は何を目指すのか?という問題が出てきてしまうのです。

 

これは、公式とっても難しい問題だっただろうし、いち愛梨Pにとっても、十時愛梨はどんなアイドルを目指すべきか、というのは難しいテーマであったわけです。特に総選挙のダイマで顕著で、他のアイドルであれば「○○ちゃんは△△なアイドルを目指して頑張ってます!」と言えるところを、十時愛梨はどう訴求すればいいのやら、という課題を抱えていた、と言えるんじゃないでしょうか。

 

 

 

ところで。

その答えが、最近見つかったような気が、しなくもありませんが、はてさて。 

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Think 特別編 黒埼ちとせが、わからない。

結論から書くと、現状、わからなくて当たり前なんです。
開示されてないものが多すぎるので。


さて、このブログでは頭の体操がてら、十時愛梨以外のアイドルを話題にしていますが、今回は黒埼ちとせをテーマにします。
なぜなら、個人的に今一番アツいから。
というより、ひょっとすると今後、面白い展開があるかもしれないからです。

 

  • 黒埼ちとせがわからない、とは何か
  • なぜ、黒埼ちとせの過去がわからないのか
  • なぜ、黒埼ちとせの未来がわからないのか
  • というわけで、現時点でわからないことリスト
  • 「TRUE COLORS」は、まだその時じゃない

 

黒埼ちとせがわからない、とは何か

シンデレラガール総選挙のシーズンって、いろいろなアイドルのダイマを見ますよね。その大半は、以下の思考パターンで作られて、この流れ、もしくは一部を切り出して作られているかと思います。

A.○○は、アイドルになる前は[   ]というような女の子だった
B.それがPとの出会いで[   ]になった/[   ]を目指すようになった
C.最近では[   ]といった活躍をみせている
D.頑張ってるので応援してね

例えば島村卯月は、「養成所でアイドルを夢見る女の子」だったのが、Pとの出会いで「夢見ていたアイドルになれた」、っていう感じですよね。このメソッド、よく考えると企業の投資を募る説明会とかもこれなんですよね。企業の沿革、現在の事業、そして将来の計画と展望を示して、投資してください、ってやる。言い方を変えれば、ビジネスでも使うくらい、人に何かを説明するときに使い勝手がいいやり方なんですよね、これ。

 

ところが、これを黒埼ちとせに適用しようとすると、CはVelvetRoseが書けるとして、AとBが埋まらないんです。過去と将来展望の部分です。

 

なぜ、黒埼ちとせの過去がわからないのか

これはひとえに、黒埼ちとせの身の上が語られていないからです。

「いや、デレステでイベントやっただろ」というのはごもっともなんですが、その肝心のFascinateコミュ、あらすじを思い出してみると、ちとせはレッスンでダウンしてしまってましたよね。学校でのシーンは千夜とは別行動でしたし、それに、白雪千夜には過去についての回想とかもありましたし、話の軸は完全に千夜サイドでした。

ただ、これはちとせの意向に沿った展開でもあります。

そう、黒埼ちとせは、自身の余命が長くないと感じて、「黒埼ちとせの僕ちゃんでしかない白雪千夜」を他の何者かにしてあげたい、と考えていました。そして、Fascinateコミュが、まさにそれに該当します。言い方を変えれば、千夜に黒埼ちとせ以外の生きがいや居場所を与えて、誰かに託す、という、いわば黒埼ちとせの「終活」がFascinateコミュのメインテーマだったのです。だから、黒埼ちとせは自身について語る場を持たなかったんですね。千夜が最優先課題だったので。

とはいえ、2019年9月上旬時点で、黒埼ちとせの身の上に関する情報は、「吸血鬼の末裔らしい」というウワサや「クォーターであること」「かつてはブカレストにいた」等、ほんの一握りしかありません。*1

 

「困ったときのぷちデレラ!」と思ってコミュを全部開けてみても、身の上に関わる話はさっぱり出てきません。他の子だったら「学校では△△って言われて…」とか言ってて普段の暮らしぶりが垣間見えるのに、黒埼ちとせは「魔女の言葉」とか言い出してきたぞ…どういうこっちゃ。まぁ、本当に魔女と交流できる環境にあったらしい、ってのは、ぷちデレラ内の他の発言からもわかりますし、デレステ側の情報からも察せれるんですけどね。

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ここまで綺麗に描写が回避されているのを見ると、「黒埼ちとせの過去」って、2019年9月時点では未解禁情報なんじゃない?って思えてきます。いや、たぶんそうなんですよね。

 

なぜ、黒埼ちとせの未来がわからないのか

これは単純明快。未来があるかわからないから、です。

繰り返しになりますが、黒埼ちとせは自身の余命が長くないと感じているフシがあります。だから「こういうアイドルになりたい!」みたいな話が出てこないんでしょう。先がわからない以上、立てた目標が達成できるかもわからないですし。

「劇場わいど」でも、「何になりたいわけでもない」と言ってますし。

 

ただ、気をつけておきたいのは、余命に対する予感は「諦め」には繋がっておらず、残された人生を楽しみ尽くしてやるんだ、という酔狂な強い意志に至っているところがポイントです。

ちなみに、たまに「北条加蓮が病弱キャラを卒業したから、その座に黒埼ちとせが入ったのだ」という趣旨のコメントを見かけますが、実は違っていて、加蓮は「病気を理由に色々なことを諦めていた自分を乗り越える」ことがテーマになっていますが、現状のちとせは「余命は余命として受け入れて、でも残りの人生は楽しく生きる」と、病弱な自身との向き合い方が正反対なんですよね。

 

ところで、「何になりたいわけでもない」と言っていた黒埼ちとせですが、「ぷちデレラ」の言動をよく見てみると、「ステージに立ったときの自分」や「観客の反応」を想像していたり、違和感を覚えつつも、「ずっと先」に期待を持っていることがわかります。

まいったなぁ。最近の私、ずっと先の未来を期待しちゃってる。
おかしいな…おかしいよ

似たような発言はデレステSSRにも見出すことができます。黒埼ちとせの気持ちが少しずつ「未来」にも向けられるようになっているのは確かなようです。

 

 

この先はただの私の妄言ですが、そのうち、黒埼ちとせは「なりたい何か」を見出すんじゃないかと思います。「バベル」コミュに登場してましたけど「別の子とユニットを組むこと」にインスピレーションも受ける、なんていう、あからさまにフラグを立ててたわけですし。 

余命との関係はどうなるか、想像できませんが、とりあえず、そのうち黒埼ちとせには具体的な「将来」の話が出てくるはずです。

 

というわけで、現時点でわからないことリスト

・「吸血鬼の"末裔"」とは、どういう意味なのか

吸血鬼、ではなく「末裔」と付くのがどういう意味なのか。

ちとせが夜型の体質だからと勝手に言いだした自称なのか、それとも吸血鬼伝説が伝わる歴史ある家系の出自だという意味が含まれていたりするのか、それとも本当に祖先に吸血鬼がいるのか(クォーターだから血は薄まっているという意味なのか)、割とキーポイントになりそうな予感。

ちなみに私は、歴史ある家系の出自、という説を考えています。いい家に住んでいるし、魔女から占いを教えてもらえる環境にいたし、あとは発言の端々に垣間見える浮世離れしたところ、とか。

 

・黒埼ちとせは、なぜ、日本に帰ってきたのか

東京都出身だが、幼少期はブカレストにいた。そして千夜がやってきた。しばらくして日本に帰ってきた。というところはわかるのに、なぜ家族と離れて、日本に帰ってきたのかが触れられてないんですよね。

これは個人的には2択かな、と思っています。黒埼ちとせが死に場所を日本と決めたから、または、白雪千夜の居場所を探す場所として日本を選んだから、かな、と。後者のほうが有り得そうですけど、これもどこかで話題に上がるんじゃないかな、と思っています。

 

・黒埼ちとせは、なぜ余命が短いと予感しているのか

この問いは2つの命題を含んでいます。1つは「黒埼ちとせの健康状態そのものは、どのような状態か」という点、そしてもうひとつは「黒埼ちとせは、自身の健康状態をどう感じていたのか」という点です。

