think Airi project

十時愛梨を考えるブログ。




Think Airi 019 親愛度MAX演出から振り返る十時愛梨のあゆみ2

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初期レアから2019年3月末の[ほのほぼ花歌]に至るまでの「親愛度MAX」演出を振り返りつつ、これまでのモバマスにおける十時愛梨の歩みを振り返る企画の2回目です。

1回目はこちら。

 

think-airi.hateblo.jp

 

■プリンセスバニー

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特訓前が話題になったこちらの[プリンセスバニー]ですが、言動の面でいえば「ドタバタしていてハプニングだらけで手間が掛かる子」という、初期のイメージ通りの十時愛梨が見られます。思い出エピソードは顕著で、衣装が着られず、何とか着たものの今度はボタンが飛んで…とハプニング続きでした。

特訓前がフィギュア化されて有名な一方で、特訓後もなかなかの破壊力をもつ絵面になっています。「手間が掛かる子」であることは変わりないのですが、特訓後は「甘えん坊」という面が強く出ています。アイドルコメントから飛ばしてます。

ね~え?うさちゃんになった私は、
たっぷり可愛がってもらえなかったら、
寂しくて泣いちゃいますっ!

だ・か・ら…もっとも~っと、
愛梨をいっぱいいっぱい愛してくださいっ♪

この2つを提示された上で、セクシーな特訓前とふわふわな特訓後、どっちがいいかと聞かれても「どっちも」と答えてしまうのは仕方ないんじゃないんでしょうか。

でも、このあと、セクシーとふわふわだけじゃなく、もっと色々な十時愛梨がでてきますから、なおさら選べなくなっているんですよね。

 

■ふわふわメイド

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[プリンセスバニー]から一転して、今回は尽くし尽くしてくれるご奉仕メイドさんになりました。世話が焼ける子である一方で世話を焼いてくれる子でもある、という両面性が十時愛梨の魅力の一つだと思います。

特訓前はメイド喫茶メイドさんというシチュエーションでの撮影。「ふわふわ」の名前の通り、衣装のふわふわ感と揺れるツインテールのふわっと感がたまらないのです。親愛度MAX演出では「愛梨はいつでもお側にいますけどっ♪」とか言っちゃうところがすごく良いです。

特訓後も同じ構文で。「メイド姿じゃなくっても私はいつでもご奉仕してあげますからっ♪」

 

[プリンセスバニー]と[ふわふわメイド]を見比べると「アップルパイ・プリンセス」の「いつでも一緒がいいんだもん」という歌詞には2通りの解釈があることに気付かされます。[プリンセスバニー]は「いつでも一緒がいいから"離れないで”」という意味になりますが、[ふわふわメイド]では「いつでも一緒がいいから"側にいます"」という意味になって、相手に行動を求めるのと、自分から行動するのと、両方の意味が生まれているのです。

 

■シンデレラドリーム

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色々なアイドルが登場している[シンデレラドリーム]に愛梨も登場。カードの性質から、これまでの歩みを一旦まとめるような発言が多いのが特徴です。特訓前の親愛度MAX演出はぷちデレラ(デレステで言えばコミュの2~3あたりまで)とオーバーラップする内容になっています。そこが、時間が経っても十時愛梨十時愛梨のまま変わらないということの証でもあるわけです。

特訓後もPのためにいい景色を見せてあげたい、という趣旨で、これも初期レアから一貫しているところです。

 

ちなみに十時愛梨はLIVEバトル演出で「出番に出遅れる」というのが恒例だったのですが、ついに今回の特訓後で出番を間違えなくなったのが印象的でした。

今度こそ…出番ですねっ!

 

■スウィートトゥスウィート

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キャンペーン配布でおなじみの「芋とときん」。
特訓前は見たとおり、Pと一緒に焼き芋を焼いている場面。親愛度MAX演出は次の順番で出てきます。

Pさん、あーん…恥ずかしがっちゃダメです~♪

Pさん、半分こしましょう~♪はい、どうぞ~♪

Pさん、隠し味の愛情で、とーっても美味しくできました~♪
あっ、これ秘密なんでした…!わ、忘れてください~!

恥ずかしがっちゃダメって言っておいて半分こまでしたのに、隠し味の愛情は秘密って言ってるところがまたかわいい。

 

特訓後はライブステージの様子。愛梨はグラビアの撮影が多いので、ライブステージに上がるのは[アニバーサリープリンセス]や[シンデレラドリーム]のような他の子と揃い踏みをすることが多く、非常にレアな姿だと言えます。アイドルコメントはファンへの呼びかけ。

ファンのみなさ~ん、今日は十時愛梨のスウィートLIVEへようこそ~♪
いっぱいいっぱい、心も身体も弾んじゃう、
そんなすてきな時間をお届けしますからね~♪

あっ、でも跳ねるのはダメですよ~♪

 特訓前にはPとの甘い時間を過ごし、特訓後はファンへ甘い時間を贈る。Pもファンも大切にする十時愛梨らしさが出ている、と思いきや相変わらずちょっと世話が焼けるところもあって、愛梨の魅力が凝縮された親愛度MAX演出じゃないかと思います。

 

ここまでがアニメ放送前までの十時愛梨です。

次回は[いっしょにえいっ!]から。

Think Airi 017 親愛度MAX演出から振り返る十時愛梨のあゆみ1

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初期レアから2019年3月末の[ほのほぼ花歌]に至るまでの「親愛度MAX」演出を振り返りつつ、これまでのモバマスにおける十時愛梨の歩みを振り返ってみたいと思います。

 

■初期レア

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まずは初期レアの特訓前。天然という自覚があったり、恥ずかしがっているところがかえって新鮮だったりします。Pがフォローしてくれたことについて言及がありますが、ぷちデレラのぷちエピソードとも共通していますし、この先しばらく「Pがいるからこそアイドルのお仕事ができる」という趣旨の発言が登場します。「アップルパイ・プリンセス」の「君とならそう私はプリンセス」も、この初期レアの延長線上にあるといえるでしょう。

一方の特訓後は、まずアイドルコメントでトップアイドルを目指すと宣言しています。それどころか、Pもトッププロデューサーにする、とも言っています。

私がトップアイドルになれば
プロデューサーはトッププロデューサーになって、
それでえーっと私がトップになって、
アレ、どうするんでしたっけ?
とりあえず、トップが目標です!

親愛度MAXで「一緒に居ればトップアイドルになれると思う」という確信にまで至っているわけですが、他の子ではカード数枚を掛けてその境地に達する子もいますよね。初期レアの特訓後ですでにこの信頼関係に至っている、というスピード感が十時愛梨の特徴的なところだと思います。

ちなみに特訓後の親愛度MAXは「アップルパイ・プリンセス」の「いつでも一緒がいいんだもん」につながっているとも言えます。

 

■スイートバレンタイン

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特訓前は初期レアに引き続き「トップアイドル」について言及しています。Pが逆プロデュースされかけていますが。

特訓後も「トッププロデューサー」というフレーズが出てきます。メタ視点で考えると[スイートバレンタイン]は2012年に行われたイベントでのランキング上位報酬でしたので、まさに「トッププロデューサーさん限定あいり」だったわけです。

そのあたりが考慮されているのかは不明ですが、デレステに移植された際には「トッププロデューサー」というフレーズは消えています。

Pさんと頑張ってきて、私、毎日がお菓子みたいに甘い気分です♪
なので、プレゼントですっ私の唯一の特技だし、
やっぱりケーキって思ったんですけど…
あの、すみません、おうちに忘れちゃいました…
だからっ!今日は愛梨をプレゼントですっ。
Pさんっ、なんでもリクエストしてくださいね!

 

■シンデレラガール

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初期レア、バレンタインと「トップ」に言及したおかげか、本当にトップを獲ってしまって登場したのが、言わずもがな[シンデレラガール]。

特訓前は密着取材で自宅に取材が入ったときの一コマで、どういうわけだか愛梨が物理的な密着をしてくる流れになっています。ただ、初期レア特訓後の「ずっと一緒に」と通じる点もあって、タイトルをとっても変わらない十時愛梨らしさが出ているんじゃないかと思います。

特訓後は感極まってうっすら涙を浮かべているシーン。「プロデュースしてくれなきゃ、ダメみたいですっ!」と、さらなるプロデュースを必要としていることを、明確に示している発言です。

これは「シンデレラガール」という称号を手にしても、更に十時愛梨はPと歩み続けるということを愛梨Pに対して示しているという意味もありますが、それだけではありません。すべてのPに対して、十時愛梨だけでなく、これ以降に誰がシンデレラガールになったとしても「シンデレラガール」はエンディングではない(Pの手を離れたり引退したりするのではなく、引き続き高みを目指して歩んでいく)、ということを提示した瞬間だとも言えます。

 

■アニバーサリープリンセス

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1周年アニバサリーのアイプロという節目を意識して、「これまでの感謝」というところを強調した内容となっています。

特訓前は「全然寒くない!」といった直後にくしゃみをして、気づけば雪が降っていた、というシーン。今回の親愛度MAXはゲーム内で実際に演出を再生してみると、次のような順番でセリフが現れます。

あの、寒いですし、もうちょっとくっついてもいいですか…? 

Pさん、私のプロデュースで忙しくなかったですか…?

あっ、あのっ、なんか寒い気がしてきたんですけど…
なんだか顔があつい気がしてきました…!あれ、おかしいですね…!?

