think Airi project

十時愛梨を考えるブログ。




Think Airi 003 覚えていますか?「MAGiC HOUR」

f:id:kqnagasawa:20180709004952p:plain
第3回めの今回は、十時愛梨が登場したボイスドラマ「MAGiC HOUR」の第1話を取り上げてみたいと思います。

「MAGiC HOUR」とは……
2015年1月から放送されたアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」の連動企画としてモバマス内で毎週更新されていた「フライデーナイトフィーバー」というコーナーのひとつで、ラジオ番組風のボイスドラマです。実は現在も見ることが出来ます。見方は「メニュー」から[資料室]を開き、「フライデーナイトフィーバー」をタップ。ちょっとわかりにくいんですが、下の方にバックナンバーが固まっているので、ここから選べば全ての回を見ることが出来ます。

※未解放の場合(アニメ後にゲームをはじめた場合も)にはスターエンブレム3個を使うことで見ることが出来ます。

さて。この「MAGiC HOUR」ですが、十時愛梨の出演回は1回だけ。ですが、なんと記念すべき第1回に登場しています。改めて聞いてみるといろいろと面白い点があったので列挙してみます。

■出演者

パーソナリティ:高垣楓
ゲスト:高森藍子 十時愛梨

パーソナリティの楓さんは、アニメ内ではシンデレラプロジェクトに対して先輩アイドルとしてアニメ第1話冒頭から登場。楓さんは当時でもすでに第2回、第3回の総選挙CDメンバーに入っていて、総選挙上位の常連化しつつありましたが、この時点ではまだ無冠の女王でした(6代目シンデレラガールになるのは2年後の2017年)

そして一緒にゲスト出演した藍子ちゃんは、愛梨と二人で「Ai's」というユニットを組んでいます。十時愛梨は楽曲のつながり以外では定番と言えるユニットが少なく、この「Ai's」のほかには、三村かな子との「スウィートラヴァーズ」シンデレラガールズ劇場発祥で2017年にイベントユニットに昇格した「スイーツファイブ」程度なので、十時愛梨にとっては貴重なユニットといえます。
ちなみに藍子ちゃんとの絡みと言えば「絶対特権主張しますっ!」の歌唱メンバー「ゼッケンズ」でも見られますが、CDに付属のボイスドラマでもこの「MAGiC HOUR」も基本的には同じ立ち位置で、危なっかしい愛梨を補助するような関係になっています。一方のデレステのコミュでは愛梨が若干しっかりしてきたので、それとなく見守りつつも、愛梨のリーダーシップにちょっとびっくりしている節もあったりするので、「絶対特権主張しますっ!」のボイスドラマと「MAGiC HOUR」と、デレステのコミュとを聴き比べてみるといいかもしれません。

■登場シーン

高垣楓
それでは、そろそろお茶会にゲストをお呼びしましょう。
お二人とも、どうぞ。

高森藍子
みなさん、まじあわっ。高森藍子ですっ。
今日はみなさんと、ふんわりしたお茶会の時間を楽しみたいなって、思います。
よろしくおねがいしますねっ。

高垣楓
はい、藍子ちゃん。よろしくねー。
そして。

十時愛梨
うんうん。

高垣楓
ん?

高森藍子
あっ、あのー、愛梨さん。出番ですよっ。出番っ!

十時愛梨
ええっ、出番ですかー?


はい、さっそく出番をミスっています。
この出番を間違えるのは一番最初のR(特訓前)からおなじみですね。


次は誰の出番…私!? (LIVEバトル時コメント)

ラジオというシチュエーションだと、シンデレラガールズ劇場の第392話もあります。時期的にはアニメの直前の2014年10月5日公開ですが、この「MAGiC HOUR」も同じような調子で出番を逃している点がポイントです。

十時愛梨
ええっ、出番ですかー?
んもう……またやっちゃいましたー。
十時愛梨ですー。ごめんなさいっ。ぼんやりしててー。

「またやっちゃいました」のまた、がどれを指しているのかは不明ですが*1十時愛梨が出番を逃す常習犯であることは確かです。

もうひとつ言及しておくとすると、アニメでは第9話で川島さんと「筋肉でドン! Muscle Castle!!」の司会を務めている姿を見せていますが、そちらがそつなくこなせていたので「アニメ版の十時愛梨はしっかりしている?!」と思ってしまうところですが、「MAGiC HOUR」の第1話を聞く限りでは「十時愛梨はモバゲー版でもアニメでも十時愛梨のままで、むしろ仕事によってオン・オフのスイッチが入るのでは」と考えるのが自然ではないか、と思います。

そしてもう一つ。ここに関しての楓さんの評がおもしろいんです。

高垣楓
うふっ、愛梨ちゃんはいつもマイペースでとっても可愛らしいから
まったりしているところも愛嬌ですよねっ。

十時愛梨
ええっ、そうでしょうかー?