まず前者について。単に虚弱体質なのか、不治の病に冒されているのか、治る見込みはあるのか、といった問題です。場合によっては黒埼ちとせと死別するストーリーも見えてきてしまうような、クリティカルでデリケートな話題なので、どの時点で明かされるのか(もしくは明かされないのか)注目です。

そして後者ですが、もし黒埼ちとせの健康状態が思いの外悪くない(命に別条はない)場合に、なぜ黒埼ちとせは終活をするほどにまで、余命が短いと感じていたのだろう、という問題が浮上します。

 

・黒埼ちとせは、何になりたいのか

そして究極の問いはこれ。

この答えが出た瞬間に、ようやく黒埼ちとせの物語が始まる、って感じですね。

 

と、いった感じで、黒埼ちとせが、わからない。というお話をしました。

きっと、近々、新しい展開があるんじゃないかと思っています。いや、大阪公演までには着てほしいかなー。黒埼ちとせの物語が動き出したのを見てから、ライブに行きたい感じはあります。

 

このつづきで、「TRUE COLORS」のコミュ4に触れます。

 

*1:ある意味、見た目は情報過多なのに初期情報は全然ない、という点はデレマスらしい子だとも言える

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The overview of the 4 SSR cards of Airi Totoki

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Hi, I'm Kei, "producer" of Airi Totoki.

I'd like to give an overview of the 4 SSR cards of Airi Totoki.

 2 cards are Permanent (Unlimited-time) SSR. One is "Cup of love" and the other is "Elegance Plus". 2 cards are Limited-time SSR. "Private Maid" can be obtained only in the "Cinderella Fes" period and "Pumpkin party" can be obtained from "Memorial Gasha".

 

"Cup of love" 

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"Cup of love" can be called "Orthodox Airi".

The costume is like a princess, very cute and lovely. This symbolizes that Airi is given a lots of love from her fans, like a princess. (And, her song is "Apple-pie princess". "Princess" is a symbolic word to Airi.)

 

"Elegance Plus"

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"Elegance Plus" can be called "Another orthodox Airi".

The costume is somehow elegant. Actually, Airi saids "I want to be able to have an elegant look." and she tried to have an elegant look in Moba-mas. "Elegance Plus" is one goal of her challenge.

* It should be emphasized that this is "Elegance Plus", not "change". This mean, Airi have both a cute look and an elegant look.

 

"Private Maid"

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"Private Maid" can be considered a pair with "Cup of love".

"Private Maid" Airi give us (both "Producer" and fans) a lots of love, when "Cup of love" Airi is given a lots of love. Especially, Airi explained why she is trying to be better as an idol.

 

"Pumpkin party"

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"Pumpkin party" can be called as "Fascinating" Airi.

The costume motif is Halloween. Airi behave like a witch and do some mischief  to "Producer" and fans.

After this SSR, she song "Sweet Witches' Night" as a member of Sweetches (means "Sweet Witches").

 

 

All of the 4 SSR cards are best of Airi, I think. If you haven't met Airi, I hope you will meet someday.

Think Airi 023「海の家アイプロ」を振り返ってみる。夏なので。

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夏が終わってしまうので「海の家アイプロ」の話をします。

「アイドルプロデュース おいでよ!海の家(通称、海の家アイプロ)」は2015年夏にモバマスで開催されたイベントで、十時愛梨は上位報酬として登場しています。アニメの第1期の放送直後、かつデレステのリリース直前という時期で、十時愛梨に関しては特にアニメからの流れを受け継いで、場を仕切る側面が描かれている点が特徴的でした。また、「グラビアに取り組む思い」「ファンとの交流」といった、十時愛梨を語る上で外せない面も描かれていました。

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■登場アイドルとイベントの概要

海の家アイプロで十時愛梨は4人のアイドルと共演しました。まず「B・B」としてユニットを組む大沼くるみ及川雫の2人に藤居朋を加えた3人でお仕事がスタートし、そして後半から桐生つかさ十時愛梨が参戦する、という流れで進行しました。

前半戦はタイトル通りに海の家を切り盛りする様子が「海の家」と「店内」の2つの情景で描かれ、後半は海でのグラビア撮影に挑むために「ビーチ」に舞台を移し、そして夕暮れの「静かな岩場」へと移動して仕事を終える、という構成でした。

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絆レベル達成報酬で[ビーチガール]、引換券報酬で[ビーチガールS]が登場。

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そして上位報酬は[夏のお届け]でした。特訓前は[ビーチガール]で着ている水着の上にシャツを羽織って、海の家の看板娘として活躍するさまが、そして特訓後は磯辺でのグラビア撮影の様子が題材となっています。

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ちなみに、アイプロでは「アイドルとのコミュで使用するイベント限定アイテム」と、「イベント進行中にアイドルからもらえるアイテム」が存在しますが、海の家アイプロでは「フルーツポンチ」を使用して、愛梨からは「冷やし中華」と「コーラ」をもらうことができました。今度の飲み会はジョッキコーラ、いかがでしょうか。

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■OP演出、集合演出そしてED演出

十時愛梨にとっては1stアニバーサリー以来のイベント上位報酬枠でもある海の家アイプロ。そのため、従来の「天然でマイペース」というイメージとは打って変わって、トップグラビアアイドルとして他のアイドルをリードする場面が多々見られます。とくに顕著なのが大沼くるみへの接し方で、OPでは海の家でのお仕事に不安を見せるくるみに対して、笑顔でファンを思う気持ちが大切だと伝えます。また、それ以降もくるみには色々と語りかけていた様子が、くるみからの発言で伺えます。

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中間順位発表後の集合演出では、同じく途中参戦の桐生つかさにコメントを求められますが、それを的確に返して、意外(?)にも観察眼があることを示しています。つかさから一目置かれる場面も。

みんな、それぞれいいところをもっと出して、笑顔でお仕事しましょうっ♪

おう、さすが笑顔でグラビアの頂点獲っただけあるコメントだな。
このあとのグラビア撮影が楽しみだわ。勉強させてもらうぞ。

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一方で、藤居朋に対しては無茶ぶり気味にアドバイスしているのも、ひとつの見どころになっています。このやり取りに関しては、後日、藤居朋に対して大きな伏線を貼ることになるのですが、詳しくは Memo013 藤居朋と十時愛梨、その可能性 - think Airi project にて解説していますので、併せて御覧ください。

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そして、ED演出では、OPで愛梨が言ったとおりに、お仕事が終わった後も海を満喫して最高の思い出を作ったのでした。めでたしめでたし。

 と、思ったところで暗転して、十時愛梨の独り言になります。

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Pにも「一緒に」 *1海を楽しんでほしい、という愛梨らしさ、「おいでよ!海の家」というイベント名を引っ張ってきたメタ的な発言、そしてそれを「な~んてっ!」とおどけてみせる様子。そして、たった文字にすると4行ですが、一瞬頬を赤らめて笑顔に戻る、という表情の豊かさ十時愛梨が凝縮された4行と言えます。こちらは現在もモバマス内の「イベントメモリー」で見ることができるので、ぜひご自身で確認いただきたいです。

 

■WWGの話

ところで。

向井拓海が主役のコミカライズ、「WILD WIND GIRL」STAGE6十時愛梨が登場していますが、実はその舞台もアイプロと同じく「海の家」。愛梨は[ビーチガール]の水着の上にエプロンを付けていました。 ちょうど同じ回の後半で、木村夏樹が登場していてそちらのインパクトが大きいのですが、愛梨もまた、拓海にひとつの気づきを与えています。

「WWG」では愛梨は拓海とは別の事務所に所属していて、拓海の事務所からは里奈と早苗が、愛梨は卯月と周子と一緒に海の家の売り子をする、というお仕事でした。

ここで卯月が客に出す飲み物を客にぶっ掛けてしまう、というトラブルが起きますが、卯月を怒鳴りつける客に対して、真っ先に駆けつけたのが愛梨だったのです。

今、ふきますから じっとしててくださいねっ

前かがみになった水着姿の愛梨を目の前にした客は、ばつが悪くなって店を出ていったのでした。

 