「寒くない」と言っていたのに、くしゃみをして、「寒いから」といってくっついてきて、近くなった距離から「忙しくなかったですか?」と尋ねてきて、「なんだか顔があつい」と言い出す…という、一連の流れをイメージしてください。場面ごとに感情を隠さないで真っ直ぐにぶつけてくるところも、十時愛梨の魅力だと思います。

 

■CDデビュー

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「CD」は、勿論みんな大好き「アップルパイ・プリンセス」

でもパイではなく手作りのケーキを作って持ってきてくれたのが特訓前。チョコプレートのメッセージを伝えたくてわざとケーキにしたのか、その真意は愛梨だけが知るところです。ちなみに[スイートバレンタイン]でも手にケーキを持っていますが、そのときにはまだ「for you!」という表現だったので、そこから更に親愛度が上がっていることも伺えます。

特訓後は…もうこれすごいこと言っていますけど、「アップルパイ・プリンセス」は十時愛梨が書いた曲では無いけれども、確かに十時愛梨の気持ちに沿った曲であることがわかる発言だと思います。「君の笑顔見たいんだもん」とか「いつでも一緒がいいんだもん」とか、そういう歌詞をPにも向けてくれているのかな、と思います。

 

 

この記事ですが、長くなることが必至なので続きは別記事にしたいと思います。

次回は[プリンセスバニー]から。

Think Airi 016 十時愛梨は「時」を越えて愛されるアイドルへ。

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あーーーかわいい。

 

というわけで、2019年3月末のモバマスのガチャで登場した[ほのぼの花歌]について、思うところを連ねていきたいと思います。

 

・「和」のコンセプト

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これまでの愛梨の衣装で和風だったものといえば[ふわふわメイド]、[スウィートサマーナイト]、[はずむ花の湯]がありましたが、正統派の着物を着るのは今回の特訓前が初めてです。[スウィートサマーナイト]特訓前の浴衣でも胸元が締め付けられて…というくだりがありましたが、今回も案の定、苦しそうでした。

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ちなみにその直前のコマの「5分と持たない」は十時愛梨が発祥。色々なアイドルの間を巡ってついに還ってきたんだ…と感慨深い一コマです。

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・今回はちょっと違う
ところで当ブログでは「この最近の十時愛梨はオトナ志向である」ことに触れてきました。デビューした頃は、ちょうどデレステの恒常SSRカップ・オブ・ラブ]のイメージ、そして最近は2枚めの恒常[エレガンス・プラス]のイメージ、といえばわかりやすいでしょうか。最近の十時愛梨では、落ち着きのある、エレガントなかわいさやセクシーさが魅力として加わってきていたのです。

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ですが、モバマスでは「オトナな愛梨」の流れが小休止していました。そう、[あまほわギフト]です。レアリティがRということもあるかもしれませんが、ひさびさにコンセプトが可愛さに向かう格好になっていました。

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このように[エレガンス・プラス]において、一つの到達点が見えたこと、[あまほわギフト]で「可愛さ、元気さ」に回帰したことから、今度は違う路線の十時愛梨が出てくるのではないか、と密かに期待していました。

そう、その答えが[ほのぼの花歌]なのです。


・桜とアイドル
今回の[ほのぼの花歌]を読み解くにあたって、まず目を通しておきたいのはシンデレラガールズ劇場の第1265話です。

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「桜とアイドル」といえば、思い出すのは「キラッ!満開スマイル」

  花はいつか散るけど 君の心を一瞬でも奪えたなら本望
  いつか今日の春の日を 思い出す時君の胸にパッと
  サクラが咲きますように

古典を引くまでもなく、日本人は目の前を散りゆく桜に「儚さ」を感じつつ、しかし一方で、毎年花を結ぶところには「永遠」という真反対の時間を感じてきました。シンデレラガールズ劇場 第1265話も「キラッ!満開スマイル」も、形は違えど、「アイドルとして輝ける一刹那」と「人の心に残る永遠」の両方に言及しているのです。

それでは今回の十時愛梨は、どうなのでしょうか。

 

・テーマは「永遠」

今も昔も、変わらないもの…

これがお仕事セリフにある時点で、そして特訓前後で共通に入っている時点で明らかですが、[ほのぼの花歌]のテーマは「永遠」です。実は、去年の[はずむ花の湯]の特訓後でも少し触れられていたテーマだったりします。たとえば以下。

初めて見るような、懐かしいような…切ない景色だけど…ステキ…

変わらないでいてほしい景色ですね。私たちの絆みたいに♪

[ほのぼの花歌]は[はずむ花の湯]の路線を引き継いでいるとも言えます。

そして、特訓前後いずれにおいても、「永遠」がテーマになっています。

 

特訓前の着物でお団子を食べる姿は、伝統的なお花見を体験する様子。ただひたすらに、かわいい。

このお団子、とってももちもちですよっ。
ふふ、桜を見ながらだと、美味しさも華やかです。
日本の春、って感じで!

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そして、親愛度MAX演出が良いんです。

大切な人と見る桜は、昔から変わらない幸せの景色ですねっ♪

 

特訓後は巻物を手に、春をイメージした舞台での撮影です。ただひたすらに、美しい。

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でも、見た目が良いだけじゃないんです。

昔の人が綴ってきた想いが、たくさん詰まってるんですね。
私、大切に読みます。
時代を越えて想いを繋げるような、撮影にしたいですから…

続いて、こんなのとか。

私も、いつまでも残る歌を…

そして親愛度MAX演出で、こうなります。

何千年先も、みんなの心に残るような…
そんなアイドルになりたいです。
Pさん、愛梨を末長~く、お願いしますね

いきなり1000年単位の話になりました。スケールの大きさが愛梨らしいところではありますが。

例えば10年とかの単位であれば、すごく頑張ればアイドルも続けられるかもしれません。でも1000年は無理です。まず生きることすら厳しい。

でも、伝説になれば1000年は残りますよね。

 

つまり、十時愛梨は時を超えて愛されるアイドルを目指す、という宣言が、[ほのぼの花歌]のキーメッセージなんじゃないでしょうか。

 

振り返ってみると、初期レア特訓後の親愛度MAX演出はこうでした。

Pさん、あのプロデューサーと一緒に居れば
トップアイドルになれると思うんですけど、
ずっと一緒に居てもいいですか?

今回の親愛度MAX演出が、これと同じ構文になっていることがわかりますでしょうか。

初期レアの時に目指したものは「トップアイドル」、そして今は「何千年も心に残るアイドル」。

「ずっと一緒に居てもいいですか?」という問いかけと、「末長~く、お願いしますね」という信頼感に基づくお願い。

原点に帰りつつも、新しい決意を示しているような、そんな言葉が、今回の親愛度MAX演出だと、そのように感じました。

 

「十時」という苗字、「シンデレラ」ガールという称号。かつて「12時でも解けない魔法」と歌っていた少女は、ついに「時」を超えようとしています。十時愛梨の今後を、当ブログも末長くThinkしていきたいと思います。

 

 

・おまけ1

春だから、包んでこねて、桜餅…おまけにあげる、苺大福♪

包んでこねているから、たぶん道明寺餅ですねこれ。

ちなみに 桜餅 - Wikipedia によれば秋田県は長明寺餅のエリアらしいですが、最近はエリアに関係なくどちらも出回るようになっているので、あまり気にしないことにしましょう。

ところでこれ、字余りなくきれいに5・7・5・7・7になってますし、おまけにくれるのも中身たっぷりな和菓子で愛梨っぽいし、春と桜餅で季語が被る点を無視すれば、なかなか考えられた歌じゃないかな、と思います。

これは本当にただの感想ですが、私は「春だから」という部分に俵万智のサラダ記念日を思い出しました。

   『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

「会いたいから焼いちゃおうアップルパイ」も同じベクトルじゃないかな、と思うのですが、ロジックのシンプルさと、その力強さが「春だから…」には感じられて、とても十時愛梨らしいな、と思った次第です。

 

余談ですが、モバマスでセリフ一覧を見たときに、「いつまでも残る歌を…」と言って詠んだのが「春だから…」に見えるんですが、実は「歌」って、短歌の意味だったんでしょうか…?

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・おまけ2

特訓前の帯締めの結び方がハートになっています。気づきましたか?

今回はネックレスがありませんが、ここでハートが出てきています。

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やり方を紹介しているサイトがあったので、参考まで。

okimono.citylife-new.com

 

・おまけ3

新年号が泰栄とかだったら面白かった。

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※大永(たいえい)はすでに年号として使われている

 

・おまけ4

永遠とかスケールの大きな話が出ていますが、一方でしっかり等身大なアイドルであるところも十時愛梨らしいところ。例えば以下。

あ…見てください、お団子に花びら!うふふ、食べちゃうぞっ♪

Pさんはみたらし団子?一口く~ださいっ!うふ♪

ココ、読んでください!Pさんの声で聞きたいな…

ふむふむ~…Pさんと頑張れって書いてあります♪

特に最後がすごく可愛らしいですよね。

Memo011 久しぶりに十時愛梨のダイマ資料を作った話

 

 今回こちらのダイマを作成しましたので、その話をします。

 

ダイマは書き始める前に勝負が決まる(と思う)

まずはこちらを御覧ください。

www.youtube.com

スティーブ・ジョブズのプレゼン、といえば、2007年のiPhone発表とか2008年のMacBook Air発表とかを思い出す人が多いと思うのですが、私が一番好きなのは1997年にボストンで開かれたMacworldの基調講演です。

話すと長くなるので結論を言いますが、このこときのAppleは倒産寸前でジョブズは追い出されていたAppleに帰ってきたばかり。そんな状況で、ジョブズは「デザイン分野と教育分野に強みがあるので、そこに注力する」と宣言します。

 

実はこの方針はiMaciPhoneなどで経営が回復した今も大切にされています。2018年にAppleが開いた発表会は4回ありましたが、そのうちの2回、3月は「教育」、10月は「クリエイティブ」がキーワードでした。

