think Airi project

十時愛梨を考えるブログ。




【おしらせ】冬コミに、でます。

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書籍化ですよ、奥さん!!!

 

というわけで、このブログから本が出来ました。

タイトルは「詳説・十時愛梨

表紙は「10時の時計を持った愛梨」になっています。超わかりやすい。

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内容は文字が主体で、ところどころイラストが入っている、という感じです。扱ったテーマは「デレステのSSR4種類から読み解く十時愛梨」と「『アップルパイ・プリンセス』から『ヒトトキトキメキ』へ至る過程から読み解く十時愛梨」の2つ。この2つだけですが、104ページの分量になりました。

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12月30日、コミックマーケット3日目で頒布します。1冊500円ですが、「愛梨P本人」もしくは「愛梨Pのおつかい」であることをおっしゃって頂ければ100円引きで400円になります。この機会にぜひ愛梨Pになってください。

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また、有明遠いよーという方向けに、メロンブックスさんに委託をお願いしてますので、そちらも併せて活用頂ければ、と思います。

www.melonbooks.co.jp

 

あと、年明けの神戸のシンステにも出る予定なので、そっちにも持っていくつもりです。

 

 

さて。

ここからは「なぜ本にしたのか」ということと「本にしてよかったこと」を話します。

 

■そのそも、なぜ「Think Airi」なのか。

私が愛梨Pを始めたころって、いわゆる「担当Wiki」が流行っていた頃で、とにかく担当に対する情報を集めよう!っていう雰囲気があった気がします。

 

けれども、十時愛梨にはWikiが無かったんですよね。

 

なので、どこから手を付けたらいいか、かなり大変でした。それで、とりあえず片っ端からモバのカードを集めていくわけですが…、集めて、テキストを読んでもよくわかんないんですよ。

なぜかといえば、このブログでも度々言及していますが、十時愛梨の本質って「変わらないこと」だから、なんですよね。「変化」がテーマの子であれば、過去のカードのあらすじを追うだけで「かつてはAだった少女がBになった」というストーリーを理解できるわけですが、十時愛梨は「かつてAだった少女が、変わらぬ想いを貫いている」っていうタイプなわけで、漫然とあらすじを追ってもわかんないんです。

 

だから、考えないと、十時愛梨は理解できないんだと、そう思います。

 

もう一つ。

十時愛梨って「かわいい」とか「セクシー」とか、見た目で好きになってくれる人が多いと思うんですよね。でも、見た目で止まっちゃう人も、多いんじゃないかって思うんですよね。

そういう人たちに、見た目だけじゃなくって、もっと奥深い面白さがあるんだぜ、って言える人になるには、見た目だけじゃない良さを考えてみるしかないわけです。

 

だから、考えないと、十時愛梨の良さは伝わらないと、そう思います。

 

まとめると。

 

見た目がいいから、見た目で好きになる。

でも、よく考えないと、よくわからない。

だから、十時愛梨は考えないといけない。

 

端的に言えば、十時愛梨をもっと好きになれる人が増えるようにするための活動が、Think Airiなんです。

 

■なぜ「本」なのか。

次の話題はこれ。

本じゃなくてもよくね?って話です。

 

そうなんですよ。実際、ブログだとこうしてタダで読めてしてる文と同じ書き手が書いた文章を、紙に印刷するだけで印刷費って掛かるし、ビッグサイトなりメロンブックスさんなりに買いに行ったりする電車賃も掛かる。お金の話をすると、本にする意味って無いんですよね。

それに、ソシャゲって随時更新じゃないですか。本って一度印刷したら、もう中身は変えらんない。だから、ソシャゲの話をするのに「本」って、本質的にすごく相性が悪いはずなんですよね。

 

それでもなぜ「本」にしたかといえば、目に見える形を持っているからなんですよね。

 

例えばわかりやすいのは、人に見せるタイミングだと思います。スマホで「こんなブログ書いてます」って画面を見せるよりも、本を1冊手元に置いて「こんなん出来ました」って言うほうが、まだ2019年時点だと人に伝わりやすい(気がする)。それは「本」が実世界でのリアルな形を持っているからなんですよね。

勉強だって、似たような問題を無限に出してくれるシステムのほうが勉強になるはずなんです(そういうのをやってるとこもありますよね)。でも、参考書っていう「本」が依然として売れている。それは「この一冊を解ききれば大丈夫」っていう安心感があるからなんですよね。もしくは、「とりあえずこの一冊を終わらせよう」っていう明確な目標が立てられるから、かもしれません。

 

そういう意味で、「とりあえずこれだけ知ってたら、十時愛梨を理解ったって言っても大丈夫じゃないですか」っていう目安を目に見える形で示せる、というのが、「本」という媒体の利点じゃないかと思います。

 

もちろん、現時点で、という但し書きは付けるべきではありますが。

 

■「本」にして気づいたこと

一番勝手が違うのは「リンクが貼れないこと」でした。

ブログだと「前にも書いたから読んどいてね」ってリングに丸投げできるんですが、本だと一々ページ戻ってもらうのが面倒なので、そこを丁寧に説明しないといけなかったんです。

でも、書籍化のために丁寧に加筆して気づいたんですが、ブログの文章って、引用とかリンクとかを羅列すれば何となく仕上がってしまっていたわけですよ。「こんなのがあって…こんなのがあって…だから…わかってよね!」みたいな雑な話の流れになっていた箇所もあって、そこを綺麗に出来たのは書籍化のいいところでした。

 

あと「分量が有限である」というのも影響は大きかったかな、と思います。ブログは無限に書けるし、記事を追加していけるけど、本には「一冊」という枠組みがあって、その中に全てを収めないといけない。

だから、出来る限り十時愛梨の魅力を網羅できるように、「この話題はここで触れて、この話題はこの話の続きで…」というように、色々と調整しました。

本のテーマを「4つのSSR」と「楽曲」という二本立てにしたのも、この2つの切り口なら、十時愛梨を一番効率よく語れると思ったからです。「4つのSSR」では十時愛梨の人柄に様々な側面があることを、そして「楽曲」では十時愛梨が魅せるアイドルとしての進化について語ってみました。

 

敢えてモバマスの歴史を追わなかったのは、冒頭で触れたとおり、時系列を追うだけではわかりにくい面があるから。そして、デレステからのPさんも増えている中で、やはりデレステから話し始めるのが理解してもらいやすいんじゃないか、と思ったからです。

 

こんな感じで、どうすれば十時愛梨の魅力が伝わるかなーって、考えていることを整理できたのも、書籍化のいいところでした。

 

というわけで、ちょっとスケジュール的にムチャをしつつ仕上げた一冊です。愛梨Pさんも、そうでない方にも。何かインパクトを撃ち込む一冊になれば幸いです。