その後、卯月にお礼を言われても、愛梨本人は何が起きたのかわかっておらず、こう返しています。自身のプロポーションに関して無自覚な点はいつもどおりの愛梨。

? よくわからないけど よかったです~

この様子を見ていた周子に「愛梨ちゃん あれで狙ってないからすごいよねー」と言わしめ、拓海にも拳を使わずに場を収めた、と感心させていました。

 

ところで、男性誌ということもあって、お色気要素も入っているのですが(内匠Pの前でお辞儀した場面では表情が見えずに谷間が強調されて描かれていたり、とか)、そして、実際に拓海もセクシーさが武器になる(=場を収めたのはセクシーである)、と理解するのですが、客の目の前に立ったときの愛梨は、むしろ心配そうな表情が描かれている点は言及しておきたいと思います。内匠Pに挨拶したときは表情が読み取れませんでしたからね。

つまりこれ、色気だけで客の男を黙らせたわけではないんです。目の前の物事に全力で向き合おうとする、十時愛梨の一生懸命なところが客に伝わって、卯月を怒鳴ってしまったバツの悪さを感じさせたような、そんな側面もある気もします。

 

■愛梨にとってのグラビア

さて、今回はグラビア撮影に対する愛梨の気持ちが垣間見れる点が特徴的です。

まず、ビーチでの撮影に相当テンションが上っているらしいことが、発言から伝わってきます。

いろんなポーズを要求されて…ノッてきちゃいますっ♪

水着になるのは好きですから。夏は任せてくださいっ!

  

そして撮影に関するコミュもたっぷりありますが、一番印象的なのはこちら。

撮影のお仕事も、楽しいなぁっていつも思うんですっ。なんでだか、わかりますか?

(ノーマル)楽だからじゃないですよ~っ。いろんなポーズをするから、次の日は筋肉痛ですっ
(グッド)Pさんが、ずっと見守っててくれるじゃないですか?だから、うれしいなって♪
(パーフェクト)『愛梨ちゃんのグラビアで元気が出ました』ってファンレター、やっぱり嬉しいですから♪えへへ…

まず、ノーマルですが、グラビア撮影は楽ではない、と愛梨は言います。いろいろなポーズをとっているから、とのことですが、グラビアを見たファンが幸せな気持ちになるようにと、あれこれ工夫を重ねている愛梨の様子が目に浮かびます。

次にグッド。「Pが見守ってくれている」というのも、愛梨が度々口にするフレーズですよね。でもこれ、まだグッドなんです。

 

そしてパーフェクトでは「ファンレター」の話題が出てきます。愛梨がファン思いなアイドルであることは、サインに「いつもありがとうございます」と書き添えていることからもわかることですが、愛梨とファンとの交流はライブや握手会といった、直接ファンと接する現場だけでなく、写真を雑誌やポスターで見てもらう、という形でも心を通わせていたのだ、ということに気付かされます。

このことは、くるみにも言い聞かせていたようで「愛梨しゃんが、ぐらびあはたくさんの人が見てくれて、好きになってくれるよ~ってぇ」と、くるみが発言しています。

また、[夏のお届け]特訓後でも同様の発言があります。

グラビアも好きですよ!たくさんの人に見てもらえるからっ!

 

つづいて、ポーズに関して。

ここなら誰もいませんから、人目を気にせずにダイタンなポーズだってできちゃいそうですっ
(ノーマル)でも私、すごく身体がやわらかいって訳じゃないので…ヨガみたいなポーズはちょっとっ!
(グッド)どんなポーズがいいかPさんと一緒に練習しますっ。いろんな愛梨を見てください♪
(パーフェクト)いろんな愛梨の姿を、ファンの人が見て、喜んでくれたら…アイドルとして、それが一番ですねっ

パーフェクトは先ほどのコミュのパーフェントと同様に、直接ファンと会わないお仕事であってもファンを思いながらグラビア撮影に臨んでいることがわかります。その積み重ねが、ファンにもきちんと届いて、ファンレターにも繋がっているわけですね。

ノーマルは言っている通りに受け取るとして*2、グッドがまた愛梨らしいところで、初期レアで「Pと一緒にトップアイドルを目指していく」と宣言した愛梨だからこそ出てくる言葉だなぁ、と思います。

ちなみに、「誰もいませんから、人目を気にせずにダイタンなポーズ」という箇所は、イベント10日目開始時のログイン画面でも似たようなことを言っています。

誰もいない岩場のビーチ…ここなら、誰にも気兼ねなく、思いっきりグラビア撮影できますね! じゃあ、さっそく失礼して…えっ?

人目を気にして気兼ねをするような子だったのか、みたいに、意外さを感じた人もいるんじゃないでしょうか。

 

さらに撮影中に関してはこんなのもあります。

波打ち際でごろ~ん♪波がとっても気持ちいいです♪マーメイド愛梨の撮影は、今がチャンスですよ~

(ノーマル)あわわわっ、波が押しよせてきました~っ!こんなところ、撮ってもNGにしてくださいっ!
(グッド)夏だからこそできる撮影ですねっ♪じゃあ、冬は雪山でごろ~ん、ですか? えぇ~っ
(パーフェクト)えへへ…気持ちいいから、いい表情になれたみたいです♪いっしょにごろ~ん、してみません?

まずノーマル。波打ち際なんだから、そりゃ波が来るだろう、と思うところですが、愛梨らしいトラブルですよね。ちなみに撮った写真のOK・NGといえば、[いっしょにえいっ]と[プライベート・メイド]でも話題として上がっています。

うぅ、活躍しようと思ったのに…。あっ、私のこんなシーン、撮っちゃだめですよぉ~っ!?

この写真はNGですけど、PさんにならOKです♪

つぎにグッド。そういえば愛梨って、雪山とか雪原でのお仕事ってやってないですよね。[アニバーサリー・プリンセス]の特訓前で粉雪が舞っていましたが、クリスマスは南半球に行ってましたし、その他も冬らしいお仕事ってやっていないので。

そしてパーフェクトは、またPに「一緒に…」と誘っています。ちなみに「よくカメラマンさんに、自然なポーズがいいって言われますっ♪」なんて発言もあったりするので、自然な表情、自然体なポーズが評価されていることも伺えます。 

 

そして衣装に関してはこのコミュで愛梨の気持ちがうかがえます。

他の衣装で撮影するのも面白いかもしれませんね!いろんな愛梨を見てもらえそうで♪

(ノーマル)バニーもドレスもタイトスカートも着ましたけど…まだまだいろんな服を着たいなぁっ
(グッド)以前雫ちゃんがナース服を着てましたけど、ああいうのも楽しいですよね♪着てみたいですっ
(パーフェクト)たまにはカッコいい系とか、どうでしょう?私はほんわかしてるから似合わないですか? うぅ~

まず、着てみたい衣装を愛梨が言う、という状況が珍しい、というお話をしておこうと思います。これまでの愛梨は衣装のサイズが合わない、ということは度々口にしていましたが、何を着たい、という話は、ぷちデレラで「脱ぎづらい服がいいかもしれませんね~」と言っていた程度でした。

実は愛梨、衣装に限らず、こんなお仕事がしたい、という具体的なリクエストを言うこともほとんどありませんでした。その代わりに、ファンを笑顔にしたい、とか、アイドルとしてトップを目指したい、とか、目標は何度も発言しています。もしかすると、ファンを喜ばせることができるなら、お仕事の形にはこだわらない、ということなのかもしれません。

さて、ノーマル、グッド、パーフェクトの順に追ってみると、いろいろな服が着たい、雫が着ていたのも着てみたい、カッコいいのも着てみたい、と、愛梨の思いが順に明確になっていくのがわかります。

カッコいい、とは若干方向性が違いますが、約2年後の[空のおくりもの]以降は、大人びた衣装であったり、哀愁や落ち着きといった雰囲気も表現できるようになり、「ほんわか」以外の衣装も似合うようになりました。