天才的なプレゼン力を持つジョブズですら、マーケティングの基本であるターゲティングとポジショニングをやっていたんです。私も、ターゲティングをポジショニングをするべきですよね。だって、アップルパイ・プリンセス担当だもの。

 

十時愛梨のポジショニング」とは

これは私見なので、正解かどうかはわかりませんが、下記の点があると考えています。

 ・「初代シンデレラガール」ということは、知られている

 ・その情報止まりの人も、多い気がする

 ・一回でシンデレラガールになってしまったため、総選挙で注目されにくい

 ・ゆえにダイマが出回りにくく、知りたいという需要も少ない

 ・ガシャで出て、担当外の人にもとても喜ばれることは多い

 

つまるところ「なんとなく知っているけど、それで満足している状態」で止まる人が多いのではないか、という見立てです。

 

なので、「あなたが知らない十時愛梨がいる」という点に注力して、見た人が「十時愛梨はまだ知らないところがある」「十時愛梨を知りたい」というマインドに持っていくところにゴールを設定しました。

 

「みんなが知らない十時愛梨」を考える

次に考えたのはダイマの構成。

Twitterなので画像は4枚ですが、1枚はイントロ、もう1枚はまとめに使うとすると、実質的に使えるのは2枚だけになります。この2枚をどう使うか。

先に考えたポジショニングに従えば「十時愛梨が初代シンデレラガールである」こと以外を語りたいところです。なので、シンデレラガールに選出されて以降の歴史を紐解くことにしました。

そして、これは時期が良かったのですが、十時愛梨には「ソロ2曲め」と「SSR4枚め」があったので、それぞれのテーマ「表情」と「歌」について説明することとしました。どちらも「表現力の成長」というテーマで括れるので、2枚は並列するような形で置いています。

 

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実はそれぞれの内容はすでにブログで記事にしているのですが、文章量が多すぎるので簡潔にまとめようと思っていたところでもありました。画像2枚にまとめることができて、いい機会でした。とくに「ヒトトキトキメキ」のほうは図示しないとわかりにくいと感じていたので。

think-airi.hateblo.jp

think-airi.hateblo.jp

 

その他に考えたこと

とにかくたくさんのダイマが作られるので、他に無いようなデザインを作ろう、と考えました。よくあるのが白地に文字数が多いものなので、今回は逆手に取って暗めの背景に白文字を採用しました。
文字量を減らす、という方向性も考えたのですが、今回のターゲティングが「なんとなく知っているけど、それで満足している状態」の人に、まだ「知らない十時愛梨がいる」ことを気付いてもらうことなので、こればかりは文字を使ってきっちりと語り落とさないといけない、と思い、このスタイルにしました。

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おわりに

総選挙を目前に控え、色々な人がダイマを作ろうとしていると思います。そんな中で手の内を明かすような記事を書いて大丈夫か?と思うかたもいるかも知れませんが大丈夫だと思っています。
なぜなら、十時愛梨の立ち位置はすごく特殊だから。正直なところ、ここで述べた大半は、十時愛梨くらいにしか通用しないと思います。もちろん、思想のメソッド的な部分は広く使えると思いますが、これはダイマというよりも、マーケティングの一般論なので。

そして、私自身も今後、同じスタイルのものを作るかどうかは、わかりません。

十時愛梨も進化をするので。それに合わせたダイマを作りたいと思います。

 

だって、言ってたじゃないですか。愛梨がトップになって、Pもトップになる、って。

最高のアイドル十時愛梨をきちんとダイマできる、最高のPになりたいと思います。

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※まったくの余談

背景には以下のカード絵を加工して使用しています。

・[シンデレラガール+] シンデレラガールを獲った時点を暗示させるため

・[空のおくりもの+] 大人な雰囲気の愛梨の原点といえるから

・[ほろふわシフォン+] 愛梨が歌ってるシーンで最新のがこれだから

・[プライベート・メイド+] ファンへの思いを一番丁寧に語っているから

【デレステ】十時愛梨の変わらない「ハート」~エレガンス・プラス 恒常SSR②を見つめる~

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十時愛梨の4つめのSSR[エレガンス・プラス]についてお話します。2017年夏に登場した[プライベート・メイド]以来、約1年半ぶりの登場となった今回も、十時愛梨の様々な魅力が詰め込まれています。

  

Intro:普段と違う十時愛梨

十時愛梨といえば、ツインテールがトレードマーク。ところが今回の愛梨は、そのツインテールを解除しています。大人っぽい衣装の雰囲気もあって、世間一般の「十時愛梨」のイメージとは違った、新鮮な印象を受けた方もいるのではないでしょうか。

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ところで十時愛梨にはすでに恒常SSRとしては[カップオブラブ]があります。以前書いたブログの中で、私は[カップオブラブ]を「スタンダードな十時愛梨」である、とご紹介しました。その理由として「過去の様々な衣装の影響を受けている点」「『アップルパイ・プリンセス』を踏まえて【プリンセス】がキーワードとなっている点」「意味深な発言や愛され上手な点」などを挙げました。

think-airi.hateblo.jp 

実際に[カップオブラブ]と[エレガンス・プラス]を見比べてみれば、その雰囲気の違いは一目瞭然といったところでしょうか。

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過去からの文脈を踏まえながら、パブリックイメージにも沿ったスタンダードな[カップオブラブ]。それに対して[エレガンス・プラス]はイレギュラーな位置にあり、対になる恒常SSRなのだ。2枚めの恒常だから新しい挑戦を題材にし、変化をつけたのである。 …と説明してしまえば簡単ですが、実際のところは単純ではありません。

その代表例が「ハート型のネックレス」。「ツインテール」に並ぶ十時愛梨のもう一つのシンボルで、初期レアのころから付けているキーアイテムです。これが今回の特訓後にも登場しており、さらには3Dモデルの胸元にも光ります。

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変わった髪型と変わらないネックレス。これが何を意味するのか。

 

順を追って見ていきましょう。

 

 

 

1-1:ツインテール解除、再び

今回のSSR直前までの十時愛梨の登場回数は43回(ビーチガールSをビーチガールに含めた場合)。そのうちツインテールは41回であり、圧倒的にツインテールであったことがわかります。

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過去にツインテールでなかったのは[はずむ花の湯]で髪を束ねていたとき。

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そしてもう一回が2016年の年末に登場したホーリーリゾートナイト]の特訓前です。

小見出しに書いたとおり、十時愛梨ツインテールを解除したのは今回のSSRが初めて、ではありません。ホーリーリゾートナイト]で初めて、髪を下ろして我々の前に姿を見せてくれていました。

なので、今回の装いを新鮮に感じた人もいる一方で、懐かしさを感じた人もいるのではないでしょうか。私も、ガシャ更新された際に、その可愛さに驚かされたことを今でも覚えていますが、その思い出深い姿を今回も披露してくれたことが、懐かしいとともに嬉しくも思います。

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なお、「我々の」と書いたのは理由があります。実は[ホーリーリゾートナイト]の特訓前は愛梨が「寒くないクリスマスがいい」と言い出して、Pが南半球のリゾートに連れて行ってあげた、というシーンです。つまり、お仕事の絡まない完全なプライベート。なので、ホーリーリゾートナイト]の髪を下ろした愛梨の姿はPしか知らない姿だったわけです。

それが今回はファッションモデルのお仕事として、ツインテールを解除した姿が多くの人の目に触れることになりました。我々しか知らなかった十時愛梨の一つの魅力が広まっていくこと、実際に、愛梨を担当していない方やデレステ中心の方から反響があった点は、いち担当Pとして嬉しく思っています。

 

 

 

1-2:「ファッションモデル」と十時愛梨

十時愛梨といえばグラビア、であることは以前ご紹介しましたが、今回の仕事はすこし勝手が違ったようです。

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雑誌モデルのお仕事って、グラビアと全然違うんですね。
勉強しなきゃ~

何がどう違ったのか明言されていませんし、私もファッションモデルはやったことが無いので推測になりますが、確かにグラビアとファッションモデルではいくつか違いがあります。

グラビアで見てもらうべきなのは「写っている人そのもの」です。被写体になる人の可愛らしさやセクシーさを引き出すために、衣装やシーンが選ばれますし、写る側も可愛らしいポーズやセクシーなポーズをとるわけです。一方のファッションモデルは当然、ファッションが主軸です。

もう少し踏み込んで言えば、ファッション雑誌には各雑誌ごとにメインのターゲットや得意なジャンルがありますよね。「10代女子高生向けのかわいいファッション」とか「20代後半の働くオトナな女性のオシャレ」とか、テーマやコンセプトが存在します。それぞれの雑誌をどういう人が買うのか考えてみると、例えば「20代後半の働くオトナな女性のオシャレ」を扱う雑誌を買う人は、主に20代後半の働く女性だろうと思います。そして読みながら何を考えているのかといえば、「このコーデならかっこよく見えそう」「この服を着て仕事に行ってみたい」といったあたりじゃないでしょうか。

 

言い方を変えると、その雑誌がオススメするコーデを着たモデルさんが、仕事できそうな感じで写っていたり、楽しそうに通勤している様子で写っているから、自分も雑誌と同じファッションをやってみよう、となるわけですよね。疲れてしょんぼりしている場面とか、大雪で大変そうな出社シーンとかが載っていても、真似をしようとは思わないのではないでしょうか。つまり、雑誌に載っているファッションを自分が真似したときにどうなるか、というイメージが持ちにくい写真は、ファッション雑誌に向いていないわけです。*1

 

とすると、グラビアのお仕事では「十時愛梨そのものを余すことなく伝える」ことに軸が置かれていましたが、今回のファッションモデルの仕事は、おしとやかな女子大生を演じる、一種のお芝居の仕事だとも言えます。