高森藍子
ふふっ、そうですよー。


■マジックミニッツのコーナー

ラジオによくある「お題箱からテーマを引いてトークする」やつです。
ちなみに制限時間は1分間です。なぜマイペースな二人を第1回のゲストに呼んだんだ。

しゃべる順序は藍子ちゃんが先。
「ふらっと立ち寄ったカフェのケーキが美味しそうで、迷って選べず困った話*2」で合格でした。

それで終わったあと…

十時愛梨
このコーナー、意外と大変ですねー?

高垣楓
さぁ、次は愛梨ちゃんですよー?

十時愛梨
ええっ、私もやるんですかー?

高垣楓
もちろんです。さ、お題をどうぞ。

楓さんの司会スキル、半端ないですね???
「どうしようもない人扱いされると嬉しくなるらしい」楓さんが、完璧に十時愛梨を制御しているのを改めて見ると新鮮です。案外、ユニットとしても上手く組めるのかもしれません。

それはさておき。

トークテーマは「ドキドキした話」

十時愛梨
えーっと……、私も今、ドキドキしちゃってるんですけどー……*3
あっ、このあいだ、楓さんたちと一緒にウインターフェスがあったんですけどー
それがードキドキしてー……。

高垣楓
そうね、ドキドキしたわね!

十時愛梨
で、そのときに、ドレスを着て踊ってたんですけどー、
そのドレスが踊っているうちに、ずれてきちゃってー。それで、
踊っているうちに脱げちゃわないかな、
って、とってもドキドキしましたー。
ああっ、終わりですっ。

高垣楓
はいっ、愛梨ちゃんのマジックミニッツでしたー。
さすがにそれはとってもドキドキするわよね。

せっかく楓さんに相槌を打ってもらったのに、オチをドレスが脱げそうになるという予想外の着地点を選んで、楓さんのサポートを無に返していくスタイル!!!でも動じない楓さんもすごいぞ!!!
…この二人の掛け合い、もっと見たいですね。

はい、出てきましたよ。十時愛梨によくあること その2「衣装が合わない」。
こちらも[スイートバレンタイン]からおなじみですね。


あっ、Pさん、この衣装ちょっときついんですけど…

衣装合わない問題はまだ別の機会に触れるとして、もう一つ面白いのは「ああっ、終わりですっ」の部分。ちゃんと終わりには終わりって言わないといけない、という意識があるのが愛梨らしいところでもあるんですよね。少し話が戻りますが、出番を逃した後に、藍子ちゃんに「合言葉っ」と促されて「まじあわ」をいう場面があるのですが、


あぁっ、まじあわーですー。

と「です」を付けちゃう癖も併せて押さえておいてください*4。これデレラジ(シンデレラガールズ劇場 第392話)でも「デレっすですっ」って言っちゃってるので、結構ポイントです。


■エンディング

高森藍子
今日は楓さんのパーソナリティとしてのトークテクニックを
身近なところで学ばせてもらえて、よかったです。

高垣楓
ふふっ、参考になったら嬉しいです。
トークは、遠くからじゃだめ、ですからね。うふふふふ。

十時愛梨
トーク……、遠く……?あぁ!トークで遠くってそういうー!

高森藍子
愛梨さんっ、ダジャレの説明はダメですっ。

…トリオユニットでも良いかもですね。


こうして振り返ってみると、アニメ連動の1コーナーだったにもかかわらず、そしてコーナーには1回しか出ていなかったにもかかわらず、十時愛梨らしさが凝縮されていた回だったと言えます。担当Pでも意外と忘れがちな「MAGiC HOUR」。リアルタイムで見たという方も、もう3年経つから記憶が曖昧なんじゃないでしょうか(わたしはそうだった)。いま改めて見返してみてはいかがでしょうか?



ところでもう一つ、アニメの大きなネタバレに触れておきたいと思います。
もう3年前のことだからいいか、と思いつつ、いちおう折りたたんでおきます。

(このさき、2015年版アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」のネタバレを含みます)


エンディングの少し手前。

高森藍子
あはは。でも、ドレスも脱げず、無事にウインターフェスが終えられてよかったですね。

十時愛梨
ほんとですー。
あと、フェスの中で、運命の出会いがあって、って言葉があったんですけど、きっと、
私たちのフェスでも
誰かが運命を感じていてくれたらいいな、

って、思いましたー。


思い出して頂きたいのはアニメの第13話のエンディング。そう、第1話冒頭のウインターフェスには、ニュージェネレーションズの3人が居合わせていたんですよね。(アニメ第1話の中でも表現されていたけれども)そしてそれが、終盤の第24話でも大きな意味を持つことになっていたのでした。
十時愛梨、きみは何気ないところでとんでもなくエモい話をぶっこんでくるね…。

*1:シンデレラガールズ劇場 第392話はデレラジ出演回をベースにしているため、島村卯月渋谷凛はモバゲー版と同様にすでにデビューしたアイドルの扱い。一方で、「MAGiC HOUR」はアニメの上に成り立っているので、第1回時点では卯月と凛はまだデビューしていないはず

*2:たぶんこれ、三村かな子だったら両方食べていた

*3:直前の藍子ちゃんが「えっと……、今まさに困っているんですけど……。」で話し始めたところに被せてきている。ある意味「天丼」

*4:なお、お別れの挨拶は「まじあわ」だけになった模様