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ちなみに、衣装に関してはこんなのも。

みんなと一緒に水着になるなんて、なんだか学校みたいですねぇ♪

(ノーマル)くるみちゃんは、学校で着てて大変って。最近のは素材がキツいらしいですよ~っ
(グッド)
朋ちゃんとつかさちゃんもそれぞれ個性ありますよね~。でも私だって、ほら、フリフリ♪
(パーフェクト)もしスクール水着でも、Pさんが着せてくれるなら、私の一番になりますけどねっ♪

スクール水着でも、Pが着せてくれるならOK、という衝撃的な返しですが、しかもこれがパーフェクトなんです。衣装の「かたち」にはこだわらなくて、それがPが愛梨を思って着せてくれたものなら喜んで受ける、という、Pへの信頼の厚さを感じるところです。*3

 

及川雫との関係

海の家アイプロでは、及川雫との共演を果たしています。

まず愛梨側の発言から見ましょう。

以前雫ちゃんがナース服を着てましたけど、ああいうのも楽しいですよね♪着てみたいですっ

言及しているのは[愛の癒やし系]特訓後のこの衣装ですね。愛梨って、他の子の仕事もチェックしてるんだなぁ、と感じさせる一コマです。

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もう一つは共演に関して。共演回数の多さが、雫にも愛梨を意識させているのかもしれません(後述)

雫ちゃん、グラビア系のお仕事でよく一緒になるんですよねっ 

 

一方、雫側は愛梨に関して様々な発言をしていました。

例えば愛梨を尊敬しつつ、対抗意識を燃やして張り合う様子、とか。

愛梨ちゃんはいろんなポーズをとってますねー。グラビアクイーンの座はさすがですー

愛梨ちゃん、今日は負けませんよぉーっ

対抗意識を燃やしすぎるところ、とか。

愛梨ちゃん…大胆ですー!よーし私もっ!…って、もう脱ぐものありませんでしたー!

愛梨が作ったパンケーキに商機を見出したり、とか。

愛梨ちゃんのパンケーキ、オシャレでとっても美味しそうー♪
あ、特製の生クリームかけましょー!

 

しかし印象的なのはこれです。

愛梨ちゃんのまわりは、活気っていうより癒やしですねー。やわらかい雰囲気ですー

 のちに、二人が「ふわっとカントリー」というユニットを組むことになりますが、この時点で雫が愛梨を「やわらかい雰囲気」と表現しているのが面白いところです。

 

■[ビーチガール]と[夏のお届け]について

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は~いっ、海の家へ、ようこそ~♪看板娘の十時愛梨が、夏の楽しみ方をみんなに教えてあげますね~っ♪コーラやラムネで、いっしょにカンパイしましょう~♪

今回は、海辺でグラビア撮影なんですねっ!えっと~、このあたりに寝転がったらいいのかな? よいしょっ……と♪えへへ、かわいく撮ってくれたら嬉しいです!マーメイド愛梨ですよ~っ♪

まず[夏のお届け]に関して。特訓前は「海の家の看板娘」、 特訓後は「マーメイド」という趣です。特訓前は溢れるコーラと、ジョッキから飛び出した氷、特訓後は愛梨が指で弾いた水しぶきがキラキラと光って、夏らしい絵になっています。

ところで、今回の愛梨は珍しく、特訓前後ともにハート型のネックレスを付けています。特訓前後ともに付けているのは、過去の記事でも触れたとおり、*4[シンデレラガール]と[夏のお届け]の2回だけです。

 

発言で注目したいのは、特訓前後で共通しているものです。

ぽよーん♪ぽよよーん♪

夏もはじけちゃいましょうっ

似合ってるって言われました♪

水着愛梨をお届けですよ~っ!

ひとつめは、おなじみの「ぽよーん」。馴染みがない方はぜひ、こちらの記事を参照なさってください( ヒトトキトキメキの歌詞とエピソードから読み解く十時愛梨 - think Airi project )。

ちょっと面白いなと思ったのは3つ目で、看板娘としての姿も、グラビア撮影をする姿も、どちらも似合っている、という点です。看板娘は初挑戦ですが、以前にメイド服を着たことはあるので(そして、この後も更に2回着ているので)板についた感じがあったのかもしれません。

 

エピソードも必見です。エピソード1では看板娘についての思いを教えてくれます。

まず、アルバイトとか売り子っぽいことをしようとすると、友達に止められる、という点。デレステのウワサで「キャンパスでは常に、女友達が一緒らしい」と言われる愛梨らしいところでし、素直に友達の言うことを聞いてしまうのも愛梨っぽいですよね。護られている感じがお姫様っぽい、とも言えます。

そしてファンと交流できるのを喜んでいるところも、ファン思いな愛梨らしいところ。

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エピソード2は一転して、Pへの気遣いがメインテーマになります。そう、愛梨ってPが疲れていないかすごく気遣ってくれるんですよね。[アニバーサリー・プリンセス]でもそうでしたし、この後の[はずむ花の湯]のエピソードも、Pへの気遣いが話のきっかけになっています。

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ところで、[夏のお届け]という名称についてですが、これも2通りの意味があることに気づきます。1つ目は海の家の売り子として、商品を「お届け」すること。そして2つ目はグラビアで、愛梨の魅力を存分に「お届け」すること。

愛梨にとっては、直接ファンと会える海の家の売り子も、写真越しだけどファンに愛梨の姿を届けられるグラビアも、どちらもファンを喜ばせてあげるという意味では同じで、どちらのお仕事からも、愛梨のファン思いな面が伝わってくるんですよね。

歌って踊るだけじゃない。ライブだけじゃない。イベントでも、グラビアでも、あらゆる場面で全方向にアイドルである。それが十時愛梨なんです。そして、それが如実に表れているのが、[夏のお届け]そして「海の家アイプロ」での十時愛梨の魅力だと思います。

 

 

さて、[ビーチガール]についても見どころがあります。

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まずはアイドルコメント。

じゃーんっ♪見てください、Pさんっ♪今日のために、いっぱい選んできた水着なんですっ。ここの柄がポイントですよっ! ほら~♪ …あぁっ、そんなに見られたら、暑いです~っ!

今日のために選んできた水着、っていう時点でかわいい。海に来るのが楽しみだったんだろうなぁ、ということがよく伝わってきます。ちょっと浮かれてるのか、こんな発言もあったり。

夏のせいにして、いっぱいノリノリになって跳ねちゃいましょう!

 

その一方で、面白いのがこちら。

海の家ってイイですよね。楽しくて、ちょっと気だるくて、幸せで!

海の家を、楽しい、という人は多いでしょう。でも、「気だるい」って単語、なかなか出てこないんじゃないでしょうか?そもそも、愛梨の普段のイメージからすると、「気だるい」という単語が出てくるのが意外ですよね。

ところが、よくよく思い出してみると、海の家って、例えば遊び疲れてぼーっとしたり、かき氷を食べながらちょっと遠くの波打ち際を眺めたり、もしかすると料理がなかなか出てこなくて待ったりして、確かに「気だるい」んですよね。海の中やビーチが完全にアクティブなのに、海の家の中は時間の流れ方がちょっと違ったりする。それを「ちょっと気だるくて」と表現しているのが、なかなか良い視点だと思います。

さらに、「気だるさ」も含めて、最後に「幸せで!」と一気にひっくるめてしまう勢いが、十時愛梨らしいところで、なかなか完成度の高い詩的な表現だと思います。*5

 

■解釈が難しい「静かな岩場」コミュ

さて、撮影以外のコミュについても、いくつか触れておきたいと思います。

長いようで短い時間でしたね~。楽しい時間って、ほんとにあっという間で過ぎちゃいますっ

(ノーマル)やり残したこと、ありませんか?メモリいっぱい写真撮って、売り残した焼きそば食べて、えーっと
(グッド)まだもう少し時間ありますよね?最後はみんなと、海遊びを楽しんじゃいますっ! えへへ♪
(パーフェクト)次もPさんと、また…愛梨はアイドルだから、またいっしょにお仕事したいですっ♪

ノーマルは、意外と欲張りな愛梨が出ています。それと同時に、売り残した焼きそばはちゃんと食べようとするところとかも、人柄が出ていて面白いところです。

グッドはOP演出で思い出を作ろうと言っていたのとリンクするところですね。

さて、問題はパーフェクトです。文面だけを見ると佐久間まゆっぽいですが、果たしてそうなのか、というと違う気がします。同じく「静かな岩場」で、こんなコミュがあります。