このことは「シンデレラガールズ劇場わいど」の以下のシーン、「ちゃんとコーデの雰囲気出てる」というところにも繋がります。愛梨の関心が単に「夕美ちゃんがしっとりした表情をしていること」 ではなく、「コーデに応じた表情やポーズを夕美ちゃんがとっていて、雰囲気が出ている」点に向かっている点がポイント。発想の起点はコーデにあって、そこから被写体としての写り方を考えていることがわかります。

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ところで。実は十時愛梨がファッションモデルをするのは、初めてではありません。2018年2月23日から開催された「第17回ぷちデレラコレクション」に登場し、ランウェイを歩いています。

といっても第1ステージ終了時に「メイクやコーデに負けないように、可愛くパフォーマンス」と言ったりしています。コーデと主張をぶつけ合っていた前回に比べ、今回の撮影はコーデに沿った雰囲気作りに重きが置かれており、だいぶ心構えが違っていたことがわかります。

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1-3:ところで。

少し話題を戻しますが、お仕事として新境地を拓くためにツインテールを解いた、というのは、すごく分かりやすい話だと思います。先述したとおり、ファッションモデルで大切なことは、服やコーディネートの良さを伝えること。そのためであれば、ツインテールでない姿を披露するという選択も出てくるでしょうし、商業的にも「十時愛梨ツインテールを解いたレアな姿!」といえば雑誌も話題になるでしょう。そこから新たに十時愛梨に出会う人がいれば嬉しいことです。

 

と、書き連ねて気づいた人もいるかも知れませんが、[エレガンス・プラス]でツインテールを解いた成り行きが自然すぎて、却って[ホーリーリゾートナイト]で、プライベートな場面にもかかわらずツインテール解除を初お披露目したことが非常に不思議に思えてきます。この謎は、いずれ改めて触れようと思いますが、興味が出た方は、ぜひ[ホーリーリゾートナイト]にも触れてみて頂ければ、と思います。

 

もうひとつ[ホーリーリゾートナイト]と[エレガンス・プラス]で対になっている点があります。[ホーリーリゾートナイト]でツインテールを解いて生まれた可愛さは、Pがたまたま南の島に愛梨を連れて行ってあげたからこそ見れた(おそらく)偶然のものです。一方で[エレガンス・プラス]の愛梨は、今回のファッションのコンセプトに合う愛梨を探して見つけた愛梨です。ツインテールを解いたときの大人びた雰囲気と意外さを確信していて、推した人がいたからこそ見れた姿なわけです。もちろん、Pの後押しがなければ成り立ちません。

そう思うと、愛梨がこんなことを言い出したことも納得です。

えへへ、Pさんの魔法、いつも信じてますから

 

 

1-4:オトナな十時愛梨

 今回のファッションのコンセプトは「おしとやかさ」ですが、実はそれ自体は愛梨にとって新しいことではありません。この直近でのモバマスでの十時愛梨のSRを振り返ってみると、[空のおくりもの]、[ほろふわシフォン]、[はずむ花の湯]と3回連続で落ち着いた雰囲気であったり哀愁であったり、オトナな愛梨を魅せてくれていました。その流れの中に[エレガンス・プラス]もあることは、並べてみると実感できるのではないでしょうか。

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特にご注目頂きたいのは[ほろふわシフォン]と今回の[エレガンス・プラス]。いずれもチェック柄が衣装のデザインに取り入れられています。さらにチェック柄つながりで遡ると、デレステの前のSSR[プライベートメイド]は赤いチェックで可愛らしいメイドさんでしたので、[プライベートメイド]、[ほろふわシフォン]そして[エレガンス・プラス]という流れもあることに気づきます。*2

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[プライベートメイド]は愛梨も着慣れたメイド服で愛らしい表情を、[ほろふわシフォン]ではあどけなさを残しつつ哀愁漂うセクシーさを表していたのに対して、[エレガンス・プラス]では青いチェックのスカートを大人っぽく着こなして、と順々に大人っぽい表現が完成していく様子が見て取れます。

そこで改めて[ほろふわシフォン]と[エレガンス・プラス]を見比べると、少し話が戻ってしまいますが、ツインテールを解いたインパクトの大きさを感じられるのではないでしょうか。

 

ちなみに[ほろふわシフォン]と[エレガンス・プラス]の間には、こんなつながりもあります。

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可愛く、少しセクシーに…ですよね。よーし…
えっ、セクシーはもう十分?

([ほろふわシフォン]+)

えっ、セクシーすぎですか?
うーん、難しい!でも、チャレンジするのは楽しいですっ♪
([エレガンス・プラス]+)

 

 

1-5:悩める十時愛梨

ここからは特訓エピソードについて触れておきたいと思います。特訓エピソードで注目すべき点は2つ。まずひとつめは「悩みがなさそうに見えるのが悩み」という悩みを打ち明けられる点、そして、もうひとつは不服そうな表情をする点です。

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これを聞いて、真逆の「悩みがないのが悩み」と言っていた初期の頃、とくにぷちエピソードを思い出した人もいらっしゃるのではないでしょうか。 

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といっても、これまでの愛梨を振り返ってみれば、普通の料理は上手く出来ないし、衣装はサイズが合わなかったんですよね。表情も海の家アイプロでは度々拗ねたり不服そうな表情を浮かべたりしていました。

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ただ、その続きで語られるように、怒るのをすぐやめちゃうんですよね。もしかすると、これを世間では「怒らない」というのかもしれませんが、そのあたりは個人の尺度により変わるところかと思います。

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またもう一つ、先に引用したぷちエピソード2つを見返してみると、次のように続いていることに気づきます。

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つまり愛梨にとっては「悲しそうとか切ないという気持ちを表現すること」が「オトナ」と結びついているとともに、大人な女性が目標であり、さらに様々な気持ちを会得していくことが、愛梨の成長でもあることが伺えます。その目線で見ると、今回のコミュは、単に幸せそうなだけだった愛梨から、色々な感情を持った愛梨になったし、オトナも表現できる愛梨になったんだよ、という意味も持っているように思います。

 

とすると、モバマスで1年半かけて挑んできた「オトナな愛梨」が、内面も外面も[エレガンス・プラス]において一つの到達点を迎えた、と言えるかもしれません。

 

 

2-1:いつものオープンハート

さて、ここからは「いつもの十時愛梨」の話に入りたいと思います。

その代表例は、冒頭で紹介したハート型のネックレスです。 

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このネックレスは以前に書いた記事でも紹介したとおり、ティファニーのオープンハートであろう、と推定されています。上に示した初期レアと[あまほわギフト]ではネックレスのデザインが微妙に異なっていますが、どちらも似たものがティファニーの商品として実在します。そして今回の[エレガンス・プラス]ではハートが2つとなっていますが、これもティファニーのラインナップの中にありました。

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となると、気になるのはシングルのハートとダブルのハートで何か意味合いが変わるのか、という点ですが、残念ながらティファニーの公式サイトの紹介文からは違いを読み取ることは出来ませんでした。ただ、「オープンハート」自体の意味は、文字通り心を開くというところにあるので、「いつもより一層心を開いて(新しいものに挑戦する)」とか「心を開きあった二人」といった意味合いを持たせているのかもしれません。

 

 

2-2:実は「いつも」じゃないオープンハート

解かれたツインテールに対して、今回、ネックレスは残ったどころか遂に3Dモデルの胸元にも見られるようになりました。というよりも、これまでのSSR3種では付けてなかったんです。

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ところでネックレスがこれまでに登場した回数は、明確にカウントできるだけで14回(今回が15回目)になります。しかし、このうち特訓後に付けていたのは、実は[シンデレラガール]と[夏のお届け]の2回のみ。シンボリックなアクセサリーにしては、思いの外登場回数が少ない、といえます。

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特訓後で少ない理由は、あくまで推測の域を出ませんが、例えば衣装やステージのコンセプトに合わせるために私物ではなく、準備されたアクセサリーを優先した、というところなのかもしれません。

 

とすると、ここでツインテールとは逆の疑問にぶち当たります。

 

いつもは特訓後では付けることの少ないオープンハートを、今回はなぜ、特訓後だけ付けているのだろう、ということです。

 

その疑問を抱えつつ、オープンハートを特訓後で付けていた過去の2回、[シンデレラガール]と[夏のお届け]を見返してみると、[シンデレラガール]は言わずもがな、初代シンデレラガールのカップを手にした晴れ舞台、そして[夏のお届け]は水着姿で愛梨の魅力を惜しみなく伝えようというグラビアのお仕事です。

いずれも愛梨本人そのものの魅力や人柄がフィーチャーされているシーンです。準備されるアクセサリーではなく、普段愛用しているアクセサリーを使っていても不思議ではない場面です。

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これもまた、あくまで推測でしかありませんが、普段と違う髪型、普段と違う雰囲気の衣装、そして新しく勉強してきたポーズ、と、新しいことずくめの中に、敢えて変わらないものを入れてきたのではないでしょうか。普段と違う装いの十時愛梨の中にも、いつでも変わらない十時愛梨がいる、そのことを示すために。

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2-3:「いつも」の十時愛梨

変わらないのはネックレスだけではありません。今回はコミュなどの中に、聞き覚えのあるフレーズがたくさん含まれていることに気づきます。たとえば、このふたつ。

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左は「5分ともちませんでした」でお馴染みの、シンデレラガールズ劇場第33話ですよね。右は「ヒトトキトキメキ」にも出てきた[プリンセスバニー]です。

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他にも、いろいろ。

『キーアイテムはレトロ風メガネ』かぁ…
久しぶりにメガネもいいかも♪

実は1st Anniversaryアイプロでメガネを掛けていたんですよね。なぜかといえば、1stアニバアイプロで共演したのが上条さんだから。

 

Pさんと、電話でお喋りしたいな…
でも図書館だし…

あっ、Pさんからメールだ♪
えっと……お仕事の前に、迎えに来てくれる……?
わぁっ♪ それじゃ、はやくレポート終わらせなきゃ!

