think Airi project

十時愛梨を考えるブログ。




Memo013 藤居朋と十時愛梨、その可能性

 

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今回は藤居朋ちゃん十時愛梨の関係について考えてみたいと思います。

 

そのきっかけはこちらのマシュマロ。 

 

これの回答で「朋も愛梨もいくぶん強引に人を幸せにしていきたがるフシがあるので、相性はすごく良いと思います。」 と書いたのですが、もう少し丁寧に書きたいな、と思ったので改めて書かせてもらう次第です。

 

 

■玩具公演の藤居朋

このところ、モバマスのツアーといえば安心と信頼の面白さを提供してくれる超優良コンテンツなわけですが、今回も最高でしたね。南条光ちゃんを軸に話が展開するのですが、後半からは朋が主人公なんだと実感させてくれる巧みなストーリー。とても良かったです。

 

特に印象的なシーンがこちら。朋が演じる占い人形の「トモ」が、一度は人間の世界に行ったものの、しばらくして人間に興味を持たれなくなり、失意のうちに玩具の世界へ帰ってきた…という独白の後、光演じるヒーロー人形の「ヒカル」に、もう一度、人間の世界へ行ってみよう、と誘われる場面です。そして、ヒカルはトモに占いをやってみるように促します。トモは、自分の占い機能は壊れてアンラッキーしか出ない、と渋るのですが、ヒカルは、その結果で人間の世界を目指すか決めればいい、と言います。そしてその結果は…

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「超ウルトララッキー」という結果が出たのです。

思い出してほしいのは、藤居朋本人とプロデューサーが出会った場面のことです。

占いでは今日は人生の転機になる日って出てたんだけど、
まさかアイドルにスカウトされるなんてね…。
でも昔から人前に出る仕事が向いてるって出てたし、
これはチャレンジするべきなのかも!
([ひな祭り]藤居朋)

そう、藤居朋がアイドルデビューしたのも、人生の転機が訪れるという占いが出た日だったんです。つまりこの場面、藤居朋本人の実体験とオーバラップしているとも言えます。

でも、それだけじゃないんです。

 

この場面、見方を変えると、決断に迷ったトモに、自分自身で占いで行くべき道を指し示していると、いえます。
そして、これと同じことを朋に言っていた人物が居たんです。

 

それが、十時愛梨です

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誰かが迷ったときは、いい占いの結果を
出してくださいっ!
十時愛梨

 

そう、玩具公演は海の家アイプロの上にも成り立っていたんです。

 

 

十時愛梨と南条光

ところで先ほどの場面をもう少し掘り下げるために、ヒカルと愛梨の違いに注目したいと思います。

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ヒカルは「占ってみよう」と提案こそすれども、出る結果や、その結果の受け止め方についてはトモに委ねています。自分の中に正義はあっても、それは押し付けることはしない、というのが南条光らしいところかな、と思います。*1

アイマスではないですが、西尾維新物語シリーズに出てくる忍野メメは「人は一人で勝手に助かるだけ。誰かが誰かを助けることなどできない」と言っていました。助かろうという意志のない人間は救うことができない、と言い換えることも出来ます。ヒーローものって、困っている人が助けを求めるから出動するわけですよね。だから、ヒカルもトモに人間界へ行こうとか、占いをやってみようとか誘うことはできるんですが、じゃあその結果をどう受け止めるかまでは踏み込まないんです。その線引きが、やはり南条光はヒーローなんだな、と思いました。

 

一方の十時愛梨です。

芝居でもなく素の状態で「いい占いの結果を出してくださいっ!」と言う勢いというか、無茶さ。言われた朋も「ハードル高いわね!」と返していますが、このやや強引なところが十時愛梨らしいところでもあります。

例えばSweetchesの顔合わせの際に、森久保乃々に「スイーツは好き?」と問いかけたくだりとか。

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ただ、強引と言っても、乃々の場合は仲間に引き入れるための発言だったり、十時愛梨の強引さは誰かのためを思っての強引さなんですね。ここが、実は光のヒーロー像と違っていて、愛梨は誰か幸せのために積極的に介入・干渉をしていくんです。

 

■「いい占い」とは

で、海の家アイプロに戻ると…。

えっと、朋さんはこのなかでは気配りが一番上手ですっ!
あと、誰かが迷ったときは、
いい占いの結果を出してくださいっ!

まず愛梨は朋を気配り上手だと評しています。

その上で、「誰かが迷ったときには」いい占いの結果を出せ、と言っているんですね。そしてそれが、「いいところをもっと出して、笑顔でお仕事しましょうっ♪」だということなんです。

 

ここでふと思うのが、「いい占い」って何だろう、ということです。

 

どこかの「母」が言っていたのですが*2、吉凶だけじゃなくて、その先どう生きていくかを示していくのが占いの役目だ、みたいな話をしていました。

愛梨が言っていた「いい占い」というのは、もちろん大吉とかを出して誰かの背中を押してあげる、という意味もあると思いますが、さらに、誰かが迷ったときに、占いの結果に関わらず行くべき道を示してあげて欲しい、という意味も含んでいたんじゃないかと思うんです。

悪い占い結果でも、それをバネにすればいいのよ、
プロデューサー
([ラッキーフォーチュン])

 

そしてさらに、これは朋の「いいところ」だと愛梨が考えていたんじゃないでしょうか。ファンを幸せに導いてあげたいと思っている藤居朋がいるからこそ、玩具公演のトモは、自分で自分に行くべき道を示していたんじゃないか、と。

なんか運悪いなーって時、みんなもあるよね。
でも俯かないで、手を伸ばしてみて?
あたしたちの歌が、みんなの心ごと掬い上げるから。
星たちが紡ぐ幸せのメロディが…ほら、聴こえるわ!
([フォーチュンモード]藤居朋+)

 

■まとめ

十時愛梨は、実は藤居朋の核心を突いていたんじゃないか、というお話をしてきました。

 

それ以外の面でも、落ち着きがないところ(例 Pに飛び込んでくる:[カップオブラブ]十時愛梨、[タラン・ミュージック]藤居朋)とか、勢いがある(見方によっては強引ともとれる)ところとか、似ている要素もたくさんあり、基本的に相性はいいと思います。

また、このブログでたびたび触れている通り、十時愛梨のアイドルとしての原動力は「大切に育てて見守ってくれたPやファンへの感謝、そして恩返しの気持ち」にありますが、藤居朋も「自分をラッキーにしてくれたPへの恩返し、そしてファンもラッキーにしたいという気持ち」があり、通ずるものがあるんじゃないかと思います。

思い切りの良さも似ている、というか朋のほうが専門学校をやめてアイドルになったりしているので、もしこの2人だけで共演する機会があれば、互いに互いの背中を押し合うような、そんな関係になるんじゃないかと思います。

 

スイートな魔法、かけちゃいますよ!
([あまほわギフト]十時愛梨+)

みんな、幸せになーれっ!
([ラッキーフォーチュン]藤居朋+)

 

こんな共演があったらいいなぁ。

*1:デレステの「Trust me」コミュでの南条光のスタンスについてはtokeiさんのブログ記事が詳しいのでご紹介しておきます。

Trust meから見える「アイドル」の想い - 淡さを形に

*2:もしくは私が脳内で捏造した「脳内の母」かも知れませんが…