夕日の海でふたりきり…。ドキドキして…この胸の鼓動が聞こえちゃいそう…

(ノーマル)あ、撮影のスタッフさーんっ!こっちです~っ! さぁっ、お仕事再開しましょう~っ!
(グッド)あのっ…向かい合ってるとドキドキしますから、ならんで夕陽を眺めましょうっ。ほら、ねっ!
(パーフェクト)へ…Pさんもドキドキしてるんですか? それって…私とお揃いですね♪えへ♪

ノーマルはベタな展開なのですが、グッドで、向かい合ってるとドキドキするから向きを変えよう、と言い出しています。そしてパーフェクトでは、Pもドキドキしている、と伝えられて、「お揃いですね♪」と返しています。

このパーフェクトで気になるのは「それって…」というところ。愛梨が抱いている感情とPから愛梨への感情がどうやら同じことに気づいたかもしれないですが、でも、それを明言するのは避けて、「お揃いですね」とぼやかした表現にしているのがポイントです。ここでの愛梨の返し、相当頭が切れてます。ぼやかした理由は、もちろん今の自分はアイドルだから、と立場を考えての発言だったとも考えられますが、普段の愛梨の距離感を考えると、むしろ照れ隠しだったのではないか、と思います。

照れ隠しで「お揃いですね♪」と言ったのだとすれば、「次もPさんと、また…」の続きは、素直に「海に来たいです」ではなくて、「アイドルだから」と断った上で「お仕事がしたい」になるのも、筋が通るかな、と思います。

発言を割と素直に解釈していいことが多い愛梨ですが、ここだけはかなり読み解きが難しい部分ではないでしょうか。

 

まあ、「アイドルだから…」と一線を引いているなら、チャンスタイムでこういうことは言わないわけで、やっぱり真意は違う気がしますよね。

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Pさん、暑いですか?
…ぺたっ♪
くっついたら、もっとあつい夏になるかもですよっ

 

■愛梨のおねだり

最後に、イベント全体を通して、愛梨がおねだりをしていたことを紹介しておきたいと思います。

まずは海の家が終わった直後のビーチで。

海の家でのお仕事は忙しかったですねっ!海で遊べなかった分、撮影が終わったら…

(ノーマル)海に飛び込みたいな~って何度も思ってたんですっ。焼きそばを作ってるときにっ!
(グッド)せっかくの海ですから、みんなともっともっと海で遊びたいって思ってますっ!
(パーフェクト)ほら! Pさんも、水着になりませんか?ほらほら、脱いじゃいましょうっ♪

ノーマルのインパクトがすごいんですが、暑がりな愛梨が鉄板の前で格闘していた、という絵面も想像すると面白いものですし、焼きそばを焼きながら海に飛び込みたいって考え出す理論の飛躍も愛梨っぽいところです。

グッドは他のコミュでも出てきたとおり。

そしてパーフェクトですが、Pにも水着になろう、と勧めてきます。ビーチでスーツは似合わない、ということで、これ自体は他のアイドルも言っていることですが、愛梨の場合は、他のお仕事でも似たようなことを言っています。

Pさんも、お揃いのサンタさんフードをかぶりましょっ♪
ホーリーリゾートナイト]

まさか、サンタさんフードを勧めてくるとは思いませんでしたが、でも、Pと一緒がいいのが愛梨なんです。

 

続いて、同じくビーチでのコミュですが、こちらはエクストラコミュ。

あの…実はPさんにお願いがあるんですけど、聞いてもらえますか?

(ノーマル)あのっ、メイクがくずれちゃって…メイクさんを、呼んできてもらえますか~っ
(グッド)
背中の紐がほどけそうなんですけど、手が届かなくて…うぅ、直してください~
(パーフェクト)Pさんと一緒に泳ぎたいです♪今日はダメなら…次は約束ですよっ♪

パーフェクトが、言い方変えてるけど、やっぱりPを水着にしようとしています。しかも、今日がダメなら、といって次の約束も取り付けようとしているので、愛梨は本当にPと泳ぎたかったみたいです。*6

 

そして、静かな岩場へと移動してのコミュ。

Pさん、夕暮れの海ってロマンチックですね。あの…私、してみたいことがあるんですっ!

(ノーマル)この後みんなで花火しませんか?Pさん、お願いですっ!お願いお願いっ!
(グッド)
Pさん、お城を建てましょう!たとえ砂でも、私たちのお城をっ♪
(パーフェクト)Pさんと砂浜のお散歩したいです。夏の思い出、もっとお話ししたいからっ

ようやく愛梨がPを水着にするのを諦めましたが、それはさておき、3つとも興味深い発言をしています。

まず、ノーマルで「花火をしたい」と言っていますが、実は海の家アイプロの次の愛梨の出番は[スウィートサマーナイト]で、花火を手にしていました。

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つづいてグッド。砂の城を作る、というのも海でやることの定番ではありますが、十時愛梨は「アップルパイ・プリンセス」。プリンセスの住まいといえば「お城」。だから、砂遊びがしたいのではなくて、「お城」を作りたい、という方に気持ちの重心があるんです。「たとえ砂でも、私たちのお城をっ♪」というのは、そんな気持ちが入っているんじゃないかと、思います。*7

そしてパーフェクト。夏の思い出をお話したい、という愛梨の気持ち。これがお城を作る、よりも上に来るのは、「かたち」のあるものを作ることよりも、思い出を作ることに、愛梨が重きを置いているからかな、と思います。[カップオブラブ]のコミュでも、似たような話がありましたよね。

もしかすると、愛梨がお仕事の形を問わず常にファンを思って取り組んでいることも、「かたち」ではなくて、その仕事に込める「きもち」に軸を置いているからかもしれません。もちろん、砂の城を作ることすらも、思い出を作ることだったりしますし、愛梨が大切にしているものをうかがい知ることのできる、面白いコミュだと言えます。

 

ところで、Pを水着にしようとしていた愛梨ですが、その後、イタリアで念願が叶いました。

わぁ~、Pさんの水着姿、すごく似合ってますよっ♪
[プライベート・メイド]

 

まとめ

十時愛梨「ファンへの思い」「グラビアへの思い」をしっかりと確認することができた海の家アイプロ。直後にデレステがサービスインしていますが、特に「ファンへの思い」は、デレステでのSSRでも度々現れていることからもわかるとおり、海の家アイプロは、2015年までの愛梨をまとめた、ボリューミーなイベントだったと言えます。

アイプロはイベント期間が終わってしまうとコミュが見れないのが痛いところですが、OP演出はイベントメモリーから閲覧できますし、[夏のお届け]も、希少ですがフリートレードでお迎えできる可能性はゼロではないので、ぜひモバマスに触れたことのない方も、モバマスに触れてみて頂ければ、と思います。

 

 

(余談1)愛梨は泳げないのか?

 でも、愛梨しゃんも泳げないって言ってたし…それでもいいのかなぁ~って思ったよぉ

愛梨が泳げないって言っていた、とくるみが発言しているのですが、実はこれには裏があります。愛梨の発言を見てみましょう。

 私は泳いだらダメって…なぜ…?
[ビーチガール]

 そう、愛梨はPに泳ぐのを止められていたんです。そして、恐らく愛梨が「(Pに止められているから)泳げないんだよ」と言ったのを、くるみが間違って認識した、というのが事の真相のようです。

ちなみに、Pが愛梨に泳ぐのを禁止した理由はわかりませんが、なんとなくは察しが付きます。

 ヒモがほどけて…えぇ~っ

[ビーチガール]

あぁっ、波で水着が~っ!
[夏のお届け]+

(余談2)ローカルトーク

暑いですね~。夏だから当たり前ですけど…。でも暑いです~っ。故郷の秋田とは違いますっ

(ノーマル)北国育ちだから、暑いのは苦手です…。だからつい服を脱いじゃうんですよね、無意識でっ!
(グッド)秋田の夏は短いんですよ~。でも、こっちの夏は長くていっぱい楽しめますねっ!
(パーフェクト)Pさん、避暑地へいくなら秋田がオススメですよっ♪案内役もいますし!