このあたり「アップルパイ・プリンセス」の雰囲気がありますよね。

 

普段から愛梨は「アップルパイ・プリンセス」の歌詞であったり、もしくは過去のお仕事を引き合いに出すことが多いのですが、今回は特に多いです。装いの変化に対して、アクセサリーと口にする言葉もいつもどおり。変わるところと変わらないところを併せ持つところも、また十時愛梨の魅力なのです。

 

 

3-1:十時愛梨と「お勉強」

さて、今回のSSRの場面について考えてみましょう。

特訓前は図書館でのお勉強、そして特訓後はファッションモデルという新しいお仕事への挑戦。実は今回のSSRのテーマは「お勉強」なんです。そしてこのテーマは、十時愛梨においては今まであまり注目されてこなかった要素でもあります。

というのも、十時愛梨って練習風景とか作業風景とか、何かをしている過程があまり表に出ていないんですよね。例えばケーキにしても、常に完成形を手にしています。

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ましてや何かに苦戦するシーンは、ぷちエピソードなどにわずかに見られる程度で、ほとんどありませんでした。あの天才・一ノ瀬志希すら「つぼみ」で苦戦する場面があるのに、愛梨含むゼッケンズはボウリングしてたので。

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ですが、十時愛梨がチートキャラで何でもできるから、という訳ではない、と私は思っています。

1つめのキーになるのは[プライベート・メイド]の親愛度MAX演出。愛梨にとって誰かのことを思って重ねる努力は「幸せ」なんですよね。愛梨にとって、練習が苦しさや辛さから程遠いものだからこそ、「難なく」こなせているように見えるのではないか、と思います。

もう1つのキーになるのが今回の「劇場わいど」で、他のアイドルから刺激を受けている様子が伺えましたが、そのような向上心や好奇心を元々持ち合わせていることも、十時愛梨の成長を支えているように思えます。

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それでは、「図書館でのお勉強」はどのような意味を持つのでしょうか。

これまでの愛梨は「大学1年生で大学の近所に一人暮らし」「大学の同級生に勝手にオーディションに応募された」「テニスサークルでマネージャーをしている」「キャンパスでは常に女友達が一緒」といったことが語られてきましたが、大学で何を勉強しているのか全く語っていませんでした。というか、教授に単位をおねだりしていたので、勉強しているんだろうか? と思われたりもしていました。*3

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リフレッシュルームではちゃんと勉強したのは受験勉強が最後、とも。

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ですが、今回、とりあえずちゃんと勉強しようとしていることは明らかになりました。友達と都合が合わなかったら図書館でレポートやろう、って発想がすごく真面目ですよね。私だったら食堂で寝てます。思えばリフレッシュルームの発言も「ちゃんと」というのが曲者で、課題をこなす程度は「ちゃんと」のうちに入らない、ということなのかもしれません。ただ、実際には脇道に逸れてレポートが進んでいないので、「ちゃんと」ではないとも言えます。

 

いずれにしても、いきなり完成形の姿を見せることの多かった十時愛梨において「お勉強」という今回のテーマは、かなりレアな存在であると言えます。

 

 

3-2:新しい挑戦を「プロデューサーと」

さて、ファッションモデルのお仕事が、これまでのグラビアとは勝手が違う=ファッションモデルにふさわしいポーズや表情を勉強するという意味を持っていることは先述した通りですが、その先の特訓エピソードではPへの感謝の気持ちへと繋がります。

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思い返してみると初期レアのころの愛梨はアイドルが何なのかすら分かっていませんでしたが、Pに連れられてアイドルのお仕事をするうちに、どんどんアイドルのお仕事が楽しくなっていく様子が言葉に溢れていました。

こんなお仕事するんですね~

ドキドキしますね

頑張るんですっ

えへ、Pさんとお仕事するの楽しいですね!

Pさん、大丈夫です! どんどんお仕事しましょ!

そして、新しいものへ挑むときの気持ちは、今もあの頃と変わらないことがわかります。その挑戦をさせて見守ってくれるPへの感謝の気持ちも、同じです。
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アクセサリーを付けているだけでも、過去を思い起こさせるフレーズを口にしているだけでもなく、その根底にあるものが初期レアのころから揺るがない。そんな[エレガンス・プラス]は[カップオブラブ]に並ぶ、もう一つのスタンダードだと、私は考えています。

 

 

まとめ:エレガンス「プラス」であること

髪型を変えて、装いを変えて。

それでも、胸元のハートと言葉に込めたハートは変わらず。

だからこそ「チェンジ」ではなく「プラス」、今までの十時愛梨に新しい一面を付け加えた、という意味を込めての[エレガンス・プラス]なのではないかと思います。そして、「お勉強」というテーマからは、根の真面目さであったり、他のアイドルから刺激を受けたり、ファンを想う心であったり、アイドルとしての真摯な姿勢があることも伺えます。

 

そういえば、[はずむ花の湯]ではこんなことも言っていました。

初めて見るような、懐かしいような…切ない景色だけど…ステキ…

今回の愛梨が、まさしく初めて見るような、懐かしいような、そんな愛梨だと思います。見る人とこれまでの愛梨との接し方に応じて、それぞれ違った見え方をしているはずです。

 

この記事が、今まで十時愛梨に縁遠かった人はもちろん、前々から知っていたという人にも、より十時愛梨を深く知ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。

 

さて、最後にひとつご紹介したいものがあります。

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「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」ですよね。

十時愛梨は、あの曲とは雰囲気が違うアイドルだとは思います。でも、十時愛梨のアイドルとしての心意気、そして今回のSSRのコンセプトは、まさしくフロンティアに立つアイドルだと思います。

守るべきは過去じゃない。自分の足で歩け、初代シンデレラ。 

 

 

・余談1:誰がツインテ解除を提案したのか?

ところで今回ツインテールを解くことを提案したのは、誰だと思いますか?
色々な可能性が考えられるところですが…

1.プロデューサー
一番に思いつくのはこれだと思います。だって南の島でツインテールを解いた姿を見ていて、かつ、ファッションモデルのお仕事を取ってこれる人なんですから。ツインテールを解除した愛梨の破壊力を知った上で、それを色々な人に見て欲しい!と思うのは納得できるところです。

2.クライアント
アパレルメーカーの人やファッション雑誌の編集員が超天才で、髪を下ろしたり大人っぽい服を着たときの十時愛梨のポテンシャルを見出した可能性もある、かもしれません。といっても愛梨は既に「オトナ愛梨3部作」を経験していますから、それをどこかで見かけて、大人っぽい服も似合うのでは、と発想することも可能だとは思います。

3.愛梨本人
これが一番意外かもしれない選択肢ですが、愛梨本人が言いだした可能性もゼロではありません。先述の通り相葉ちゃんがコーデに合わせた被写体になったことに感じ入っていた様子もありましたし。ミニライブ開演直前に迷子を探すと言って聞かなかったあの頑固さを思うと、周りの大人達が愛梨はツインテールだから…と思っていたところに「今回のお洋服、ツインテールじゃ無いほうが似合うと思うんです」と言い出してもおかしくはない、とも思います。

 

やたら過去へのリンクを貼りたがる(2-3参照)十時愛梨なので、後々になってひょっこり判明するかもしれませんが、今はとりあえず憶測で。

 

・余談2:十時愛梨は勉強しているのか?

愛梨の学力や知力に関しては中々推測が難しいところです。例えば桐生つかさの「マジリスペクト」が理解できなかった一方で、つかさからコメントを求められた時には的確に返して頭の回転が早そうな印象がありましたし、「Sweetches」を英字表記にしようと提案したのは愛梨でした。その掴みどころのなさが、愛梨の魅力だとも言えそうですが、今後の言動にも注目です。

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・余談3:十時愛梨は理系なのか?

ところでTwitterでは愛梨の手元にある本のデザインがマセマ出版社の「スバラシク実力がつくと評判の量子力学」に似ていることが話題になりました。そのことから「十時愛梨は理系なのか?」という点が話題になっています。

 

実際にマセマの量子力学の実物を手に取ると、2つのことに気づきます。

 

1つめは中身。その大半は数式であることに気づきます。その式変形を一行ずつ理解したり暗記することは、正直なところ難しいです。ですが、例えば「P.○○の例題○○を見て、次の式を変形せよ」というレベルのレポート課題に使っているだけだったとしたら、極端な話、何も考えず書き写すだけで終わります。

つまり、何が言いたいかといえば、使っているテキストがわかったとしても、そのテキストがどのように使われているのかがわからなければ、持ち主がどのような勉強をしているのかを推測することはできない、ということです。

 

もう1つは表紙。「単位なんて楽に取れる!」と、あります。もしや、この文字を見て本を選んだのでは…という説も、アリと言えばアリです。

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※買った。

 

よって、現時点で持ち合わせている情報だけでは十時愛梨が理系である、と断定するには不十分であると考えます。いわんや、専攻をや。

ただ、理系の中でも農学部や薬学部などは男女比の均衡が取れており、「キャンパスでは常に女友達と一緒」という点と符合しますし、趣味の「ケーキ作り」から考えると食品関係を扱う農学部や、「進学のため上京してきた」という点から考えると秋田県には大学がない薬学部あたりは、可能性があるかもしれません。

これも、今後を待つことにしましょう。

 