愛梨が故郷の秋田の話をするのはこれが初めて。ところで「案内役」って誰だろう(すっとぼけ)

(余談3)ビーチバレー

振り返れば、海の家とグラビア撮影のお仕事で、夏を満喫しちゃいましたね~っ♪

(ノーマル)でも、まだまだ夏を楽しみたいなぁ…このお仕事が終わっても、プロデュース、お願いしますねっ!
(グッド)みんなとしたビーチバレー、面白かったですね!夢中になっていっぱいぴょんぴょんしました♪
(パーフェクト)Pさんと愛梨の夏の思い出…この胸にい~っぱいですよっ!うれしいなぁ…♪

グッドで「ビーチバレー」の話題が出てきますが、くるみから重要な目撃情報が出ています。

雫しゃんと愛梨しゃんがビーチバレーしてて…いっしょに転んだとこもバッチリとれたよ~

…はやく公開するんだ。

(余談4)手を差し伸べるか、手を引くか

わぁ、静かで秘密のスポットみたい…けど、岩場ですから気を付けないとっ!

(ノーマル)足元に気を付けてくださいね。私の足元は…ひゃんっ!カニさん…はぁ…ビックリした~
(グッド)転んだら、支えてくださいねっ!前のめりに倒れたら…ひっぱってくださいっ!
(パーフェクト)あっ、ありがとうございます♪ 転ばないように手を繋いでくれたんですね

グッドとパーフェクトの違いが良いところで、グッドは「何かあったら助けてほしい」というやつで、パーフェクトはPが愛梨をエスコートしているわけですよね。

パッションアイドルは基本的に見守って、何かあったときに手を差し伸べる…という、スタンスが多いと思います。ただ、愛梨はパッションであると同時にプリンセスでもあるので、パーフェクトのように、エスコートするのも似合います。

もっとも、愛梨は大抵のことはどうにかクリアしてしまうので、手を差し伸べる場面があまりなくて、プリンセスとして接することのほうが多かったりしますが。

(余談5)料理の話

今回、お料理に挑戦できて楽しかったです♪まさか海の家でなんて♪

(ノーマル)本当はケーキも手作り…って思ったんですけど、夏は傷みやすいですから、また今度っ
(グッド)
今回は隠し味も小技もアレンジも封印ってことだったので、みんなに満足してもらえたかなぁ?
(パーフェクト)焼きそばの作り方はもうプロ級だと思いますっ! 事務所でも差し入れしましょうか♪

愛梨の趣味は「ケーキ作り」。なので、料理もできそうな気がしますが、実は料理は苦手だったりします。原因は焦がしちゃったりとか、色々あるのですが、もう一つ「隠し味」「小技」「アレンジ」が原因らしいことが判明します。あー確かに普段の言動をみると、思いつきで食材とか足してレシピ通りに作ってなさそう。

(余談6)アイスで怒る

あの、Pさん、暑くないですか~?ずっと一緒にいてくれるから、気になってっ

(ノーマル)むむっ……私に隠れてアイスとか食べてませんでした?ずるいですっ!もうっ!
(グッド)Pさん、そんなにずっと見つめて……って、あのう……? あ、熱中症ですか~っ!?
(パーフェクト)
水分補給は忘れちゃダメですよっ!私のでよければ分けてあげますっ!どうぞっ♪

グッドの勘違いっぷりや、パーフェクトで気遣ってくれる優しさもさることながら、ノーマルの返しが印象的です。怒ってます。

何で怒るのかというのは、もう完全に推測ですが、「私に隠れて」というところがポイントなんだと思います。愛梨が暑い鉄板の前で焼きそばを焼いているのに、Pがこっそりアイスを食べる行為って、Pの抜け駆けなんですよね。これって、愛梨がこだわっている「一緒に」に反する行為なわけです。だから怒ってるんじゃないでしょうか。

 

覚えておきましょう。

十時愛梨スク水を着せても怒らないけど、隠れてアイスを食べると、怒る。

この感覚が掴めると、十時愛梨の思考がだいぶ分かるようになります。たぶん。

(余談7)まじりすぺくと

つかさちゃんが、まじりすぺくとって…どういう意味ですかっ?

 

*1:「一緒に」、というのは愛梨を語る上で外せないファクターである。参照: Think Airi 010 アップルパイ・プリンセスの歌詞を見直す - think Airi project

*2:これ以外の場面で、身体が硬いとも柔らかいとも言及されていない

*3:着せてくれる水着なら、何でも構わない、という一方で、絆レベルが15に到達したときは「私の水着…喜んでもらえました?でも、Pさんは、どんな愛梨でも喜んでくれますよねっ。優しいからっ!」とも言っており、別の形でもPを信頼していることが伺える

*4:

think-airi.hateblo.jp

*5:ちなみにイベント終盤ではイベントTOP画面で「夏の終りって、なんでこんな切ないんでしょう…」とも言っており、情緒を感じる感性があることがここでもわかる

*6:このコミュがあることからも、先述の「愛梨はアイドルだから、またいっしょにお仕事したい」という発言は、本当はPと海で遊びたい、という本心を隠していると推測される。

*7:「私たち」という部分にも「君とならそう、私はプリンセス」と、「君」存在あってのプリンセス、というところが感じられて非常に良い

Memo 2019-08-20

 考えに考え尽くして、更に考え抜いたものを書くのがこのブログのスタンス。
ではあるけれども、ちょっと考えがまとまらないものも沢山出てきたので、徒然と書き連ねてみる。
独り言に近いので、読みにくいとは思うがご容赦をば。

 

・夏が終わる

いま一番困っているのが、これ。

実は前々から「海の家アイプロ」を解説したいと思っているのだけれども、これがうまくまとまらない。大まかな方針としては「アイプロ以前はマイペースで天然だと思われていた愛梨が、実はアニメで司会をちゃんと回せる子であることが判明して、その最中で、アイプロでリーダーシップを取ったのだ」みたいなことを言えばいいし、そこからゼッケンズコミュとかに話を持っていけば良い気もするけれども、十時愛梨のリーダーシップってこれ、スウィートラヴァーズのところでも書いた気がする。

それとアニデレを語るなら、むしろアニデレでの十時愛梨をちゃんと語ったほうがいいんじゃないか、と思ったら、もう夏がさよならしそうだった。あろはー。

ところで押忍にゃんがイベント曲に抜擢されたから、今年もさよならアロハはさよならですね。これは…秋にスイラヴァ曲なんじゃないだろうか…。

ところでスイラヴァって、ダイハツの昔のCMっぽいですよね。ちょっとゔぃっくり。

 

・名刺をたくさん刷りたい

このブログを大いに宣伝しようと思うんです。だって十時愛梨ダイマになるし。書いてることに自信はあるんです。

なのでせっかくライブシーズンなので、めっちゃくちゃ名刺交換しようと思っているんです。こないだコミケの2日目の未明に発注したら、その日の昼には100枚刷れたので、あー案外発注しちゃうのもありだなぁ、と今更思ったりして。

ただ、片面印刷なので裏面にブログのQRコードを載せたやつでも作ろうかな、とか。いやむしろ、ブログの宣伝用の名刺は別で作ったほうがいいかしら。

ç»å

 

・ユニットの考察は大変だ

スイラヴァの記事書いてわかったんですけど、ユニットの考察ってめちゃくちゃ大変ですね。愛梨Pでかな子Pだから書けたけど、ふわっとカントリーはどうすればいいんだ。

でも、ふわっとカントリーの考察は書きたいんです。推したいので。

一つの方向性としては、及川雫って強いので、十時愛梨の「強さ」と及川雫の「強さ」を比較する、というのを考えてるんですが、ただそれは個人対個人の話になってしまって、ユニットとしての話じゃなくなってしまうんですよね。そこがすごく難しい。

ロワで再登場してほしいけど、公式展開頼みは何か癪だー。

 