・余談4:十時愛梨と帽子

帽子、似合ってますか?ふだん、あんまりかぶらないから…

今回のファッションのもう一つのポイントは「帽子」でした。

たしかに本人の言う通り、私服で帽子を被っていたのは[プライベート・メイド]の特訓前くらいです。これはビーチでの日差しよけという面が強いかもしれませんが。

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あとは[パンプキンパーティー]の特訓前のヘッドドレスがハット状ですが、そもそもパーティードレスなので、[エレガンス・プラス]とは少し趣きが違いますね。

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ところで、お仕事でのヘッドドレスとしてハットは何度か被っています。特に面白いのがゼッケンズのときで、CDのジャケ写ではユッコ以外4人がハットを付けていたのに、デレステでは何故か愛梨以外リボンにしてるんです。

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実はお仕事ではハット好きなのかもしれません。

*1:もしくは通販サイトやブランドのカタログ向けの写真撮影なのであれば、雑誌のコンセプトの代わりに服やコーデのコンセプトに沿って写真に写る必要が出てくる

*2:厳密に言えばチェック柄自体は[スイートバレンタイン]特訓前のエプロンの下のスカートなどに見ることができる。

*3:かくいう私も、勉強してないだろと思っていた

Memo010: [エレガンス・プラス]十時愛梨の雑感いろいろ

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2017年夏以来、1年半ぶりに十時愛梨デレステに帰ってきました!*1

いやー本当に久しぶりです。久しぶりにデレステに課金しました。

ガッツリとした解説は時間を掛けて書きますが、とりあえず思いついたところをいろいろと書き留めてみたいと思います。だって明々後日は神戸に行かなきゃいけないんですもの。

 

■びっくりしたこと

今回色々とびっくりしたのが、何故か自分が最近呟いたことが全部盛り込まれていたことなんですよね。髪型のこととか、苦しそうな感じを与えない努力とか。

 

 あと「愛梨、ちゃんと勉強してるのか???」って思っていたので、ちゃんと勉強していてよかったです(小並)

 

 

■よかったこと

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今回のテーマ、というか十時愛梨の永遠のテーマでもあるんですが、「変わるところと変わらないところ」というのが、すごくわかりやすいSSRだと思います。

 

一番わかりやすい変化は、言わずもがな、髪型。こないだ驚異のツインテール率をお話したばかりですが、さっそく追加されましたね。何となくフラグを立ててしまう感じはしていたので、2つ枠を開けておいて正解でした。

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ところが。

今回はファッションモデルのお仕事で大人っぽいコーデだから、ということでツインテールを解除しているんですよね。まあ、これはわかる。でも、前回ツインテールを解除していた[ホーリーリゾートナイト]は、完全なプライベートなんです。いつもツインテール十時愛梨が、そしてお仕事ではツインテールを解除することが「新しい挑戦」の象徴になる十時愛梨が、なぜプライベートでツインテールを解いていたのか。

そう、実は今回のSSR、[ホーリーリゾートナイト]の謎をより深めてしまうんですよね。

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でもこれは、いずれ解きます。

 

もう一方のネックレスはといえば、おなじみのティファニーのオープンハート

ハートが2つになってる…?と思う方もいらっしゃるとは思いますが、これもティファニーのラインナップにあります。ので、こちらはどちらかといえば、いつもどおり。

 

十時愛梨と聞いて思い浮かべる2つのシンボルを、片方は残して、片方は変えている点が、変わりつつも変わらないアイドル十時愛梨らしくて、いいなぁ、と思いました。

このあたりはいずれ詳しく。

そしてツインテールとネックレスの話は、前に書いた記事をごらんください。

think-airi.hateblo.jp

 

 

 ■なるほどなーと思ったこと

ヒトトキトキメキを解説したときにも触れましたが、最近のモバマスでの十時愛梨って「オトナ」がひとつのキーワードになっていたんですよね。 

think-airi.hateblo.jp

 

題して「オトナ愛梨3部作」。いや、わたしが勝手に呼んでるだけですけど。

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それで今回の衣装は、この系列の流れを汲んでいることがわかるかと思います。特に真ん中の[ほろふわシフォン]とは、チェック柄繋がり(さらに言えばデレステの[プライベートメイド]へも繋がる)ですが、今回なかなか面白いことを言っています。

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知ってる人は、気づくやつ。これもまた、改めて解説します。

 

他にも、[シンデレラガール]やら[プリンセスバニー]やら、いろいろなところへのリンクが張り巡らされているのが、やっぱり十時愛梨だなぁ、と思いました。

 

 

 ■くやしいと思ったこと

私事になりますが、実は私、先週沖縄に行ってきたんです。

ほら、せっかくだから愛梨と写真撮るじゃないですか。

 

可愛いんですけどやっぱり衣装がお仕事モードなので、プライベート感がないんですよね。プライベートメイドだけど。

今回の衣装が「ファッションモデル」の衣装だから、まあ私服としても通用するわけですよ。プライベート感があるわけじゃないですか。

 

つまり!今回の十時愛梨はARにも都合がいいわけです。

しかも半袖なので、厳冬以外の幅広いシーズンに対応しています。

愛梨と一緒に写真を撮りたい方、ぜひスカチケ候補に入れて頂ければと思います。

 

 

 

あーーー、もう一度沖縄行きたい…。

 

 

以上、すごくかわいいので、引けた人はじっくり可愛がってあげてくださいね。

まだ引けてない、という人も、恒常なのでじっくりお迎えしてあげてくださいね。

 

自分は、じっくりブログ書きます。

 

※書けました(2019年2月16日投稿) 

think-airi.hateblo.jp

 

*1:デレぽおよび営業コミュへの登場のみ。イベントおよびガシャへの登場は無し

Think Airi 014 ヒトトキトキメキから読み解く十時愛梨

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今回は十時愛梨の新曲「ヒトトキトキメキ」を読み解いていきたいと思います。

 

 

 ・「ヒトトキトキメキ」とは

2019年1月23日発売の THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 25「Happy New Yeah!」に収録された十時愛梨の2曲めのソロ曲です。ちなみに1月23日という日付は、2013年に「アップルパイ・プリンセス」がリリースされた日でもあります。

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ソロ1曲めの「アップルパイ・プリンセス」に関しては、以前取り上げていますのでこちらをご参照下さい。

Think Airi 010 アップルパイ・プリンセスの歌詞を見直す - think Airi project

 

そして今回も「アップルパイ・プリンセス」に引き続き、作詞作曲、歌唱の両面について関係者から語られています。というか、CVの原田ひとみさんと作詞作編曲の山本真央樹氏がTwitterでやりとりしていました。

 

原田さんはリリースに合わせてデレパ等に出演されていますが、その際、概ね以下のようなエピソードが語られています。

 

・「アップルパイ・プリンセス」より歌唱力を上げた愛梨を表現している

「アップルパイ・プリンセス」ではアイドルになりたての少女らしさを出すために、歌唱力を落とした状態で歌われている、という逸話があるのですが、「ヒトトキトキメキ」では技量を上げた愛梨として歌われています。

という話なのですが、実はバックコーラスを含めると音域が広い曲で、ちょっと上手くなったとか、そういうレベルじゃなく、技術面でのレベルアップはかなりのものがあります。デレパでこの話を聞いていた青木瑠璃子氏の言葉を借りるなら「カラオケで歌ってみようとしたらすごいことに気づくやつ」。

では、十時愛梨がなぜそこまで進化したのか、という話は後ほど考えてみたいと思います。

 

・作詞作編曲者が愛梨P

作詞作編曲の山本真央樹氏、実は愛梨Pだという話。以下、同担としての敬意を込めて「真央樹P」と記載したいと思います。

真央樹Pが輿水幸子の「ハピガ!」のドラムを担当した際に、愛梨Pであることが日本コロムビアの柏谷智浩音楽プロデューサーの耳に入り、白羽の矢が立った、というエピソードが紹介されていました。が、実際にはもっと劇的な展開だったことが、真央樹Pの公式サイト Happy New Yeah! – Maoki Yamamoto Official Site で語られています。

 

 

まず真央樹Pの解説を読み解く

御本人がツイートしている通り、そこそこな長文になっているので、歌詞より先に、これをしっかり読み解きたいと思います。 

 

・作曲の候補として挙げられていた3つのイメージに関して

作詞の前の作曲に関してですが、案として3つのイメージがあったと書かれています。

  • オーケストラ調の楽曲(初代シンデレラガールズ感をガッチリ出したな壮大な曲)
  • バラード(Pure Snowの名残をオリジナル曲として昇華させてあげたい気持ち)
  • 今あるヒトトキトキメキ(愛梨らしいぽよんぽよんした跳ねてるモータウンビート)

モータウンビートに関しては 日向美ビタースイーツ♪ | ひなビタ♪ でも解説されていますのでそちらを参照ください。*1

私は「ヒトトキトキメキ」を試聴した際に、かなり欲張りな良い曲だなぁ、と思ったのですが、実際の作曲も3つの案の要素を詰め込むように作られたという話を聞いて、なるほどなぁ、と納得したのを覚えています。 

 

・柏谷さんからのディレクションについて

日本コロムビアの柏谷さんから「もう少し女子大生感を出してください」という反応があったことが語られています。

この柏谷さんのリアクションが少し面白いところだと思っていて、十時愛梨って「大学の友達に勝手にオーディションに応募された」「テニスサークルでマネージャーをしている」「学内では常に女友達に護衛されている」といったエピソードはあっても、女子大生らしい言動って、数えられるレベルしかありません。加えてモバマスでは[空のおくりもの]から3回ほど、落ち着きや哀愁といった雰囲気がテーマになっていたので、「ちょっとオシャレすぎて大人っぽすぎる」アレンジにした真央樹Pも正しいんですよね。

 

一方の柏谷さんのリアクションも一理あるんです。十時愛梨は18歳で20代アイドルに比べればまだオトナではないし、速水奏新田美波のように大人びて見られる子でもない。それに、大人になりたがっているというわけでもない。むしろ年齢と比べれば素直過ぎて素朴過ぎるところもありますよね。

そういえば、[ほろふわシフォン]でもこんな一幕がありました。

可愛く、少しセクシーに…ですよね。
よーし…えっ、セクシーはもう十分?

 おそらく意図したわけでは無いと思うんですが、図らずもこの時と同じディレクションを柏谷さんが出しているのが面白いところです。

 

 

・参考にした曲として挙げられた3曲に関して

続いて作詞に関して、以下の3曲が関わっていると言及されています。

  • 《アップルパイ・プリンセス》
  • 《Pure Snow》
  • 《絶対特権主張しますっ!》

「アップルパイ・プリンセス」がスタンダードなラブソングで十時愛梨本人を現している一方、「PURE SNOW」と「絶対特権主張しますっ!」の2曲では恋敵を登場した歌で表現力を発揮していました。 後者2曲に関しては別途解説していますのでご参照ください。

  Think Airi 013 「絶対特権」と「PURE SNOW」と十時愛梨 - think Airi project

 

 

・1番の歌詞から読み解く十時愛梨

本楽曲の歌詞には、これまでの十時愛梨の歩みを思い起こさせるような要素が込められています。ここでは歌詞から思い出される今までの十時愛梨をご紹介致しましょう。

・ヒトトキトキメキ

まずタイトルに関して。「ととき」と「ひととき」が掛かっている点は明らかですが、これまで「ひととき」を絡めた本人の発言はありません。デレステSSR[プライベートメイド]の特技名として「愛梨とのひととき」というものが出てきます。

また、名前を絡めた発言はほかに次のようなものがあります。それぞれ、お茶目な愛梨を感じられるのではないでしょうか。

愛梨が歌う…アイリッシュソング♪
[ほろふわシフォン]

愛梨が、十時をお知らせしますっ!
あっ、そうですね、えーっと、今の時間は~
(ぷちデレラ)

 

 

・魔法がかかる様な時間がほら始まるわ

歌詞の解説に入る前に、イントロについて触れておきたいと思います。

真央樹Pの解説にあった通り、冒頭はバラード調でスタートするのですが、その歌いはじめの直前に目覚まし時計のアラームが鳴ります。そう、「アップルパイ・プリンセス」の「十時 目覚ましが鳴る」ですよね。

 

ところでこの6年といえば、シンデレラガールズでも様々な変化がありました。[ワンダフルマジック]諸星きらりや[永遠のキズナ佐久間まゆのように、決定的な転換点があったアイドルもいます。ところが十時愛梨には、いわゆるターニングポイントと呼べる点が見つからないことに気づきます。ですが、これは十時愛梨が停滞していたというわけではなく、十時愛梨はPとの信頼関係であったりアイドル活動への取り組み方であったり、アイドルとしてのメンタリティが初期レアの時点から完成していたのではないか、と考えています。

十時愛梨は友達が勝手に応募したオーディションでデビューしたアイドルです。そんな愛梨がトップアイドルを目指したいと語ったのは、Pと巡ったお仕事が楽しいという気持ち、優しく教えてくれたPへの感謝が理由でした。その後、ファンからの応援も受けてPのためにもファンのためにも頑張ろう、といって続けてきたのがアイドル・十時愛梨です。だから、揺るぎなく揺るがない、一貫した十時愛梨なのではないか、と思います。

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一方、初期の十時愛梨は表現力に難があるのが弱点でもありました。それが、グラビアとしては先述のとおり[空のおくりもの]などでオトナな表情を見せるようになり、そして歌唱も今回の「ヒトトキトキメキ」で進化した姿を見せている、というわけです。

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サウンド面では「アップルパイ・プリンセス」と少し違った雰囲気で始まりつつ、一方で歌詞は6年前と同じく目覚ましから始めるイントロ。「ヒトトキトキメキ」は「進化した表現力」と「揺るがない内面性」を持つ十時愛梨が歌うに相応しい曲だと言えるでしょう。

ちなみに私は試聴時にディズニーの映画音楽のような印象も受けたのですが、おてんばな十時愛梨と快活なディズニープリンセスには通じるものがあるようにも思います。*2

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・はく息白いのに

一緒に道を歩いていて、はく息が白い、という状況で思い出すのは[アニバーサリープリンセス]の特訓前ですね。

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歌詞に「幸せが渦巻いて 暑くなっちゃうわ」とありますが、[アニバーサリープリンセス]の親愛度MAX演出ではこんな発言があります。2番で「アツイサムイ矛盾する」というところとも通じるかもしれません。

あっ、あのっ、なんか寒い気がしてきたんですけど…なんだか顔があつい気がしてきました…! あれ、おかしいですね…!?

ちなみに、サビに「誰のせい?」とありますが、愛梨って、この他にも何度か「なぜか暑い」と言っているんですよね。理由は明らかそうなところですが、はっきりとは言わないのが十時愛梨らしさ、と言えるでしょうか。

なぜか、Pさんに見つめられると、暑くって…
[ビーチガール]

おかしいですね~。涼しい衣装だったのに、Pさんといると、だんだん暑くて~。体中、ほんのり~
[パンプキンパーティー

 

また、2番の歌詞の「腕にギュッてしたいな」に関しても、こちらの発言をご紹介しておきましょう。

あの、寒いですし、もうちょっとくっついてもいいですか…?

 

 

・弾けそうな私のボタン

ボタンが弾ける、といえば、もちろん[プリンセス・バニー]。冒頭で紹介した真央樹Pのツイートにフィギュアが映っていましたよね。なお、モバマスの思い出エピソードでは実際に弾け飛びますので、見たことがない人はぜひ。

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ちなみに、ボタンが飛んだのはこのときだけではありません。

たくさん汗をかきましたけど、爽やかな気分ですよね、Pさん♪…あれっ? 胸のボタン…どこかいっちゃいました~
[いっしょにえいっ!]

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・迷っちゃうけれど 大丈夫 いつも一緒にいてね

これは初期レアを思い出すところでしょうか。 抜けているところはフォローしてもらいながら、一緒にトップを目指しましょうね、というのがアイドル・十時愛梨の一番最初のメッセージなんです。

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もしくは歌詞に沿って読むなら、大学への通学路で道に迷う場面でしょうか。今日はどっちの講義棟だっけ? なんて会話が聞こえてきそうです。

また、このバタバタした場面から「アップルパイ・プリンセス」の2番の歌詞で、街に出たらタイマーが鳴ったシーンを思い出す人もいるでしょうか。

 

ちなみに、うっかり道を間違えたり、うっかり話し込んで時間が押してしまったりして「走ってばっかり」であることが「絶対特権」コミュなどで触れられています。走って来たから暑い、というのも、愛梨がよく服を脱ぐ原因の一つかもしれません。

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・2番の歌詞から読み解く十時愛梨

さて、1番の歌詞は「アップルパイ・プリンセス」のような、私と君の物語でしたが、2番の歌詞では少し様子が変わります。

・『寒いね』君に嘘をつく

まず注目すべき点が「君に嘘をつく」というフレーズ。ラブソングで嘘をつく様子を描くのは定石ともいえますし、シンデレラでも「Pretty Liar」という曲が出ています。

しかし、振り返ってみると十時愛梨って、嘘をついたり隠し事をしたりするのが下手な場面が目立つんですよね。もちろん、歌詞と愛梨本人は別の存在だと割り切ることもできるのですが、少し掘り下げてみようと思います。

例えば[スイートバレンタイン]。モバマスにおいてもデレステにおいてもサプライズで渡すケーキをP本人に見せてしまっています。

これ、自信作の手作りチョコレートケーキなんですっ♪プロデューサーさんにサプライズで渡すためなんですけど、あぁっ、これ秘密でした~っ!いまのナシです、見なかったことに~
デレステ版スイートバレンタイン

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もしくは[空のおくりもの]の思い出エピソード。スケジュールを間違えて事務所に来たのに「お手伝いしてあげようと思って来た」と言っていますが、すぐバレています。

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ちなみに、「寒いね」といえば、1番でも取り上げたとおり[アニバーサリープリンセス]を思い出すところですが、詳しく見ていくと、くしゃみをして本当に寒がっていることがわかります。

Pさん、寒くないですかっ? あっ、私は全然寒くないですけどっ! 

くしゅんっ! あっ、ちょっと寒かったみたいですっ…あのっ、寒いと思ったら…ほら…雪ですよっ! 雪っ!