・そのほか、やりたいこと

・初期レアを解説したい

・[空のおくりもの]を解説したい

グラブルコラボを解説したい

 

あとは、「十時愛梨にとってのアップルパイ、愛梨Pにとってのアップルパイ」なんて話も書いてみたい。

アップルパイ売ってたら、何故か無性に買いたくなっちゃうんですよね。何故か。でも十時愛梨にとってのアップルパイって、作れるケーキのレパートリーのひとつであって、何ならモバマスではシフォンケーキとかも作ってるわけだけど、でもやっぱりアップルパイなんですよね。

ただ、かな子Pと比べると(いや比較対象として妥当なのか疑問ではあるけど)愛梨Pってあまりスイーツを食べない気がするので、スイパラコラボへの登場を狙うなら、大々的に食べていかないといけないんじゃないだろうか。いやスイパラは狙わずアップルパイ専門店とのコラボを狙うべきなんじゃないだろうか。何の話だこれ。

まあ、漠然とした感覚なんですけど、愛梨Pってアップルパイが好きだから愛梨Pなんじゃなくって、愛梨が好きだから愛梨Pであって、愛梨を感じられるからアップルパイが好きなんですよね。(ところで法子Pはドーナツ好きから法子Pになる割合ってどうなんだろう。なお、甘党のかな子Pは多い)

 

というわけで、Sweetches担当Pで集まってスイパラ会とかしたいね。着地点これでいいのか。

 

書きたいものはあれど、うまく形にならない今日このごろ。

きっと、そのうち完成するので、お付き合いのほどよろしくおねがいします。

Think Airi 022 世界よ、これがスウィートラヴァーズだ

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今回は三村かな子十時愛梨のユニット、「スウィートラヴァーズ」について考えてみます。

 

 

2人の掛け合いについて

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モバマスでは「アイドルトーク」が発生する組み合わせとなっており、編成に2人を加えていると、上のような掛け合いを見ることができます。

愛梨が18歳の大学生、かな子が17歳の高校生ですが、かな子が愛梨に話しかけるときは「だよ」になることが多く、一方、愛梨はよほど歳が離れていない限り「です/ます調」で語りかけることが多いので、愛梨からかな子へは概ね「です/ます調」になっているのが2人の会話の特徴になっています。

ちなみに愛梨は身長161cm、かな子は153cmで、意外に身長差があるユニットでもあります。

 

初登場は「第2回アイドルLIVEロワイヤル」

2013年12月に開催された同イベントにて初登場。3日目と7日目(最終日)のスペシャルゲストLIVEユニットを務めていますが、3日目はかな子が、7日目は愛梨が喋る形式で互いの掛け合いはありませんでした。ちなみに衣装はかな子が[メルティスイート]、愛梨が[スイートバレンタイン]です。

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その後、長らく音沙汰が無かったのですが、2018年2月の「第35回ドリームLIVEフェスティバル 節分SP」にて6日目のスペシャルユニットとして再登場。*1衣装はかな子が[クリーミィトライフル]、愛梨が[ほろふわシフォン]でした。

 かな子:みなさんっ、とっても甘くて温かなひとときはいかがですか?
 愛梨:まだまだ寒いですっ!一緒に心の芯からぽかぽかしましょう♪

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3度めの登場は2018年5月の「第29回アイドルLIVEロワイヤル」の4日目。スペシャルゲストLIVEユニット「スウィートラヴァーズの極上バスタイム」として、温泉からの中継での参戦を果たしました。

 愛梨:みなさ~ん、聞こえますか?私たち、温泉に来ています~♪
 かな子:今日は特別にお風呂から、極楽気分の歌声をお届けしますね♪

衣装(?)は[桜色の華姫]の特訓前と[はずむ花の湯]の特訓前。2人のバスタオルの柄がそれぞれ、かな子の「髪飾りの花」と愛梨の「ペンダントのハート」をあしらっている点がポイントです。

ちなみに、こんな掛け合いも。

 愛梨:温泉で歌うと気持ちよくて…それにとっても暑くなりますね~
 かな子:た、タオル取っちゃダメですよ?ホントに最後の砦ですから!

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そして4度目の登場が、2019年7月の「第36回 アイドルLIVEロワイヤル」で、4日目のゲストユニット1枠目で登場しました。かな子が[桜色の華姫]の特訓後、愛梨が[ほのぼの花歌]と、和風の衣装が選ばれています。

 かな子:夏はお祭りの季節です。和風テイストなステージはいかがでしょう?
 愛梨:ほっこり甘いステージで、優しい気分になってくださいね♪

なお、「夏」という口上での登場ですが、それぞれの衣装の初出は、かな子は秋、愛梨は春で、両者とも季節が異なっています。

ちなみに今回は客席に向かって呼びかける場面よりも、二人の間での掛け合いが増えています。

 愛梨:ふ~…やっぱり着物は暑~いっ。かな子ちゃん、どうしよう?
 かな子:楽屋まで我慢だよ、愛梨ちゃん!冷たいドリンク飲んで、ほらっ

 愛梨:あとで和菓子パーティーしましょう!オススメの寒天があるんです♪
 かな子:いいですね!愛梨ちゃんのオススメなら、絶対おいしいですから♪

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以上、モバマスでは4度、ユニットとして登場しています。 この2,3年、モバマスでは古参のユニットが登場する機会が増えていますが、スウィートラヴァーズもその流れを受けて、2018年以降に登場頻度が上がっています。

なお、各登場時の衣装をまとめると以下のとおりです。

  三村かな子 十時愛梨
2013年12月 メルティスイート
2013年2月
スイートバレンタイン
2012年2月
2018年2月 クリーミィトライフル
2015年6月
ほろふわシフォン
2017年10月
2018年5月 桜色の華姫
2014年10月末
はずむ花の湯
2018年3月
2019年7月 桜色の華姫
2014年10月末
ほのぼの花歌
2019年3月末

表としてまとめると気づくのが、2018年以降の3度の登場では、愛梨は最新の衣装が選ばれているという点です。特に3回目と4回目では、かな子と同じコンセプトの衣装が愛梨に登場したのを見計らったかのような登場をしており、2人の衣装に統一感をもたせようという意図が垣間見えます。

ちなみに愛梨が着ていてかな子が着ていない衣装としては、クリスマスのサンタ衣装など、かな子が着ていて愛梨が着ていない衣装としてはウエディングドレスなどがあります。次の登場時にどのような衣装を着るのかも注目です。

 

意外な共通点 -ユニットのリーダーとして-

スウィートラヴァーズ以外での活躍も多い二人ですが、デレステに「パステルピンクな恋」と「絶対特権主張しますっ!」が実装された際には、それぞれのユニットでリーダーを務めています。ですが、その経緯やリーダーとしての行動を見ると面白い違いが見受けられます。

三村かな子が「サクヤヒメ」のリーダーになったのは、小早川紗枝が「魔法に掛かったら強いから」という理由で推薦したため。この推薦理由については改めて後述しますが、紗枝はんの見込んだ通り、かな子はリーダーとしてライブの成功に向けて張り切るのでした。

ところで、スケジュール調整などの根回しに奮迅する姿、そして、誰かの役に立てて嬉しいと語る様子は「縁の下の力持ち」というべきですが、実はこの表現は三村かな子を演じる大坪氏がかな子を指して度々口にしていたキーワードでもあります。

ちなみに「縁の下の力持ち」であることと引き換えに、かつては主役を務める場面が少なかったかな子ですが、2017年8月末には「アイドルプロデュース 夏島☆シーサイドLIVE!!」にて「妖精の女王」役(ゲーム内ではイベント上位報酬)を射止め、またその先月には大坪氏が5thライブツアー福岡公演でセンターを務め、「主役としての三村かな子」が2017年夏に鮮明に打ち出されました。その後もクレープアイチャレ、バレンタインTBSなどの活躍を見せています。

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一方、十時愛梨がゼッケンズのリーダーになったのは自らの立候補によるものでした。そしてリーダーとして初めてとった行動は「まず仲良くなる」と言い出したこと。その方針通りにボウリング場へと繰り出し、レッスン前に毎回ボウリングをするユニットになりました。