 

もう一つ、十時愛梨が「寒い」と発言したことがありますが、こちらは日没に薄着なので寒いのも当然といえば当然かもしれません。

…日が落ちて、寒いですね。Pさん、もっと近くに寄ってもいいですか?いっしょなら、ずーっと暖かいですしっ♪
ホーリーリゾートナイト]

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ただし、同じく[ホーリーリゾートナイト]では「雪国育ちなので寒さは慣れてる」とも言っていますので、寒くないのに「寒い」と言うことも、あり得るのはあり得ます。もしくは、「気温としては寒いけれども、君のそばで暑いのに、それでも寒いと言ってしまう」という類の嘘なのかもしれません。

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さて、それではなぜ寒いと嘘をつく歌詞が出てきたのかといえば、ひとつは「PURE SNOW」の流れを組んでいるのかな、と思います。 なぜそう思うかといえば、次の歌詞に理由があります。

・友達には絶対言えないヒトトキ

そう、「友達には言えない」という点が「PURE SNOW」なんですよね。

ただし、字面としては「PURE SNOW」ですが、表に出来ない恋を描いた「PURE SNOW」の意味ではなく、「君」を独占したい、という「絶対特権」に近いシチュエーションであるとも言えます。「絶対」に対して「ぜったーい!」と合いの手が入るのも、「絶対特権」の影響を感じられます。

もう少し踏み込んで考えると、「手ぶらのまま走り出してしまうほどの好きな気持ち」を描いた「アップルパイ・プリンセス」から、「他の女の子に取られてしまうかもしれない不安」と「表に出来ない恋を支える、好きという確かな気持ち」の二手に別れ、「表に出せる恋だし、他人に取られてしまうかもしれないという不安も無いけれども、ただ「君」との二人だけの時間を作りたい」というところに着地したとも言えます。

「ヒトトキトキメキ」は「絶対特権」と「PURE SNOW」がアウフヘーベンした存在だと言えるのではないでしょうか。

 

 

好きなものを作ってあげたい

愛梨がケーキを作ってきてくれたことは先に挙げた[スイートバレンタイン]に加えて、[CDデビュー]と[ほろふわシフォン]などがあります。

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そして、このどちらも事前に伏線が貼られていたことは特筆されます。

またPさんにケーキ作ってきてあげます♪
[アニバーサリープリンセス]

プロデューサーさん、私もついにCDデビューですっ! 今日はPさんへの感謝の気持ちを込めてケーキを作って来ちゃいました! 愛梨特製ケーキ、いーっぱい召し上がれ♪
[CDデビュー]

 

シフォンケーキ、今度作ってみようかな?そのときは、ご馳走します♪
[空のおくりもの]

 

秋の陽気に、色づく景色…。ボートの上からだと、一層キレイに見えますね。一緒に秋のスイーツも味わえたら、もっと楽しめそう…なんて、うふっ♪ちゃ~んと用意してあります。手作りケーキ、どうぞっ♪
[ほろふわシフォン]

 

いつか言いたいI Love You♪

これまでの十時愛梨のI Love Youを振り返ってみましょう。まずは初期レア。このころはまだ恥じらいがあったりして初々しいところです。

あのっ、私天然だし抜けてるけど、Pさんがフォローしてくれたら、う、嬉しいです、うぅ、なんか恥ずかしいです

続いて[スイートバレンタイン]。

「Pさん、隠し味に私の特別なハートをどうぞっ!」なんて言い出しています。ただし、よく見るとチョコプレートに書かれているのはまだ控えめに「for you!」。

このチョコケーキが私の気持ちです。Pさんをトップアイドルに…あれ?トップアイドルになるのは私?…とにかく私の気持ちです!

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[CDデビュー]では「LOVE」になります。

そしてあっ、ケーキの文字は…あの…Pさんに…

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そして印象的なのは[スウィートサマーナイト]。

すぐに消えちゃうから、よく見ていてくださいね。 愛梨がPさんにお届けする光のメッセージは、こ・れ・ですっ♪

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時間を追うごとに「Love」が明らかになっていった経過を、この歌詞から思い起こしてみてはいかがでしょうか。

 

 

・ポヨンポヨンうずく揺れ動くこの想い

「レコーディング当日に増えたDメロ」と聞いて全盛期のイチロー伝説かよ、と思いましたが実話だそうです。

私が「ヒトトキトキメキ」のフル尺を聞いて最も感じ入ったのは実はこの箇所です。愛梨Pにとってはおなじみの「ぽよーん」。しかし、十時愛梨と聞いて、担当以外の人が「ぽよーん」という擬音語を思い出すだろうか? とも思います。

列挙してみると以下の通り。モバマスよりもデレステのほうでおなじみかもしれません。

ぽよん♪ ぴょーん♪

ほらっ、おしりにも尻尾がついてるんですよっ! あはっ、見えませんかっ? ぽよん、ぽよーん♪

[プリンセスバニー]

ぽよーん♪ぽよよーん♪ [夏のお届け]

ぽよ~んって、弾き返しちゃいますよっ♪え、スカートですけど…?
ハッピーぽよよ~ん
少女が空から落ちてきたら~…ぽよ~んって跳ねちゃいますっ!

魔法で、部屋中をぽよんぽよんに♪

ぽよんぽよーん。あ~ん、揺らされ放題です~!

[パンプキンパーティー

今日は、ぽよよ~ん禁止…って、なんのことですか~?んー?

[絶対特権主張しますっ!]

ぽよ~ん♪愛梨とプリンセスタッチ☆手を合わせてくださいねっ

カップオブラブ]

先述のケーキのエピソードでもありましたが、十時愛梨は以前の出来事を踏まえた言動をすることが度々見られます。もちろん、以前の経緯を知らなくともケーキを貰って嬉しいのですが、知っていればより嬉しい。「ポヨン」というキーワードも、十時愛梨を知っている人に嬉しいフレーズなんですよね。

初めての人にも優しく、ずっと見ていてくれる人にもサービスがある、そんな十時愛梨らしさが出ているDメロだと感じました。

 

ちなみに「突然追加された」というエピソードに関して言えば、十時愛梨はアドリブが得意なんですよ。知ってました? 

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・誰かを想って歌えるのは幸せだね

歌詞のままとれば、愛する人がいることの喜びを指していますが、[CDデビュー]の特訓後、もしくは[プライベート・メイド]の特訓後も思い出します。

Pであったり、ファンであったりを想いながらステージに立つ十時愛梨と重なるところも大きいのではないでしょうか。

Pさんのことを考えながら歌うと、うまく歌えるんです。気持ちがいっぱいこもってるからですねっ!

[CDデビュー]

「LIVEを見守ってくれた、会場のご主人様、みなさんのために歌いましたっ」言い過ぎだって思います?でも、本当のことですよ。

[プライベート・メイド]

ちなみに、[プライベート・メイド]では次のような発言に続いていきます。

誰かの笑顔が見たくて頑張ると、つらいことなんてなくって。今日できたことを、明日はもっと良くやってあげようって、そんな毎日を一緒に過ごせるのが、幸せだからなんです♪

[プライベート・メイド]

これこそが、「アップルパイ・プリンセス」から歌唱力が進化した理由です。

繰り返しになりますが、十時愛梨は友達が勝手に応募したオーディションでデビューしたアイドルです。アイドルになることで実現したい夢とか、アイドルの活動で突き詰めて行きたい好きなものとか、その類があった子ではありません。では十時愛梨がアイドルとして活動するモチベーションとは何か? といえば、優しくしてくれたり応援してくれるPやファンに、感謝の気持ちを返したい、という点にあります。

応援してくれるPとファンがいるから、歌は上手くなりたい。今までに見せたことのない表情でグラビアを飾りたい。注がれた愛情に応えていきたい。それが十時愛梨の表現力を高めてきた原動力なのです。

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・胸がいっぱい!

「胸がいっぱい」と聞いて思い出すのは[シンデレラガール]の特訓後。

私がシンデレラになれるなんて…すっごく嬉しいですっ!あのっ、感動で…えっと…グスッ…えっと…なんでしたっけ…あの…すっごく嬉しいですっ!感動で…あっ、胸がいっぱいですっ!

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・君だけのアイドルになりたい

「みんなのアイドル」ではなくて「君だけのアイドル」である点が、この曲と十時愛梨を語る上でも大きなポイントだと思います。

まず歌詞通りに取るのであれば、付き合っている恋仲の2人の「君だけのアイドル」です。他の誰のものでもない、君色に染められた、といった意味合いでしょうか。

 

また、P目線で聞けば[アニバーサリープリンセス]のこの発言を思い出します。

どんなに時間が経っても、十時愛梨はプロデューサーさんだけですっ

 

そしてもう一点「君だけ」といえば[プライベート・メイド]も思い出します。十時愛梨はライブステージだけでなくグラビアでも活躍するアイドルです。大勢のファンを前に、ステージ上でスポットライトを浴びるだけじゃなく、カメラ越しとはいえ、ファンと1対1で、君だけと向き合うアイドルでもある、という点も改めて触れておきたいと思います。

参照: Think Airi 006 フェス限SSR プライベート・メイドを推してみる - think Airi project

 

 

・脱いじゃってもいいですか?

このブログの初期でも取り上げたテーマでもありますが、十時愛梨が脱ぐ場面にはいくつかの文脈があります。初期では天然さの象徴でしたが、「ヒトトキトキメキ」において「脱ぐ」は「君がそばにいて暑くなる」ことの言い換えとなっています。

Think Airi 002「十時愛梨はこれまでに何回脱いだか」 - think Airi project

 

 

・まとめ

STARLIGHT MASTERのソロ曲では、ソロ1曲めを掘り下げる方向に進むものと、ソロ1曲めと別の路線に進むケースがあると言われています。「ヒトトキトキメキ」は一瞬、ソロ1曲めの掘り下げのようにも聞こえます。

しかし、実際には「絶対特権」と「PURE SNOW」という別路線を経た上で帰ってきた、というべきなのではないか、と思います。また、そのような魅せ方が出来るのは特に「PURE SNOW」で別の一面を見せていたからじゃないか、とも思います。

 

気分の盛り上がるサウンドと、愛する人との通学風景を描いた聴きやすい歌詞でとっつきやすさがありながら、これまでの十時愛梨の歩みを盛り込めるだけ盛り込んだ欲張りな楽曲でもあると言えます。この曲から十時愛梨に触れる人にも、いままで十時愛梨と歩んできた人にも、どちらも満足できる曲だと思いました。

「ヒトトキトキメキ」、まだ聴いていない方はぜひ聴いてみて下さい。そして既に聴かれた方は、この機会にぜひ十時愛梨の歩みを振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

▼他の楽曲についてはこちら▼

楽曲解説 カテゴリーの記事一覧 - think Airi project

*1:ちなみに真央樹Pはひなビタ♪のライブのバンマスも務めている

*2:ちなみに、CVの原田ひとみさんは個人的に好きな曲として「リトル・マーメイド」のテーマを挙げている