遊んでるだけにも見えますが、コミュを追いかけると、レッスンより先にチーム作りに取り組んだことが良い影響を及ぼしていることが各所で読み取れます。最も顕著なのが星輝子でしょうか。「ぼっち」であることに負い目を感じていた彼女は、愛梨の言葉で「ぼっちじゃなくて仲間がいる」という意識を強めていく様子がコミュを通して描かれていました。後に、輝子が同年代の「仲間」と3人でIndividualsとして舞台に立ったことは多くの方が知るところかと思います。

ただ、ユニットの結束が強まった点は愛梨本人に深い打算があったわけではなく、自然と結果が出ていた点が愛梨らしいところです。

また輝子に語る中で愛梨本人からリーダーに立候補した理由も明かされています。その理由は、頼るだけなじゃくて、自分も頑張りたいから、というものでした。これは[絶対特権主張しますっ!]十時愛梨の特訓エピソードコミュでも語られていますが、アイドルは甘やかされるだけじゃなくて、ファンを甘い気持ちにさせてあげないといけない、という愛梨の考えとも繋がるところかと思います。「愛されるプリンセス*2」だけじゃなく「ご奉仕するメイド*3」も似合うアイドル、十時愛梨らしいところではないでしょうか。

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2人にとっての「スイーツ」とは

2人のユニット名「スウィートラヴァーズ」。

その名の通り、2人の共通点はスイーツにあります。 ただそれだけではなく、2人のスイーツと向き合う姿も似通っています。そう、食べてくれる人の喜ぶところを見るためにスイーツを作る、という点です。スウィートラヴァーズとして登場したときにも、この点はよく現れていて、LIVEバトルのコメントでも勝ち負けより客席や相手に幸せな気持ちになってもらいたい、という2人の思いが垣間見えるものとなっていました。

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一方、2人には大きな違いもあります。それがよく現れているのがSweet Witches’ Nightのコミュです。このコミュではメンバーそれぞれが「オリジナルのスイーツを考案する」というストーリーが展開されますが、ここで愛梨は「アップルパイの魔女っ子」という前提で話が進みます。一方のかな子はどのスイーツを作るのか悩む、という点がテーマになっています。

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確かに振り返ってみると、かな子のソロ曲は「ショコラ・ティアラ」、アニメで話題になったのは「マシュマロキャッチ」、バレンタイン企画でコラボしたのは「ブルーミッシュのマカロン」…と、かな子は特定のお菓子に偏ることなく、様々なスイーツと縁があります。Sweet Witches’ Nightコミュでは、かな子は相手に合わせてお菓子を作ってきてくれる、と法子や雫が言っていますが、相手や状況に合わせて動いていく点は、かな子の行動パターンの特徴でもあります。

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ちなみに、愛梨の「アップルパイ」への思い入れは随所に現れています。例えば2017年の誕生日コメントでは「プロデューサーと一緒に食べたいケーキ」の一つとして言及されていましたし、2018年のホワイトデー企画*4でも「思い出いっぱいのアップルパイ」と言っていました。

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さて、かな子との対比で考えてみると、愛梨は割と自己主張をしていて、そして譲らないときが多々あることに気づきます。顕著なのは「デレステのコミュ4」です。

そして完成したアップルパイは刺激的なフレーバーが効いた「不思議なパイ」と表現されていますが、「刺激的な自分になりたい」という点は[パンプキンパーティー]のコミュで語られていたところですし、そして「アップルパイ」であることは変えずに「フレーバーを加える」という点は、実は十時愛梨であることを変えずに新しい味をプラスした[エレガンス・プラス]のテーマでもあります。

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なお、余談ですが、かな子も愛梨もCDのジャケットでは曲名に関係なく2人とも「いちごケーキ」を手にしています。
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二人にとっての「シンデレラ」

・「普通」と「魔法」の三村かな子

さて、パステルピンクコミュで紗枝はんが口にしていた「魔法」という単語は、三村かな子というアイドルを語る上で欠かせないキーワードでもあります。例えば初期N+でも次のような発言があります。

 すごいすごいっ、これが私ですか!?まるで魔法で変身したみたいっ!
 こんな可愛い服私が着てもいいんですか?!
 あのっ、Pさん、私ちょっとは可愛くなれました…?

 私を変身させてくれた素敵な魔法…。
 もしかして今度は「Pさんをもっと好きになる魔法」とか、
 使いました?

かな子がモバマスで過去21回登場した中で、「魔法」という言葉を口にしなかったのは[キャンディアイランド]と[包み込む幸せ]の2回のみ。デレステでも[ドルチェ・クラシカ]を除くSSR3種とイベントSR2種で登場しており、三村かな子を語る上で「魔法」という言葉が欠かせないことが、数字の上でもわかるかと思います。

では、なぜ彼女が「魔法」という言葉を口にするのかと言えば、初期Nで本人が言っていたとおり「なんの取り柄もない普通の子」という自己認識だったことが影響しています。「普通の女の子」だった自分に様々なものを与えてくれたことが「魔法」であり、プロデューサーは「魔法使い」だというわけです。

この構図、まさしくドレスを与えられて舞踏会へ出かけた「シンデレラ」ですよね。

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・「君となら私はプリンセス」の十時愛梨

三村かな子の初期N+の発言を見たので、同じタイミングで愛梨が何を言っていたか思い出しておきたいと思います。

 プロデューサー!私分かりました!
 私がトップアイドルになれば プロデューサーはトッププロデューサーになって、
 それでえーっと私がトップになって、
 アレ、どうするんでしたっけ?とりあえず、トップが目標です!

 Pさん、あのPと一緒に居ればトップアイドルになれると思うんですけど、
 ずっと一緒にいてもいいですか?

衣装に着た感想やアイドルになったことへの思いではなく、いきなり「トップアイドル」への思いを口にしています。その経緯は明言されていませんが、右も左もわからずアイドルになった自分に色々と教えてくれたPへ恩返しできることが何かを考えた、愛梨なりの答え、だとも言えます。

さて、プロデューサーと一緒にトップを目指す、プロデューサーと一緒なら輝ける、という愛梨の気持ちは、「アップルパイ・プリンセス」の「君となら そう 私はプリンセス」という箇所にも表現されています。言い換えれば、「シンデレラ」の登場人物でいえば「プリンセス」の横に並び立つ「王子様」がプロデューサーに当てはまるわけです。*5

つまり、十時愛梨とって「魔法使い」は勝手にアイドルのオーディションに応募した友人であり、「舞踏会」はオーディションであり、そこで手を引いてくれた「王子様」がプロデューサー。「王子様」が隣りにいるから「私はプリンセス」。これが十時愛梨にとっての「シンデレラ」なのかな、と思います。

 

まとめ

スイーツアイドルとして括られることが多い2人。それだけに2人の「違い」が言及される機会が少ないのも現状かと思いますし、私自身もかなり悩みながら書きました。この記事が、三村かな子十時愛梨2人への理解を深めていくきっかけになれば幸いです。

 

 

余談:私自身、愛梨Pでありかな子Pでもあるのですが、かな子Pは本当にスイーツを食べるのが好きな人が多い印象があって、ライブ現地でもかな子Pは名刺よりお土産のスイーツ交換のほうが多いイメージ。一方、愛梨Pはそこまでスイーツ食べない人が多そうで、かな子Pと愛梨Pでは「スイーツ」というものの位置づけが違うのかもしれない、と思ったり。

*1:ただしこの時のユニット名は「スイートラヴァーズ」表記

*2:カップオブラブ]

*3:[プライベート・メイド]

*4:プロデューサーが各アイドルへのお返しを渡す、という趣旨で、「調理法」「味」「見た目」の3つを選択肢から選んでアイドルが気に入りそうなお返しを作る仕組みだった。愛梨は「焼く」「さっぱり」「丸い」で「アップルパイ」を作るのが正解

*5:[シンデレラガール+]では「Pさんが白馬の王子様…?あ…馬、乗れるんですか?」という発言があったり、[カップオブラブ]で「えっへん、Pさんの王妃です~。…あれ、王女?」という発言があったりするので、愛梨の認識では「P=王子様」のようである